ブログでバイオのネタにしようと前から考えてはいたんですが、朝日から出た例の記事を読んでいろいろと考えたことがあるので、それと合わせて少し書こうかと思います。
<5/21追記>
このエントリはリレーエッセイ『ブログでバイオ』の話題の一つとして
WEB2.0(っていうんですか?)ITベンチャーの社長のブログ:ブログでバイオ 第40回「生活保護を受けている人にジェネリックって、全然普通の話では?」にTBさせていただきました。
◆私が博士課程に進学しなかった理由
このブログのプロフィールにも書いていますが、私は大学の修士課程卒業後に就職しています。
いろいろ考えた末に、博士課程には進学しないと決めました。
博士課程に行かなかった理由は主に以下の三つ。
1.経済的な問題
2.バイオ系博士卒の先行きの見えなさ
3.自分の適性と「売り時」を考えて
以下に一つずつ説明していきます。
◆1.経済的な問題
まず一つ目の経済的な問題。
私の家は経済的にはごく一般的な庶民家庭です。特別な資産も無ければ高収入もありません。
両親は共に大学を出ているので進学に理解があるという点では恵まれている方だと思いますが、兄弟がいるので大学に行くなら奨学金を取るというのが絶対条件でした。
奨学金は育英会(現 独立行政法人日本学生支援機構-JASSO)のきぼう21プランを取っていて、
学部で月額5万(計240万)、修士で月額8万(計192万)。修士課程卒業時で既に利子込み450万の借金を背負う身だったわけです。
この上さらに博士課程に進むとなると、借金は800万近い額になり、親にも負担を掛けることになるので、経済的に博士課程進学というのはそもそもありえませんでした。
先立つものが無いというのは何事にもつらいものです。
ここに過去30年ほどの国立大学の学費の推移を示したグラフがあります。

現在国立大学に入学した場合、学部卒業までに必要な学費は入学費込みで約240万。
私学の場合は文系でも400万、理系だと600万近い額が必要となります。
さらに言うならこれはあくまでも学費のみで、例えば大学に通うために下宿する場合、少なく見積もっても年間100万円は生活費がかかります。(自宅生なら30万ほど)
大学卒業までに必要な費用をまとめると、大学に通うには、少なくともこれだけのお金が必要です。
これは本当に必要最低限の額であり、実際にはさらにいろいろとかかるので、年間数十万は余計に見ておいたほうがいいでしょう。
学部 | 修士 | 博士 | 合計 | |
国立自宅生 | 360万 | 200万 | 280万 | 合計840万 |
国立下宿生 | 640万 | 330万 | 490万 | 合計1460万 |
私立自宅生 | 700万 | 360万 | 600万 | 合計1660万 |
私立下宿生 | 980万 | 500万 | 740万 | 合計2220万 |
見ていただければすぐに分かるとおり、たとえ国立大学に進学する場合でも、下宿生となった場合は私立の自宅生と大差ない額の学費が必要となることが分かります。つまり旧帝大クラスに通おうと思ったら、親がある程度裕福であるか、幸運にも直接通える範囲に自宅があるか、高額の奨学ローンを組むかの条件を満たさなければならないということです。
#自分で稼ぐようになって改めてこの額の重さがずっしりと感じられるようになったというか、
#かつてのすねかじりだった自分にorzな気分です。
#かつてのすねかじりだった自分にorzな気分です。
さて、最初に出したグラフを見れば一目瞭然ですが、30年ほど前、私の両親が大学にいた頃は、生活費はともかく学費はせいぜいバイトでまかなえる程度の額しか掛りませんでした。しかしここ数十年で日本の大学を取り巻く情況は一変し、今では立派な格差の拡大再生産装置です。
昨日は朝日新聞からこんなニュースが出ていました。
asahi.com:国立大授業料、私大並みに 財務省、5200億円捻出案 - 社会
財務省は19日の財政制度等審議会(財務相の諮問機関)で、国立大学予算で授業料引き上げなどによって最大5200億円を捻出(ねんしゅつ)できるとの試案を発表した。生まれた財源を高度な研究や人材育成、奨学金の拡充に充てるべきだとの主張も盛り込んだ。国から国立大に配る運営費交付金(08年度予算で約1兆2千億円)の増額論議を牽制(けんせい)する狙いがあると見られる。
試案は、授業料を私立大並みに引き上げることで約2700億円、大学設置基準を超える教員費を削ることで約2500億円の財源を確保できるとしている。「義務教育ではないので、一般的な教育自体のコストを(税金で)補填(ほてん)することには慎重であるべきだ」とし、「高等教育の機会均等は、貸与奨学金での対応が適当」とした。
