2010年07月17日

産総研がバイオインフォマティクスのワークショップを開催するようです

再来週に産総研主催でバイオインフォマティクスのセミナーがあります。
主催は生命情報工学研究センター(CBRC)で日時は7/28〜7/30の4日間です。
ポスター発表はもう締め切られているけれど、参加無料です。
私は忙しいので参加しませんが、プログラムを見ると結構面白そうなので、関東方面で時間のある人は寄ってみるのもいいのではないかと。

産総研が、バイオインフォマティクスのワークショップを7月末に開催 WORK MASTER
<開催概要>
日  時 7月28日(水) 〜 30日(金)
会  場 産業技術総合研究所 臨海副都心センター
      別館 バイオ・IT融合研究棟11階 会議室1・2
      〒135-0064 東京都江東区青海2-4-7
主  催 産業技術総合研究所 生命情報工学研究センター
参加費 無料
申込締切 ポスター発表:現在、締切延長中。
問合せ先 産業技術総合研究所 生命情報工学研究センター
      〒135-0064 東京都江東区青海2-4-7
      電話:03-3599-8080
その他 プログラム・申込みは、下記リンクより

BiWO2010 BiWO2010 サイト。スケジュール表など。
2010年7月28-30日 2010年度生命情報工学研究センターワークショップ(CBRC2010) 産総研からのプレスリリース。
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2010年07月12日

IBMがゲノムビジネスに本格参入するらしい

先日リリースされたニュースによると、IBMがゲノム解読ビジネスに本格参入する気らしい。
関係業界(うちの業界だけど)にとっては、結構インパクトがあるニュースだ。

一つ目はゲノム解析装置の開発で、ロシュと提携するというもの。
IBM to commercialize genome reading - BusinessWeek
IBMは、ヒトゲノムを解読する低コストのデバイスを構築するために、医療機器メーカーのロシュと提携した事を6日に発表した。

「この技術が商業化されるまで、まだ10年以上かかるかもしれませんが、一度これが成れば、あらゆる医師に患者のゲノム構成を調べる低コストで迅速な方法を提供できるようになります」とIB研究所のコンピュータ生物学シニアマネージャー、Ajay Royyuruは語った。「ゲノム解読のコストは低下し、解読速度も早くなって来ていますが、そこにはまだコスト、解読速度、解析規模の問題が残っています」とRoyyuruは言う。

このプロジェクトはIBMのDNAトランジスタを使用する。これらのDNAトランジスタは、ナノスケール細孔(ナノサイズの穴)を持っており、この穴を通してデオキシリボ核酸(DNA)配列を流すことができる。これらのナノスケール細孔は電界を利用することでDNAの各塩基を識別する。

YouTube - IBM DNA Transistor


IBM setting up cloud for genome research | Cutting Edge - CNET News

現在各所で第三世代シーケンサーと呼ばれる、DNA、RNAを一分子の精度で解析可能なシーケンサーが開発されているけれど、
このナノスケール細孔を通して測定する方法はもっとも有望視されている技術の一つ。
というのも、この方法なら第二世代までのように遺伝子を増幅する必要がなくなり、その分薬品コストが下がるのと、
塩基の識別も電気的シグナルという機械化しやすい手段で検出できるため、高速化と大規模並列化がしやすいからだ。
そして解析装置自体の作成も、簡単低コスト化できそうだという見通しが立ちつつある。

ナノスケール細孔の一部はシリコンで作成されているため、マイクロプロセッサを作成するために使用されているリソグラフィー技術と同じ方法で大量生産することが可能である。
他の研究者もまたナノスケール細孔の使用を検討しているが、DNAは非常に高速にナノスケール細孔を通過するため、そのような設計では正確にDNAを解読できない。
「それはスパゲッティをすするようなものです。一旦DNAがナノスケール細孔内を通り抜け始めると、それは本当に一瞬です。10〜20ミリ秒の間に、48000基のDNAが通り抜けることを我々は確認しました。このスピードでは、DNAを正確に読み取るチャンスは非常に小さなものです。」とRoyyuruは言う。
DNAの通過速度を落とすために、IBMは流速を望んだ速度に調整できるように、ナノスケール細孔に電気的な制御装置を作成した。
「我々はDNAの細孔を通過する動きを電気的に制御することができます。」


この技術が実用化されたらどの程度のコスト、速度でヒトゲノムの解読が可能となるかについて、彼はこうコメントしている。
全ての用意が整ったら、このデバイスは100〜1000ドルでヒトゲノムの解読を可能とするようになるでしょう。

