人類学者ならずとも誰しも一度は抱いたことのある疑問ではないだろうか?
人類の起源と移動経路を巡る謎はその多くが明らかになったとはいえ
まだ分からない部分がたくさんある。
現在アメリカのナショナルジオグラフィック協会はIBMと提携してジェノグラフィック・プロジェクトという世界最大規模のヒトDNAのデータベース構築計画を進めている。
しかし計画は早速暗礁に乗り上げてしまっているようだ。
Wired News - 世界最大のヒトDNAデータベース構築計画に批判の声 - : Hotwired
世界各地の人々から採取した血液を使って、古代人類の移動の軌跡を追跡するという壮大な遺伝学的プロジェクト『ジェノグラフィック・プロジェクト』が今月13日(米国時間)にスタートした。しかし、このプロジェクトは開始早々から論議を呼んでおり、反対や非協力の動きに直面することになりそうだ。
このようなプロジェクトを進める以上、古い血をそのまま保つ先住民の協力を得ることは
人類がどのように移動していったかを解明するためにも必要不可欠だ。
しかしながら、先住民を騙すような形で第三世界の遺伝子資源を収奪していった不届き者が多数いたため
彼らの遺伝子産業に対する心象は最悪。
そのあおりを食らってこの計画も反対運動に直面する羽目になっている。
まず先住民との信頼関係の構築から始めなければいけない有様なのである。続きを読む