財政審の西室泰三会長は会合後の記者会見で、この提言を6月にまとめる意見書に採用することは否定したものの、教育を受ける機会を損なう恐れもあり、論議を呼びそうだ。西室氏は「国立大学の授業料は個別に決められるが、相変わらず横並びだ」と指摘し、各大学に自主判断で授業料を見直すよう求めた。
おそらく観測気球なのだと思いますが、もしこのような試案が実際に通ってしまえば、次のようなシナリオが考えられます。
(1)地方国公立大学の入学者数激減、レベル低下。
短期的な動きとしてまず起きるのが、地方国公立大学の崩壊です。
国公立大学のメリットの一つである学費の安さが無くなれば、経済的な問題で進学できなくなる人間が増え、当然大学進学率は下がります。そしてその影響をもっとも大きく受けることになるのが地方国公立大学です。成績上位者は旧帝大、有名私立大学へ流れ、受験者数自体が激減することになるので、レベル低下と定員割れの二重苦に苦しめられることになります。
既に少子化に伴い大学再編の動き(現在は主に短大や単科大学で)が各地で起きていますが、独立行政法人化によって後ろ盾を失い財政基盤も弱い各地の国立大学は、周辺の有力大学に吸収されるか閉鎖されることになります。
(2)基礎研究基盤の弱体化
中長期的な動きとして起こりうるのが、日本の科学研究基盤の弱体化です。
国公立大学の学費が私立並みに上昇した場合、大学院に進学できる人間は現在の数割にまで減るでしょう。
これだけ学費が上がればたとえ旧帝大でも院生の減少は免れ得ません。
そして日本の科学研究は大学院での研究に大きく比重を置いています。
ぶっちゃけてしまえば、日本の科学研究は数十万人の修士博士を無料の労働力として利用することで成立しているといってもいいです。
そしてその労働力がなくなるとどうなるか?答えは明白です。
産業への人材供給も基礎研究も立ち行かなくなり、日本の研究開発能力は衰退します。
(3)高所得知識階層の固定化
中長期的な動きとしてもう一つ起こるのが、知識階層の固定化です。
上に上げた表を見ていただければ分かるとおり、大学卒業に1000万近い額が必要になるため、進学が可能になる層はかなり限られてきます。
こうなると高所得知識労働者階層と低所得単純労働者階層の分離・固定はすぐそこです。
記事内では「高等教育の機会均等は、貸与奨学金での対応が適当」なんて寝言が書かれていますが、何百万もの借金というリスクを背負わないとスタートラインにすら立てない時点で、機会均等なんて絵空事でしかないのですよ。ついでに低所得層に存在する有形無形のハードル(あるいは高所得層のみが持つアドバンテージ)について思いが至らなさすぎです。
同じ朝日の記事に対する反応として秀逸だと思ったエントリにこんな意見が書いてありました。
ついに教育にも「自己責任教」が蔓延り始めましたか... - Thirのはてな日記
日本終了のお知らせ、か。まあ、日本は国際人権A規約の高等教育無償化条項の批准を留保していたからこうなるのは目に見えていたのだが、しかしここで「自己責任」「受益者負担」的な考え方を持ち出すとは予想外だった。
教育とは教育を受ける人間個人のためだけにあるものではない。社会に優秀な人材を還元し、様々な社会活動を支える優秀な人材を輩出するために存在するほか、企業で行うことは難しいが一方で非常に重要な意味を持つ基礎研究を担う人材を創り出すために存在する。即ち大学で人材を育成することはその個人のためだけでなく社会にとって有益であることだし、そうあるべきものである。
この朝日の記事に対する各所の反応を見るに、「受益者負担」の「受益者」に社会(国)そのものが含まれているという認識を持たない人間が、少なくない数存在するようです。社会(国)がその最大の受益者であるからこそ多くの国は高等教育に多額の費用を費やしているわけで、その費用をごっそり削るというのは、低所得層の切捨てのみならず「科学技術立国やーめた」と宣言するに等しいのですけどね。
◆2.バイオ系博士卒の先行きの見えなさ
私が大学に入ったのは2000年のことで、ちょうどバイオバブルの直前です。
そしてバイオバブルの真っ只中を大学で過ごしたわけで、その頃周囲には景気のいい話がたくさん転がっていました。しかし大学を卒業する頃には既にバイオバブルは弾けており、修士に進学する頃になると大分世の中の動きも見えてきて、日本のバイオ産業のやばさ、脆さやポスドクの問題についても理解できるようになって来ました。