ただし実用化まで当分かかるようで、基礎研究だけであと5〜10年かかると答えている。
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2010年02月13日

BioInformaticianを目指す人の為に〜4.今年のバイオインフォマティクス業界の景気状況について〜

少し前に現在就活中の学生さんから、
2007年3〜7月に「BioInformaticianを目指す人の為に」と題して、日本の主要バイオインフォマティクス企業や、バイオインフォマティクスを活かせる企業で働く事の厳しさなどについて記事をお書きになっていましたが、第2、第3世代のシークエンサーが発達していく中で、業界の動向の変化などはございますでしょうか?
もしよろしければ、分かる範囲でお答えいただけると助かります。

とコメントをもらいました。
確かに私が一連の記事を書いたのはもう3年近く前のことになるので、色々と状況は変わってきています。
そこで現在の周辺状況などについて書いてみます。
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posted by 黒影 at 21:46 | Comment(6) | TrackBack(0) | バイオインフォマティクス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月16日

北京ゲノムセンター(BGI)が新型シーケンサーを128台新規に購入するそうな

先日業界で話題になっていたニュース。
北京ゲノムセンターがGA2の5倍の解読性能を持つイルミナの新型シーケンサーを128台もまとめて導入するそうな。
BGI to Install 128 Illumina HiSeq 2000 Sequencers Over 2010 | In Sequence | Sequencing | GenomeWeb
BGI Purchases 128 Illumina HiSeq™ 2000 Sequencing Systems
SAN DIEGO--(EON: Enhanced Online News)--Illumina, Inc. (NASDAQ:ILMN) announced today that the BGI (formerly known as the Beijing Genomics Institute) has purchased 128 HiSeq 2000 sequencing systems, representing the largest single order for next-generation sequencing systems to date. Most of the units will be installed in BGI’s new state-of-the-art genome center in Hong Kong.


1000ゲノムプロジェクトの頃からその意思がはっきり見えていたとはいえ、北京は本気で世界のゲノムセンターの座を取りに来たね。

責任者の言うことには、1サンプルあたり5000ドルで世界のゲノム解読需要を一手に引き受ける体制を整えるつもりがあるんだそうな。
アメリカやヨーロッパの側でも対抗するだろうから、このアドバルーンはゲノムビジネスに良い刺激になる。
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2009年11月20日

コンプリート・ゲノミクス社が1000ドルゲノムに王手をかけた件

ようやく手が空いたので、今のうちにたまったニュースを片づけてしまおう。
まずはゲノム解読ビジネスの覇者候補、コンプリート・ゲノミクス社の動きから。

Complete Genomics maps human genome for as low as $1,700
Complete Genomics said it deciphered the whole genomes of three individuals, one for as low as $1,700. "This high-quality, cost-effective approach to genome sequencing will allow researchers to study complete genomes from hundreds of patients with a disease to advance the understanding of the genetic causes of that disease, with an end to preventing and treating common human ailments," said Cliff Reid, the company's CEO. The company expects to decode genomes of 10,000 people in 2010.
コンプリート・ゲノミクス社が一人当たり1700ドルの安さで三人の全ゲノム解読に成功したと発表した。
CG社のCEO、クリフ・レイド氏はこう語る。
「この高品質で費用効率の高いゲノム配列に対するアプローチは、研究者達が数百人もの疾患を持つ患者の全ゲノム配列を研究し、その病気の遺伝的な原因への理解を深めることを可能とするだろう。そして人間の一般的な病気の予防と治療の終結をもたらすだろう。」
同社は、2010年度に10000人のゲノムを解読すると予想されている。

コンプリート・ゲノミクス社は今年の9月にも、一人頭4000ドルで14人のゲノムを解読したと発表している。
Complete Genomics decodes full genome of 14 individuals

ライバル企業が驚異的なスパートを発揮するのでもない限り、遅くとも来年の春には、1000ドルゲノムへの一番乗りを果たすだろう。
一人のゲノムを読むのに数億ドルかかっていた2000年頃や、ワトソンのゲノムを読むのに100万ドルかかっていた2006年頃がまるで大昔のようだ。
それにしても来年一年間で1万人のゲノム解読とは、その情報がそろったららどれだけ遺伝性疾患の研究が進むかと思うと興奮を禁じ得ない。


