2005年05月15日

人類の足跡

以前『暗礁に乗り上げるヒトDNAデータベース構築計画』という記事で
遺伝子による人類の起源と移動経路を調べる取り組みを取り上げたが
早くも調査の結果が出始めている模様だ。

現生人類、6万数千年前にアジアで急速に拡散(読売)

記事中ではインドに66000年前、オーストラリアに63000年前に到達と書いてあるので
ジェノグラフィックプロジェクト人類の旅の地図に書かれているデータよりもやや遡るのか。
日本でも確か7万年近く前の遺跡があったはずなのでまだ遡れそうな気がする。続きを読む
posted by 黒影 at 21:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | サイエンスニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月08日

博士卒の進路

最近あちこちでこんなものが取り上げられていることを知り、気になったので調べてみた。

使ったデータはこの辺から取ってきました。
文科省>中央教育審議会大学分科会(第11回)議事要旨基礎データ
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posted by 黒影 at 03:37 | Comment(8) | TrackBack(9) | サイエンスニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月02日

あんまり科学的じゃない文科省の「科学常識チェック」

昨日のニュースによれば、文部科学省が「大人には最低限この程度の科学常識が必要」という目安を作ったそうだ。

科学常識このぐらいは――目安作り、文科省乗り出す
 日本の大人には最低これぐらいの科学常識が必要――文部科学省が、そんな「目安」作りに乗り出す。子供の理科離れが問題になっているが、同省は「大人も科学を勉強していない」と指摘、科学者や教育関係者が今後、数年かけて検討し、望ましい「基礎的素養」を示すことになりそうだ。

 1999〜2001年にかけて、世界17か国の学術機関などが連携して、18歳以上を対象に、「ごく初期の人類は恐竜と同時代に生きていた」など科学分野の11問について正誤を尋ねた。日本の正答率は54%で13位。1位スウェーデンの73%、5位アメリカの63%などに比べ「常識の無さ」が目立っている。

この程度の問題でも正答率5割程度というから、科学教育が足りない大人が多いのだろう。
○×クイズならあてずっぽうでも正答率5割くらいは取れるだろうに(泣)
しかもこの11項目の質問がおもわず首を傾げてしまうような代物。
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posted by 黒影 at 02:50 | Comment(18) | TrackBack(14) | サイエンスニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月18日

市民と交流する科学者

「科学者は自分の研究分野について、一般人に対して積極的に情報発信すべき」
というのが私の持論なんだが、
どうやらようやくそういう環境も整いつつあるようだ。

<科学カフェ>研究者との語らいの場 文科省が初開催
 コーヒーやワインを片手に研究者と市民が語り合う「サイエンスカフェ」の取り組みが広がり始めた。文部科学省が今年の科学技術週間(4月18〜24日)に合わせて初めて開くほか、民間でも試みが始まった。「科学離れを防ぎ、研究者の意識改革にもつながる」と同省の期待は大きい。
 98年に英国で始まり、米国やシンガポールに広がった。科学を身近に感じてもらうため、30〜40人の比較的少人数がバーやカフェ、書店に集まり、科学者と対話する。
 文科省のサイエンスカフェは、丸の内ビルディング(千代田区丸の内)1階のカフェ・イーズで22日午後2時と23日午後2時、同5時の計3回開かれる。宇宙飛行士の毛利衛さんと市民が、宇宙での暮らしや地球外生命について語り合う。

いいね、こういう場が存在するのって。
北海道にも出来ないだろうか?
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posted by 黒影 at 19:51 | Comment(3) | TrackBack(2) | サイエンスニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月10日

菜の花と外来生物問題

北海道ではまだ桜の気配どころか道に雪が残っているが
京都じゃもうそろそろ賀茂川沿いに菜の花が咲き出した頃だろうか。
昔はよく写真を撮りに行ったもんだ。

菜の花は桜と並んで日本の春の代名詞的な花だと思うが、
実は菜の花が外来植物だということをご存知だろうか?続きを読む
posted by 黒影 at 05:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | サイエンスニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月04日

醍醐寺のクローン桜、開花する

先日取り上げた醍醐寺のクローン桜ですが、この度無事開花した模様です。
まだ幹回り35cm(直径10cm程度)と細いですが親木と同じ花をつけ(当たり前ですが)
細胞培養による株分け技術を確立できた形になりました。続きを読む
posted by 黒影 at 19:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | サイエンスニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

