2008年01月02日

皇国史観による反進化論

進化論のアンチには様々なカテゴリがある。
海外のメジャーどころとしては、当ブログで何度も紹介しているインテリジェントデザインや創造論があるが、国内ではやや様相が異なる。

統一教会の渡辺センセなんかはキリスト教原理主義的なID論と大差ないのだが、産経新聞や中川センセあたりは根っこにあるものが違うのだ。
#無論大元までたどれば同根なのだろうが。

そんなわけで、今日は日本生まれの反進化論、皇国史観から来る反進化論について紹介してみる。
まあ紹介するといっても私自身はそれほど詳しくないので、すでにいろいろ調べている人の紹介だが。

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2008年01月01日

新年早々朝日の記事が面白すぎる件について

皆さん、あけましておめでとうございます。
幻影随想の黒影です。
今年も様々なニュースやトピックスを取り上げていきたいと思いますので、これからもどうかよろしくお願いします。
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2007年12月30日

トンデモ本、ダメな日本のおかしな科学者たち

実家に帰ったら居間にトンデモ本が置いてあった件について。
完全に気を抜いているところへの一撃だったので、思わず顔が引きつってしまった。
自分で探して読むのはいいけれど、実家に置かれているのに出くわすのはキツイものがある。
しかしこれはきっと、このトンデモ本について取り上げろというFSM様の天啓に違いない(今日の昼食はうどんだったけど)。
てな訳で早速レビュー。
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2007年12月27日

霊感番組を放置したツケ

Via 霊感商法詐欺事件 :: 事象の地平線::---Event Horizon---

テレビの野放図な霊感番組報道を放置した結果がこれらしい。
被害総額100億、被害者の数は数千人だそうな。
J-CASTニュース : ヒーリングで若い女性勧誘 霊感商法詐欺の背景にテレビ
神奈川県警幹部まで詐欺に関わっていた霊感商法会社は、若い女性らに関心が強い「ヒーリング」や「セラピー」などをキャッチフレーズに勧誘を繰り返していた。被害者が続出した背景について、関係者は、テレビの霊感番組の影響によるスピリチュアルブームがあると指摘している。

紀藤先生もまったくもってお疲れ様だ。
オカルト、ニューエイジは疑似科学とは若干方向性が違うが、被害者を救いこれ以上の被害拡大を防ぐための活動にエールを送っておく。


ところで、疑似科学ネタを扱っているとスピリチュアルやらヒーリングやらという方面とニアミスをすることはかなり多い。
というか、ぶっちゃけ川向うの住人(ウォッチ対象とも言う)を判定するためのチェックリストのなかでも、かなり上位に位置するキーワードだったりする。
疑似科学もオカルトもニューエイジも根は同じなので、親和性が非常に高い。だから中の人が同じだったりネタが混ざり合ったりしていることも珍しくないのだ。
正月休みを利用して簡単なチェックスクリプトでも作ってみようか?


◆関連リンク
ヒーリングサロンによる被害まとめサイト

2007年11月20日

Judgment Day: Intelligent Design on Trial

Via 忘却からの帰還: Judgment Day -- インテリジェントデザイン裁判
めっさ面白いのでうちでも紹介してみる。
予告編がYouTubeで公開されているのでまずはこちらをどうぞ。
まるで映画の予告編のような力の入れ具合だ。


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2007年11月04日

それは間違ってすらいない―Not Even Wrong―

このエントリは以下のエントリにおける議論の続きです。
幻影随想: 趣味レベルとはいえ…
幻影随想: 科学と非科学の境界
幻影随想: 天動説が科学でない理由


shinpei02さんとの議論のエントリもこれで4つ目になります。
前回のエントリにshinpei02さんの書いた最新コメントがあまりにひどかったので、
レスがコメント欄に収まりきらず、また新エントリを立てることにしました。続きを読む

2007年09月23日

陰謀論に堕ちた生化学者

細胞内共生説の提唱者の一人であるリン・マーギュリス女史が、最近ダークサイドに堕ちたらしい。
ここしばらくの出来事を求めてブログ巡回をしていて、余りの情けなさにorzとなった。
生化学を学んだ者としては、このニュースに触れない訳にはいかんよなあ。

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2007年09月22日

スラッシュドットでマイナスイオン裁判の一件が取り上げられる

スラッシュドットは集まる人の規模が半端でないので、情報の集まりもいい。
2ch並みのカオスだから素人にはお勧めしないけど。
久しぶりにはてなブックマークの[疑似科学]タグを辿っていたらこんな記事を発見した。
スラッシュドット ジャパン | お茶の水大、「ニセ科学批判」がらみで提訴される

このブログでも以前に取り上げた「マイナスイオン裁判」の一件が記事になったようだ。
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2007年09月09日

小泉義之先生は日本における「AIDS再評価運動」の代弁者となるか?