会社から出ているニュースリリースを読むと、この解析結果は11月5日のオンライン版Science紙に発表された模様。
http://www.completegenomics.com/
http://www.completegenomics.com/pages/materials/SciencepublicationPR.pdf
Complete Genomics Publishes in Science on Low-Cost Sequencing of Three
Human Genomes Using Its Proprietary Sequencing Platform

MOUNTAIN VIEW, Calif. ― Nov. 5, 2009 ― Complete Genomics, a third-generation human genome sequencing company, today announced publication of a report in the journal Science describing its proprietary DNA sequencing platform, including analysis of sequence data from three complete human genomes. The consumables cost for these three genomes sequenced on the proof-of-principle genomic DNA nanoarrays ranged from $8,005 for 87x coverage to $1,726 for 45x coverage for the samples described in this report.

二段階の精度でゲノムを解読したようで、87xで8000ドル、45xで1726ドル。

一般ピープル向けに少し解説を入れると、この倍率は同じ場所を何度読んだかを示す指標で、この数字が高いほどゲノムの精度は高まる。
ゲノム解読は遺伝子を短い配列で何度も読んでそれをつなぎ合わせる形で行われるので、何度も繰り返し読んでエラーレートを下げないといけない。
当然何度も繰り返して読む方が正しい配列を得られる可能性が高まるが、そこはコストとの兼ね合い。
しかしこの会社なら、解析精度を下げてもいいなら今すぐにでも1000ドルゲノムを実行できそうだな。

ついでに論文へのリンクを貼っておく。
はてブで見知った面々が既にブクマしているのはさすがだ。
Human Genome Sequencing Using Unchained Base Reads on Self-Assembling DNA Nanoarrays -- Drmanac et al., 10.1126/science.1181498 -- Science Human Genome Sequencing Using Unchained Base Reads on Self-Assembling DNA Nanoarrays -- Drmanac et al., 10.1126/science.1181498 -- Science

そういやこの会社はヒトゲノム解析コンテストに参加しないのだろうか?
Archon X PRIZE for Genomics
参加者リストに名前が載っていなかったが、十分優勝を狙えそうに思えるのだが。
posted by 黒影 at 22:29 | Comment(2) | TrackBack(0) | バイオインフォマティクス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月10日

50万円で自分のゲノムを解読できる時代がやって来ます

二年前、アメリカのワトソン博士が自分のゲノムを解読したときに掛かったコストは約1億円。
これは当時としては破格の安さであり、当時他所で同じことをやるなら軽く数億は掛かりました。
幻影随想: 次世代ゲノムシーケンサの本命は?
ワトソン博士のゲノム解読の場合、かかったコストが4か月100万ドルと朝日の記事に書いてある。ただしこれはあくまでも人件費や消耗品のコストなどの必要経費しか計算に入っていない。
asahi.com: ワトソン博士、自分のゲノム公開 DNA構造発見者 - サイエンス
 ワトソン博士は2年前に、米バイオ企業「454ライフサイエンシズ」が提案したゲノムの公開計画に同意。同社は博士の血液をもとに67日間、約100万ドル(約1億2000万円)かけて、塩基配列を明らかにした。


ここ数年、ゲノム解読のコストは価格破壊という言葉すら生温い勢いで急速にコストダウンが進んでいます。
1990年にはじまったゲノムプロジェクトには軽く何百億円もの資金と15年近い歳月が費やされたのに対し、2007年にワトソン博士のゲノム解読に要した時間とコストはわずかその100分の1。
さらに昨年、Applied Biosystemsはこのコストをわずか6万ドルにまで下げて見せました。

Genome is a snip at $60,000 - life - 25 March 2008 - New Scientist
Last week, Applied Biosystems of Foster City, California, announced that it had sequenced the genome of a Nigerian man at a cost of less than $60,000, excluding labour.


そして今年、ゲノム解析のコストはとうとう1000ドルオーダーまで下がるようです。
Genome sequencing falls to $5000 - science-in-society - 06 February 2009 - New Scientist
ゲノムシーケンスが5000ドルまで値下がりする

The price of sequencing a human genome is about to plummet. A company called Complete Genomics, based in Mountain View, California, says it can read entire human genomes at $5000 a shot.
ヒトゲノムをシーケンスするコストが今まさに急落しようとしている。カリフォルニアのマウンテン・ビューに本拠を構えるコンプリート・ゲノミクスという名の会社が、5000ドルでヒトゲノムを完全に解読できると発表した。

Complete Genomics says it can beat that cost by more than a factor of 10, and it is putting its business plan where its mouth is: companies and academic researchers will be able to start placing orders at the quoted $5000 price tag from June this year.