サリドマイド

サリドマイド」という薬物をご存知だろうか?
かつて睡眠薬として世界中で使用され、サリドマイド禍と呼ばれる大規模な薬害事件を引き起こした薬だ。続きを読む
posted by 黒影 at 13:24 | Comment(6) | TrackBack(0) | サイエンスニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月02日

沖ノ鳥島のサンゴ

毎日新聞からこんな記事が出ていました。

サンゴ 手付かずの美しい自然 日本最南端の島、沖ノ鳥島(毎日新聞)
サンゴを映し出すエメラルドグリーンの海に魚が舞うように泳ぐ−−。国内唯一、熱帯気候に属する日本最南端の島、沖ノ鳥島(東京都小笠原村)。28日、民間調査団に同行して同島周囲のサンゴ環礁内の海に潜ると、手付かずの美しい自然が目に飛び込んできた。
 サンゴ環礁の内海は濁っておらず浅瀬で、海上から水深5〜6メートルでも底まではっきり見通せる。黄緑色で半球形、赤茶色で火山岩のような形をしたサンゴが目を引き、周囲にはブダイの仲間が集まっていた。
 死滅したサンゴも目立つ。砂浜の形成に必要な有孔虫が見当たらないなど、生態系がアンバランスになっているという。研究者は「人間がほんの少し手を貸してやらないと、サンゴは滅びてしまう」と危ぶんでいる。【田中義宏】

最近すっかり記事の裏を読む習慣が身に付いて、この記事も今のタイミングで出るのは何故かとか色々考えるのですが
それはひとまず置いておいて、まずサンゴの話でも軽く書いてみます。続きを読む
posted by 黒影 at 16:53 | Comment(5) | TrackBack(2) | サイエンスニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月30日

農芸化学会のポスター発表を見てきました。

28〜30日と札幌のコンベンションセンターで農芸化学会大会があり、友人のポスター発表を見に行ってきました。
口頭発表だった去年の広島大での大会と違い、今年はポスター発表だけなので会場は建物二つとこじんまりした感じ。
それでも何千人もの人が詰めかけているので中は人の熱気でじんわりと汗ばむほどでした。

私が学部生の頃にやっていたテーマを発展させたものを院でその友人がやっているのですが
1時間ほとんど切れ間無く質問者が来ていたようでそんなに注目されるテーマだったかとちょっと惜しい気が(笑)
ポスター発表は口頭発表と違い気になる発表に対して突っ込んだ議論が出来るのがいいですね。
posted by 黒影 at 17:08 | Comment(1) | TrackBack(0) | サイエンスニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月27日

一家に一枚!「周期表普及キャンペーン」

ついこの前まで中学生には周期表を教えてはいけないという指導方針を取って来た文部科学省。
ようやくその愚を認めて指導要領改定をはじめたのがついこの前なんだが、
今度はこんなことをはじめたようだ。
一家に1枚周期表を 理科離れ防止狙い文科省
 理科離れを食い止めようと、身の周りで使われている元素の用途などについての写真やイラストを盛り込んだユニークな周期表を文部科学省が作り「一家に一枚周期表」と名付けて25日、公開した。
 玉尾皓平京都大化学研究所教授らが原案を作成。青色発光ダイオードの材料となるガリウムを信号機の写真で紹介したほか、曇らない鏡の写真で光触媒のチタンを説明。DVD材料のテルル、国産ロケットの燃料の水素など、日本人の発明や最先端の科学技術で活躍する用途をふんだんに盛り込んだ。また、理化学研究所が昨年、日本で初めて発見した新元素「113」も記載している。

…まあ前に比べりゃずいぶんマシなんだけどね。
物理化学の基礎である周期表を身近なものにするというのは大事なことだ。
ただ何かが根本的に間違っている気がする。
posted by 黒影 at 19:45 | Comment(3) | TrackBack(1) | サイエンスニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月25日

ティラノサウルスの柔組織が発見される

Soft-Tissue Vessels and Cellular Preservation in Tyrannosaurus rex
ティラノサウルス-レックスの骨中に維持された細胞と血管柔組織(要認証:英)