幻影随想: 不作為と疑似科学が南アフリカ国民のAIDS事情を悪化させる
に関連した話。

忘却からの帰還のKumicitさんのはてブ経由で知ったんだが、アンテナに引っかかるものがあったのでメモしておく。
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未知との遭遇

今日家に帰ってきたら、聖書配布協力会なる団体のチラシがポストに入っていた。
ググって調べてみたところ、本拠地は宮城県にあるらしいのだが、関西にも進出しているのか。
聖書配布協力会 - Wikipedia

主張内容はぶっちゃけそこいらのカルトと大差無い。
「神を信じよ」「信じぬものは地獄に落ちるぞ」の二つに尽きるので正直どうでもいいのだが、チラシ内にエキュメニズム批判めいた記述があるということは、やはりキリスト教本流とはかけ離れた存在なのだろう。
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2007年08月31日

ニュートン力学が相対性理論の近似解に当たるというのはそんなに知られていないのか?

下のエントリでここ数日続いている不毛な議論について
幻影随想: 趣味レベルとはいえ…

ニュートン力学が相対性理論の近似解に当たるというのはそんなに知られていないのか?
話だけとはいえ、私は高校の頃に物理の先生から教わった記憶があるんだが。

そもそも何故相対性理論が必要になったかというと、電磁気学においてニュートン力学との不整合が露になり、ニュートン力学の限界が見えてきたからなのだが。
相対性理論がこの不整合を補完する、ニュートン力学の上位互換として現れたことを知っていたらああいう文章は書けないはずなのだがなあ。
特殊相対性理論 - Wikipedia

2007年08月24日

トルコの法律ってどういう風になっているのだろう?

少し前にトルコの創造論活動のことを取り上げたことがあったが、これに関して動きがあったので紹介。

WIRED VISION / トルコ裁判所、『WordPress』ブログサービスへのアクセスを全面禁止
トルコ人の大富豪にして刑事事件の被告人、カルトの指導者、反ユダヤ主義者で進化論否定論者のAdnan Oktar氏は、『WordPress.com』がホスティングする2、3のブログに投稿された自分についての記事がお気に召さなかった(問題となったブログのうち、英語で記されているのはこれだけのようだ)。

そこで、『Harun Yahya』という名前でも知られるOktar氏は、裁判所の力を借りることにした。そしてトルコの裁判所は、この問題の最良の解決策は、トルコにおけるWordPress.comへのアクセスを全面禁止することだ、という判断を下した

疑似科学の主張者だろうが裁判を起こすのは自由だが、この判決には驚愕した。
どういう法的根拠でこの結論に至ったのだろうか。
ていうかすでに強制執行済みなのか?
中国みたいに国家規模のファイヤーウォール持ってたりするのかな?

不作為と疑似科学が南アフリカ国民のAIDS事情を悪化させる

疑似科学は人を殺す。
忘却からの帰還より。
時間に余裕のある方は、ぜひリンク先の一連のエントリをご覧ください。

忘却からの帰還: ニセ科学「AIDS再評価運動」とID理論
米国方面に「HIV(ヒト免疫不全ウイルス)はAIDS(後天性免疫不全症候群)の原因ではない」と主張するAIDS reappraisal movement(AIDS再評価運動)あるいはAIDS dissident movement(AIDS反体制運動)あるいはAIDS denialism (AIDS否定主義)と呼ばれるニセ科学がある[wikipedia: AID reappraisal]。他の医学系のニセ科学と同じく、このAIDS再評価運動も、「本来受けるべき治療を忌避することで死なずに済んだかもしれない人が死にいたる」という被害を出している。

忘却からの帰還: ニセ科学「AIDS再評価運動」〜南アフリカの場合〜
Panda's Thumbの執筆者のひとりDr. Tara C Smithが、2007年8月13日に個人ブログAetiologyで、ニセ科学「AIDS再評価運動」に絡んで、南アフリカ共和国の副厚生相解任のニュースを取り上げた。

今日はそのエントリをたどってみることにする。

主要な登場人物は3名:


Thabo Mbeki 南アフリカ共和国大統領[1999〜]
HIVはAIDSの原因ではないというAIDS再評価運動を擁護する

Manto Tshabalala-Msimang 南アフリカ共和国厚生相
抗レトロウィルス剤によるAIDS対策に消極的で、レモン・ガーリック・テービルビートの効用を主張する。

Matthias Rath, MD
ガンやAIDSに関するニセ医学を広めている。Dr. Rath Foundation South Africaは抗レトロウィルス剤を有害だと宣伝

忘却からの帰還: HIVはAIDSの原因ではないという南アフリカ大統領は一歩も引かない
南アフリカの不幸は、アパルトヘイト撤廃の頃にHIV/AIDSの流行が拡大したこと。撤廃と和解という課題をかかえた最後の白人政権de Klerk大統領[1989-1994]と最初の黒人政権Nelson Mandela大統領[1994-1999]はAIDS対策に気が回らず、妊娠女性のHIV感染率は25%を上回ってしまった。