記事によると、コンプリート・ゲノムクス社は、今年の6月から企業・研究機関に対し5000ドルでゲノム解読の受注を開始する模様です。
シーケンス技術はまだまだ発展途上の技術であり、後続他社もすぐに負けじと追いついてくるはずです。数年と経たないうちに、ゲノム解読のコストは1000ドル台にまで下がることになるでしょう。


ワトソン博士はかつて、「ゲノム解析の価格がファミリーカーの価格と変わらないレベルに到達したとき、個人ゲノムの時代が始まるだろう」と語っていますが、今我々はまさにその扉が開く瞬間を目の当たりにしています。
今後5年で、先端医療や健康産業は大きく様変わりしていくことでしょう。ゲノム情報に根ざしたオーダーメードの方向に。
ピロシーケンス法の4時間2500万bpに顎を落っことした3年半年前からは隔世の感がありますね。
当時の自分がたった数年でここまで変わると聞いても、絶対信じなかったろうなあ。
この時代の激流にどれだけの研究者がキャッチアップできているのだろう?
とりあえずバイオインフォ屋としては仕事が増えそうな流れなので歓迎ですが。


◆関連記事
幻影随想: ゲノム解析のコストが6万ドルまで下がった
幻影随想: 1時間で1000億塩基解読可能な次世代シーケンサー
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幻影随想: 次世代ゲノムシーケンサの本命は?
幻影随想: All Your base are belong to us!
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2008年09月17日

All Your base are belong to us!

―お前たちのゲノム(塩基)情報はすべて我々のものだ!―

とGoogleが考えているかどうかは知りませんが、Googleが出資しているベンチャーの一つに、23andMeというゲノム解析ベンチャーが存在します。
23andMe - Beyond genetic testing: Personal DNA analysis and research for health, family, ancestry, and genealogy.
23andMe - Wikipedia

この会社は1000ドルで個人のゲノム解析を請け負い、どんな遺伝子を持っているのか―例えば目、肌、髪の色や、身長体重に影響する遺伝子の有無、身体能力や特定の病気のかかりやすさ、家系などを調べてくれます。
解析結果はオンラインでブラウザを用いて見ることが出来、ユーザーがそれを望めば自分の遺伝情報を他の人に対して公開することも可能です。

TechCrunchに体験レポが載っていたのでちょっとリンクを置いておきましょう。
TechCrunch Japanese アーカイブ » 23andme、DNA解析サービスを開始―邪悪か? 未来の生活か?
TechCrunch Japanese アーカイブ » 私の23andMe DNA検査結果

この遺伝子解析サービスは現在ではまだ半分お遊びのようなものですが、今後ゲノム薬理学(PGx:Pharmacogenomics)の研究が進んで、遺伝子と様々な病気のかかりやすさや治療に対する反応との関連が分かってくれば、先端医療を受ける際に個人のゲノム解析は必須の検査項目となってきます。

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2008年06月05日

次世代高速シーケンサーの解析コストとか日本の出遅れ具合とか

最近うちの会社にも高速シーケンサーの引き合いが結構来ていて、
私は直接関与してないんだけれど、今年の新入社員が情報集めをさせられていたりする。
仕事の合間に後輩がネットで調べ物をしているところを後ろからのぞいてみたら、うちのブログのエントリを基点にしていたもんだから、思わず「ちょwwwおまwwww」と噴出しそうになった。
とりあえずうちのブログはお客さんも見ている可能性があるので、ネタ元がばれない様に丸写しは控えるように>後輩君

まあそれは話がそれるので脇に置く。
前回のエントリでは高速シーケンサーの解析コスト面についてはあまり突っ込んだことを書いていなかったので、そこんとこもう少し補足しておこうかと。
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2008年05月19日

オラクル通信:ライフサイエンス事業におけるIT活用とは?