今回の発見は、2003年にモンタナ州のヘルクリークというところで発見されたティラノサウルス-レックスの化石を
ノースカロライナ州立大のメアリー・シュバイツァー率いるチームが解析している時に行なわれた。
MOR 1125と名付けられたこのT-レックスの大腿骨を調べていた研究者は変わった組織を発見し、
組織に沈着したミネラル分を溶解、除去した。
するとそこから出てきたものは、なんと柔軟性すら保つ血管組織と無傷の細胞だったというわけだ。
得られた細胞塊は直径2cmほどの卵形をしている。
中には血管組織や細胞核も観察され、DNAも残っているのではないかと推測される。

古代の生物の柔組織がこんな風に発見されることは滅多に無い。
しかもここまで保存状態の良いものが見つかったというのは奇跡的だ。
細胞構造の研究やDNAの解析結果が出るのが楽しみだ。続きを読む
posted by 黒影 at 20:11 | Comment(7) | TrackBack(3) | サイエンスニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月20日

若き天才達

マイクロプロセッサーの製造などで有名なIntelは、
サイエンス・タレント・サーチ(STS)というコンテストを毎年後援している。
高校生を対象に優れた科学研究を集めるコンテストで、
60年以上の歴史を持ち、受賞者に多くの著名科学者を輩出している登竜門だ。
今年度の受賞者の発表が先日行なわれたのだが、色々なことを考えさせられた。続きを読む
posted by 黒影 at 07:34 | Comment(8) | TrackBack(1) | サイエンスニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月18日

ロシアで野放し状態の違法幹細胞治療

幹細胞治療はまだ研究途上であり、実用化されているものはまだごく一部のはずなのだが
ロシアでは怪しげな違法幹細胞治療が野放し状態らしい。

違法幹細胞治療、ロシアで野放し
モスクワ発――幹細胞治療については、世界の科学者たちがまだ研究だけを行なっている一方で、ロシアでは数十にのぼる医療施設やビューティーサロンなどが、成人や胚から採取した幹細胞を使って、しわ取りから、パーキンソン病、インポテンツに至るまで、あらゆる治療をすると宣伝している。

 幹細胞はまだ研究段階にあり、幹細胞を使うと謳う治療は、患者の健康と財産を損なう結果になりかねないと科学者たちは警告している。しかも、ロシアでは違法な幹細胞治療に対する法的な規制が甘いため、患者が受ける注射に幹細胞が入っているのかどうかすら誰にもわからないという。

単に幹細胞を注射するだけで何らかの効果が得られるなら科学者は苦労しない。
おまけに注射されているのは本当に幹細胞なのかという疑問もある。続きを読む
posted by 黒影 at 19:36 | Comment(2) | TrackBack(1) | サイエンスニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月14日

今年のスギ花粉はすごいです

どのくらいすごいかというと、例年の数十倍に達する花粉量だそうです。
グラフに書くと余りの花粉量の多さに例年との比較が出来ないくらいです。
キッセイ薬品が花粉飛散量(東京)の調査をしているのでリンクを貼ってみます。

花粉症の人にはつらい季節ですね。
三月の終わりに1週間ほど実家に帰ろうかと思っていたのですが
取りやめるか時期をずらすか考え中です。
posted by 黒影 at 19:15 | Comment(0) | TrackBack(1) | サイエンスニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

嗚呼周期表

泣けてくる。
周期表も知らない人間に化学を教えろってか?
発信箱:水兵リーベの悲劇=元村有希子
 この世のあらゆるものは、110種類ほどの材料の組み合わせで成り立っている。「へえ」と思ったあなたは、立派な好奇心の持ち主だ。その道案内をしてくれるのが元素の周期表である。

 学生時代、教科書の表紙の見返しに載っていた。「水兵リーベ、僕のお船……」と覚えた。だが、文部科学省にはこの暗記歌が「詰め込み教育」の象徴と映ったようだ。02年春、中学理科の教科書から削除された。
<中略>
 周期表削除に明確な根拠があったわけではない。ゆとり教育見直しの流れを受けて、来年春から復活する。

 気の毒なのは「空白の4年間」に当たった学生だ。高校でも、選択によっては周期表を知らないまま卒業する。

文科省の官僚って何考えて指導要領決めてんだろうね。続きを読む
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2005年03月10日

環境ホルモン問題―哺乳類への影響無し

以前取り上げた内容から変化なし。
環境ホルモン戦略計画SPEED'98は事実上完全崩壊ということなのだが
なんで今更ニュースになるのかがいまいちわからない。
また何か動きがあるのだろうか?