私は上で挙げた経済的な問題から修士のかなり早い時期に就職を決意していたので、ポスドク問題には正直あまりリソースを裂いていなかったのですが、現在のバイオ業界の情況を鑑みるに、たとえ経済的な問題が無かったとしても、博士課程に進むことはなかったと思います。たとえ博士に進んだとしても、その後のキャリアパスを描くのが難しい情況ですから。
最近もポスドク1万人計画で量産されたバイオ系ポスドクが国から梯子を外されるニュースが出ていましたが、
こういうニュースを見るにつけ、とっとと就職して正解だったという思いを強くします。
Biotechnology Japan:これから5年間にバイオ研究者に大きな津波が来る、用意は万全ですか?
NBRは2007年から第二期に入りましたが、5年間で終わりだと臨終の宣告を文部科学省から宣告されています。同様にポスドク1万人計画と、大学院重点化政策の歪によって誕生し、養成に一人6000万円以上も国税を投入した高度バイオポスドク問題も、今後5年間しか支援をしないと、07年末の総合科学技術会議で宣言されています。2000年のミレニアム計画で具現化したバイオバブルの後始末を、我が国の政府は今後5年間で行うと線を引いたと私は認識しています。多分、文科省が財務省に言質を与えてしまったので社ないでしょうか?2012年にミレニアムバブルの総決算が行われるタイムテーブルが少なくとも、政府の内部では定まった節があります。
先日のエントリ「バイオテクノロジー戦略大綱の破綻」でも書いたように、国は既にバイオバブルの後始末に動き始めています。
結局最終的には自分で何とかしなければならない問題なので、
進退窮まった情況に陥らないためにも、しっかりアンテナを張って自衛に勤めたいです。
◆3.自分の適性と「売り時」を考えて
バイオ系に進学する人の大部分がそうでしょうが、私はバイオが好きです。
もしも人生をやり直すことが出来たとしても、もう一度バイオ分野に関わっている自信があるくらい好きです。
しかし残念なことに、ウェット分野の研究者、実験屋としての私の適正は、精々中の上といったところだと自己評価しています。
もっと出来る奴、向いている奴が大勢いる中に入って行けば、多分埋もれてしまっているでしょう。
私の適正はむしろインフォマティクス分野にかなり強く片寄っていて、そのことは自分でも以前から気が付いていました。
大学入試のときも情報系に行くか生物系に行くかで散々迷い、その時は結局適正よりも自分の好きなことを優先したのですが、就職に当たっては「好き」よりも「得意」を優先することを決めていました。
どうせ仕事をするなら、"One of them"になるよりも、「黒影がいたからこの仕事は出来た」と言われる方がモチベーションも上がるし嬉しいですから。
ハーバード大学医学部留学・独立日記の島岡さんが「Strengths-based approach」に関するエントリを書かれていますが、私もこの内容に賛成です。
得意分野があるなら、それを仕事に出来ればそれに越したことは無いと思います。
ハーバード大学医学部留学・独立日記 ... 好きなことを仕事にすべきか (revisit)
「好きなことを仕事にすべきか」という今までに何度も取り上げられたキャリアにおける永遠の問いに、中村うさぎさんはノーと言います:(ひとは)好きだったことを、突然嫌いになることは(しばしば)あるが、得意なことが、突然苦手になることはめったにない。ー執筆前夜ー
好きなことを仕事にしたばかりに、嫌いになってしまうことが往々にしてあるでしょう。ですから、むしろ得意なことをまず仕事にして、周りから認められてその仕事を好きになるというポジティブフィードバックを利用するのがStrengths-based approachの考え方。
もう一点、就職の決め手になったのが自分の人材価値と、今がその「売り時」であることを理解したことです。
自分で言うのもなんですが、バイオインフォマティクスが分かり、自分で仕様を起こしてプログラミングが出来るウェット研究者というのは結構レアです。バイオインフォマティクスが分かるウェット研究者は珍しくないのですが、バイオインフォマティシャンの数自体が少ないこともあり、さらにSEの能力を持っている者となるとなお少ないです。
#ただこれもタイミングの問題で、私の世代だとレアでも、もう少し下の世代ではそうでもないわけですが。
就職のために自分の強み分析をしていて自分の人材価値に気が付き、さらに数年後には同様の能力を持った後輩が続々現れることを理解していたので、自分を高く売りつけられるうちにさっさと就職することにしたというのが結局のところでしょうか。
◆就職してどうよ?