ネットをうろついていて、こんなものを見つけました。
オラクルが定期発行している「オラクル通信」という技術情報誌です。
この中で2002年から数年にわたって連載されていた「ライフサイエンス事業におけるIT活用とは?」というシリーズが非常に良くまとまっていたので、個人的なメモも兼ねて一覧にまとめておきます。
バイオインフォ者は必見。
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2007年09月25日

バイオインフォマティクス技術者認定試験受験案内

先月紹介したバイオインフォマティクス技術者認定試験の申し込みが、先週から開始されています。

申込窓口はこちら。
平成19年度バイオインフォマティクス技術者認定試験 受験申し込み


この資格は今年の春に廃止されたBICERTの後継的な資格です。
今現在バイオインフォマティクスの資格というとこれくらいしか存在しないので、いっちょ受けてみるかと私もこの前申し込みを行ってきました。
難易度は、あまりインフォマティクスに触れないバイオ系の人が何も勉強せずに受けたら多分落ちるというくらい。
ちゃんと勉強しておけば、楽勝とは言わないまでもまあ落ちないだろうと。
私も恥を晒さず済むようちょっと勉強して臨もうと思います。
試験は11月25日。
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2007年08月28日

バイオインフォマティクス技術者認定試験

今年の春にBICERTが潰れて以来、バイオインフォマティクスに関する資格は無くなっていたのですが、これじゃいかんということで日本バイオインフォマティクス学会が新たに資格を作ったようです。
申込方法の詳細が出たらまた改めて取り上げますが、とりあえずアナウンスしておきます。
資格を持っているからと言って特に何かあるわけじゃありませんが、私も知識試しに受けてみようかな?

Japanese Society for Bioinfomatics - H19バイオインフォマティクス技術者認定試験
(1)試験名称
 日本バイオインフォマティクス学会(JSBi)
 バイオインフォマティクス技術者認定試験
(2)協賛
 情報計算化学生物学会(CBI)
 日本医療情報学会(JAMI)
(3)試験日/受験資格/受験料
 □試験日:平成19年11月25日(日)
 □受験資格:受験資格は問いません。
 □受験料:5,000円(消費税込)

(4)試験会場
 全国4都市(4会場)
  札幌:北海道大学
  東京:東京医科歯科大学
  大阪:大阪ハイテクノロジー専門学校
  福岡:九州大学
  ※会場は、予告なく変更されることがあります。ご了承ください。
(5)試験方法
 分子生物学、情報科学、バイオインフォマティクスの各分野における基礎的な知識と理解度を測ります。
 □試験時間:13時30分〜15時30分(120分)
 □解答方法:4者択一式
 □出題数  :80問

(6)受験申し込み
 平成19年9月18 日(火)〜10月26日(金)16時
 詳しい受験申し込み方法は、9月初旬に当ホームページに掲載いたします。
posted by 黒影 at 19:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | バイオインフォマティクス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月22日

BioInformaticianを目指す人の為に〜3.バイオインフォマティクス業界の人余り問題を考える

もう3ヶ月以上前の話になりますが、日立製作所のライフサイエンス事業部が今年3月に解散され、バイオインフォマティクス業界に少なからぬ衝撃が走りました。
同時期には三井情報開発傘下のXanagenも解散しており、この二件のニュースはバイオインフォ業界の伸び悩みを象徴付けるものと業界では受け止められました。
出だしからして暗い話ですが、この上さらにバイオインフォ業界は、近い将来に必ず爆発する時限爆弾を抱えていたりもします。
#といっても爆発の影響を受けるのは就職希望の学生ですが

バイオインフォマティクス系の学生さんには、将来に関わってくる問題なので、是非続きを読んでください。
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2007年06月23日

BioInformaticsの今後の方向性の一つとして

Bioinformaticsの市場は現在完全にバイオ研究市場に依存する形になっている。
今後の成長のためにはバイオ市場そのものが大きくなってパイの取り分が増える事を期待するか、バイオ研究がよりITに依存する形になっていくよう仕向けるか、あるいは自分で新たな市場を作っていくしかない。

自分達で市場を切り開いていく事を選択した場合、当然その最大のターゲットは一般人になるわけで、このニュースのネタは一般向けのバイオインフォマティクスソリューションの一つの方向性としてかなり有望だ。
DNA解析と家系図作成をセットにしている辺りよく分かってる。
日本でもどこかやらないかな?
ドラゴンとかなら人もハードもそろっているし簡単に出来そうなんだが。

ITmedia News:オンラインDNA鑑定で自分のルーツを追跡
オンライン家系情報サイトがDNA鑑定研究所と提携、ネットで自分のルーツが追跡可能になる。
2007年06月19日 09時08分 更新