「環境ホルモン」疑い物質、哺乳類への影響確認できず
 「内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)」と疑われる28物質について、環境省は8日、河川など環境中で検出されるような低濃度では、哺乳(ほにゅう)類に対する影響を確認できなかったとする試験結果を明らかにした。

 同省は1998年に「環境ホルモン戦略計画」を策定。動物の生殖メカニズムなどへの影響が心配される67種類の化学物質を環境ホルモン候補としてリスト化し、ネズミとメダカで影響評価を行ってきた。このうち28物質の試験を終了し、評価をまとめた。
posted by 黒影 at 18:15 | Comment(1) | TrackBack(0) | サイエンスニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月01日

歯の銀行に抜いた歯を保存

どうやら近い将来抜けた歯を再び移植する事が可能になりそうだ。
ティースバンク:動き出した歯の銀行 抜いた親知らずも再植 長期保存で廃棄物一転
 親知らずなどで抜いた自分の健康な歯を冷凍保存して、将来、再利用する全国初の取り組み「ティースバンク(歯の銀行)」が動き出した。入れ歯に比べ違和感がなく、食事も歯応えを感じながらおいしくできるなど、生活の質を高める効果も期待できる。預けられた歯を使った第1号の歯の「再植」が今秋ごろまでには行われる見込みだ。

確かに抜いた親知らずを捨ててしまうのは将来のことを考えるともったいない。
リーズナブルなコストで歯を保存できるなら、こうした方法は有効だろう。

以前紹介した削った歯を再生させる方法や、
いずれ実現するであろう人工的に歯を作り出す方法と組み合わせれば
近い将来入れ歯なんてものは必要なくなるかもしれないな。
posted by 黒影 at 23:23 | Comment(0) | TrackBack(1) | サイエンスニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月24日

火星の赤道付近に氷

これかなりすごい発見だと思うのですが。

火星の赤道付近に“流氷原”、生物期待できる?
 【ワシントン=笹沢教一】火星の赤道付近で、地球の極地の流氷に形も大きさもそっくりな“流氷原”が見つかった。欧州宇宙機関(ESA)の火星探査機マーズ・エクスプレスの高解像度カメラによる観測で確認できた。

 生命の存在につながる水が、火星の地表付近に氷の状態で豊富に存在していることを示し、これまで地質や化学分析で、間接的な証拠しかなかった、まとまった水(海)の存在を裏付ける重要な発見となる。

この地形が形成されたのが500万年前。つまりそれ以前は液体の水が存在したということになります。
火山の噴火によって灰で覆われたというのも面白いです。

このニュースが間違いないなら火星の地下には地熱と液体の水が残っている可能性が高いと思います。
最近火星のニュースを取り上げるたびに同じ事を言っている気がしますが、
火星に生命が存在する可能性はかなり高くなりましたね。
posted by 黒影 at 01:33 | Comment(2) | TrackBack(0) | サイエンスニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月17日

もう銀歯は要らない?

虫歯の治療を受けた事がある人なら分かると思いますが、
あのガリガリと歯を削られる感触はなんとも嫌なものです。
しかも深い虫歯だと治療も痛いですからね…

削った後に詰められる金属も嫌なものです。
金属を噛むと電気が流れて嫌な酸味がしますし、
何十年も経つと劣化するので交換しなくてはなりません。

しかし、技術の進歩は歯の再生をも可能にしたようです。続きを読む
posted by 黒影 at 16:31 | Comment(2) | TrackBack(0) | サイエンスニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月16日

深海画像データベース

深海画像データベースというものがあることを愛・蔵太さんのブログ経由で知ったので紹介してみる。

このデータベースは海洋研究開発機構(JAMSTEC)
しんかい2000しんかい6500といった深海調査用潜水艇を用いて
世界各地から集めた深海の写真をデータベース化したものだ。続きを読む
posted by 黒影 at 17:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | サイエンスニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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