さらに、不幸だったことは、現政権Thabo Mbeki大統領[1999-]が、HIVはAIDSの原因ではないというAIDS再評価運動な考えを信じていること。そしてMbeki大統領は政権発足時に、ガーリックやレモンでAIDSが防げるのだと主張するDr Manto Tshabalala-Msimangを厚生相に任命したこと。

そのためAIDS対策は遅滞し、その結果が、国民のHIV感染率は10%を超え、妊娠女性の感染率30%になるという事態だった。

趣味レベルとはいえ…

前エントリを書いている時に見つけた小ネタを一つ。

世の中には様々なトンデモ理論があふれていますが、その中の一つに、
「アインシュタインの相対性理論の成立によってニュートン力学は否定された!」
というものがあります。
何がどう勘違いなのかはこちらのサイトに譲りますが、先ほどポパーについて調べていたら、ポパーをホパーと書いた揚句にこの勘違いを犯しているサイトを見つけてげんなりしました。

反証主義−カール・ホパー

趣味レベルとはいえ、科学哲学を扱うそこそこアクセス数のあるサイトがこんな間違いを犯しているというのはちょっと驚きです。
メールして知らせておくべきでしょうか。
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2007年08月23日

疑似科学はモヒカン的資質を持つ人間とは壊滅的に相性が悪い

ここ1週間ほどきくちさんやapjさんが「社会学玄論」というブログで何やら議論されているようだ。
今日気がついたので早速私ものぞきに行ってみた。
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2007年08月21日

どう見ても教授自身黒なんだけどね

apjさんとこ経由
某教授ktkr :: 事象の地平線::---Event Horizon---
とうとう例のネタに火が付いたか。

産経関西-京大名誉教授 ベンチャー設立は無届け 大学、詐欺トラブル調査へ
産経関西-京大名誉教授、詐欺トラブル 狙われた大学発ベンチャー

某名誉教授が誰かなんてこの界隈じゃ皆知っているのであえて名前は出さない。
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2007年07月23日

文部省がディプロマミル撲滅に重い腰を上げた模様

ディプロマミル(もしくはディグリーミル)という言葉を耳にした事があるでしょうか?
ディプロマミルとは金で学位を売る『学位商法』と呼ばれる商売の事で、またこのような商売を行っている「大学の振りをした」組織を指す言葉でもあります。
端的に言ってしまえば一種の詐欺ですね。
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2007年07月16日

HAARPと気象兵器

少し前のニュースだが、米軍の秘密施設HAARPが完成した。
現地のGoogleMapの衛星写真が黒く塗りつぶされていたり、何の研究をやっているのかいまいち掴めないこともあって陰謀論者の格好のネタとなっている。
Technobahn ニュース : 人には見せられない世界最大規模の科学実験施設
>WIRED VISION / 米国防総省の「謎の新施設」、HAARPが完成
軍事施設というのは確かなのだろうが、
普通に見て戦時下の通信妨害がターゲットだと思うんだが。
なんで心理兵器だの気象兵器だのと言われるのかいまいちよく分からん。

どうでもいいが、Googleで「HAARP 気象兵器」を検索したときに真っ先に出てくるのがオウム真理教の宣伝サイトで吹きだした。

<7/21追記>
コメント欄でやまきさんが教えてくれたのですが、この度Googleで「HAARP 気象兵器」を検索したときにTOPに出るサイトが、めでたく当ブログになりました。
従ってオウムの宣伝サイトは一つ下の順位となりました。
Googleの仕事の速さは大したものです。

2007年07月15日

吉村医院関係者降臨の巻

無知な愛は狂気にも似ている」の続きの話。
なんかコメント欄に色々寄って来ていて非常に香ばしい事になっている。

たけまつ氏ご本人降臨で一時ヒートアップしていたのはまあいいのだが、
吉村医師擁護の助産師さんがさらに降臨してかなり痛いことを書き散らしている。
この助産師さんは書いているものを読む限り、どうも吉村医院の関係者らしい。続きを読む

2007年07月12日

無知な愛は狂気にも似ている

NATROMさんが最近書いたエントリが結構注目を集めている
NATROMの日記:[医学][トンデモ]信仰と狂気〜吉村医院での幸せなお産

別にオーガニックライフに拘ろうが自然分娩に拘ろうが個人の自由だが、書いている内容には軽く電波が入っている。赤ん坊が死んでもなおその姿勢が変わらないのはある意味立派だが、私もNATROMさんと同じく読んだときに背筋を冷たいものが通り過ぎた。
無知な愛は狂気にも似ている。


ついでに、乳幼児突然死症候群(SIDS)の発生確率は大体5000人に1人くらいらしい。
幻影随想: 死の確率計算


<7/13追記>
リンク先のコメント欄に本人登場。
読んでいるとちゃぶ台をひっくり返したくなる。
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