 オンライン家系情報サイト「Ancestry.com」の親会社米Generations Networkは6月18日、DNA鑑定研究所米Sorenson Genomicsとの提携を発表した。これにより簡単なテスト結果をオンラインのデータベースと照合、自分のルーツが追跡できるようになる。

 Ancestry.comの登録ユーザーは1400万人を超え、過去12カ月で200万人以上の人々が同サイトで家系図を作成した。同サイトの保有するデータベースは2万4000以上。Sorenson Genomicsは2001年から系図学者に遺伝子鑑定ソリューションを提供、家系図作成を支援している。


◆関連記事
幻影随想: Genomic Era ―ゲノム情報の時代―
posted by 黒影 at 02:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | バイオインフォマティクス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月22日

研究者向け論文ソーシャルブックマークサイト

研究者向けのソーシャルブックマークツールがこの春できていたことを知ったので、このブログでも紹介してみる。

Sesameトップページ

正直やられた感で一杯だ。
私も去年入社してちょっと経った頃に、かなり似たコンセプトの企画を提案した事があるんだよな。
残念ながら会社は興味を示してくれなかったけど。
あの時もうちょっと強く主張しておけば良かったか?

概念自体は誰でも思いつけるようなもので、いつか誰かが作るのは分かりきっていたが…
悔しいが同じ構想にたどり着いた同志としてはエールを送っておかねばなるまい。
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posted by 黒影 at 22:43 | Comment(4) | TrackBack(2) | バイオインフォマティクス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月15日

BioInformaticianを目指す人の為に〜2.バイオインフォマティクス主要企業一覧〜

前回からかなり間が空いてしまいましたが、シリーズ二回目。
今回は日本のバイオインフォマティクス産業の企業紹介を行ってみます。
こういうまとまった情報はほとんど無いので、多少はお役に立てるのではないかと思います。
私も就活しているときに大分苦労しましたから。
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2007年03月26日

BioInformaticianを目指す人の為に〜1.方向性を決めよう〜

去年の10月頃だったかな?
M2の院生だと名乗る人から
「バイオインフォマティクスの仕事に就きたいので相談に乗って欲しい」
という趣旨のメールを貰った事がありました。

内心「今から?半年前なら何とかなったものを」と思わないでも無かったのですが、承諾の旨の返事を「就職の前にこれだけは考えといた方がいいよ」という簡単なメモ書きと共に送りました。
残念な事にその人は以後音沙汰が無く、私もその事をすっかり忘れていたのですが、
最近入社面接で学生がちょくちょく会社に訪ねて来るようになったためにその時のことを思い出しました。

考えてみればこういう情報はあまりないので、この機会にエントリを書いておけば誰かの役に立つ事もあるでしょう。
バイオインフォマティクスの中の人が見たら「何を当たり前のことを」と思う事ばかりでしょうが、私自身が学生のときを振り返ってみても結構知らなかったことがありますしね。
何か「こういう情報が欲しい」というのがあればコメント欄にでもリクエストを投げていただければ、手の空いたときに対応します。
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posted by 黒影 at 00:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | バイオインフォマティクス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月13日

Genomic Era ―ゲノム情報の時代―

ヒトゲノム解読計画が本格的に議論され始めたのは今から20年前、1986年のことである。
計画の正式発足は1990年、解読開始は1991年だった。
そしてヒトゲノム解読完了が2003年で正式発表が2004年10月だから、
足掛け14年の長いプロジェクトだった事になる。
日米英独仏中6カ国から数万人の科学者が参加した、過去に例を見ない大規模プロジェクトである。
当初は100年がかりになると言われていたことを考えると、これでも随分と短く済んだほうなのだ。
ゲノム解析は年を追うごとに加速度的に進んでいき、実質的には大部分を最後の数年で解読した。

この大幅な期間短縮に貢献したのが自動塩基配列解読装置、DNAシーケンサーの急速な発達と、当時非常に高価だったシーケンサーを大量に用意し、物量作戦でゲノム解析を進めるビジネスモデルを確立したセレラ社に代表されるゲノムベンチャーだ。
1998年にヒトゲノム解読参入を表明したセレラ社は、ゲノムプロジェクトのそれまでのリードをいとも簡単にひっくり返した。この有力な競争相手が現れることが無ければ、ヒトゲノム解析はまだ終わっていなかったかもしれない。
圧倒的な情報力は大きなアドバンテージに、そして金になる。そう気付いた者達はこぞってセレラ社に続き、そしてシーケンサーの開発競争も加速した。続きを読む
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