海外のメジャーどころとしては、当ブログで何度も紹介しているインテリジェントデザインや創造論があるが、国内ではやや様相が異なる。
統一教会の渡辺センセなんかはキリスト教原理主義的なID論と大差ないのだが、産経新聞や中川センセあたりは根っこにあるものが違うのだ。
#無論大元までたどれば同根なのだろうが。
そんなわけで、今日は日本生まれの反進化論、皇国史観から来る反進化論について紹介してみる。
まあ紹介するといっても私自身はそれほど詳しくないので、すでにいろいろ調べている人の紹介だが。
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神奈川県警幹部まで詐欺に関わっていた霊感商法会社は、若い女性らに関心が強い「ヒーリング」や「セラピー」などをキャッチフレーズに勧誘を繰り返していた。被害者が続出した背景について、関係者は、テレビの霊感番組の影響によるスピリチュアルブームがあると指摘している。
トルコ人の大富豪にして刑事事件の被告人、カルトの指導者、反ユダヤ主義者で進化論否定論者のAdnan Oktar氏は、『WordPress.com』がホスティングする2、3のブログに投稿された自分についての記事がお気に召さなかった(問題となったブログのうち、英語で記されているのはこれだけのようだ)。
そこで、『Harun Yahya』という名前でも知られるOktar氏は、裁判所の力を借りることにした。そしてトルコの裁判所は、この問題の最良の解決策は、トルコにおけるWordPress.comへのアクセスを全面禁止することだ、という判断を下した。
米国方面に「HIV(ヒト免疫不全ウイルス)はAIDS(後天性免疫不全症候群)の原因ではない」と主張するAIDS reappraisal movement(AIDS再評価運動)あるいはAIDS dissident movement(AIDS反体制運動)あるいはAIDS denialism (AIDS否定主義)と呼ばれるニセ科学がある[wikipedia: AID reappraisal]。他の医学系のニセ科学と同じく、このAIDS再評価運動も、「本来受けるべき治療を忌避することで死なずに済んだかもしれない人が死にいたる」という被害を出している。
Panda's Thumbの執筆者のひとりDr. Tara C Smithが、2007年8月13日に個人ブログAetiologyで、ニセ科学「AIDS再評価運動」に絡んで、南アフリカ共和国の副厚生相解任のニュースを取り上げた。
今日はそのエントリをたどってみることにする。
主要な登場人物は3名:
Thabo Mbeki 南アフリカ共和国大統領[1999〜]
HIVはAIDSの原因ではないというAIDS再評価運動を擁護する
Manto Tshabalala-Msimang 南アフリカ共和国厚生相
抗レトロウィルス剤によるAIDS対策に消極的で、レモン・ガーリック・テービルビートの効用を主張する。
Matthias Rath, MD
ガンやAIDSに関するニセ医学を広めている。Dr. Rath Foundation South Africaは抗レトロウィルス剤を有害だと宣伝
南アフリカの不幸は、アパルトヘイト撤廃の頃にHIV/AIDSの流行が拡大したこと。撤廃と和解という課題をかかえた最後の白人政権de Klerk大統領[1989-1994]と最初の黒人政権Nelson Mandela大統領[1994-1999]はAIDS対策に気が回らず、妊娠女性のHIV感染率は25%を上回ってしまった。
さらに、不幸だったことは、現政権Thabo Mbeki大統領[1999-]が、HIVはAIDSの原因ではないというAIDS再評価運動な考えを信じていること。そしてMbeki大統領は政権発足時に、ガーリックやレモンでAIDSが防げるのだと主張するDr Manto Tshabalala-Msimangを厚生相に任命したこと。
そのためAIDS対策は遅滞し、その結果が、国民のHIV感染率は10%を超え、妊娠女性の感染率30%になるという事態だった。
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