最後に就職しての感想を。
博士課程に進んだ友人と話していて良く聞かれるのがこの質問です。
少なくとも私は今の仕事に満足しているし、就職したことを後悔したことはまだないです。
給与とか待遇面の話を特に良く聞かれるので、大体こんなもんだよという目安を示しておきます。
まず給与面ですが、
現在私の給料は基本給24万、各種手当てと残業代を合わせて月30万前後、手取りで24万ほどを頂いています。
年収だと450万(手取りで350万)程度でしょうか。
残業時間は大体月30〜40時間程度で、今までで一番忙しかった月で最大80時間ほどです。
サービス残業はありません。
大体朝9時に来て夜7時か8時には帰るイメージです。
新3K(きついきびしい帰れない)なんて言われているIT業界ですが、
私の部門がそこまでやばい状態になることはあまりありません。
就職して一番良かったと思えた点は金銭面の自由度が大幅に広がったことですね。
大学時代は少ない小遣いを必死でやりくりしていたのですが、今は1万円を越える専門書でも平気でポンと買えるようになったし、毎年Amazonに本だけで20万近くつぎ込んでいます。
今の目標は貯金を貯めて奨学金を一括返済することです。
順調に行けば来年には何とかなりそうです。
ポスドク問題というか博士の就職難は企業&労働組合(どちらかというとこちら)の都合でしょうね。日本の組合というのは能力差による賃金差を認めず、あるのはただ学歴と年齢による差のみでしかも終身雇用というのをやってきました。
結果どうなるかと言えば、大卒に比べてさしたるメリットがなく、逆に高い賃金を払わなくてはいけない分だけ博士を取りたくないんですね。所詮学校でやってきたことなんて企業じゃ使えないし、なら若くて安い方を取ろうというわけです。
役所で高卒職に大卒が詐称して入りクビになるというニュースがありましたが、これなんかも学歴だけ見て人を見ないせいでしょう。というかここまでくれば機会均等原則の侵害ですよね。高卒限定や大卒限定というのがそもそもおかしいんでしょう。
自分によく当てはまりますww
この記事から知性の高さが分かりますが、このような人が博士に行くことを断念することを選ばなければならない日本社会が残念です。日本の科学技術の人材損失があちこちで起こっているのだろうと思います。
財務省の記事は、「多くの若者に高等教育を受けさせても、日本のにとって大したメリットがない」という国の立場を世界に発信しちゃっていますね。
あと、根本的な問題の一つとして、日本の省庁の中で、文科省の力が弱すぎるんですよね・・・。小中学校の耐震補強が遅れまくっているのも、やはり、文科省が財務省に舐められているんですよね。。。
と、ちょっと、暗澹たる気持ちになりました。
道路作る前にやるべき事がやれない政府はとっかえたほうがよいですね、やっぱ。
私の場合は無利子の奨学金だったけど、修了するまでの総額でだいたい同じくらいの額の奨学金を借りたね。無利子の奨学金を借りられたのは、裕福ではなかったから。最近の奨学金は、そこそこ優秀な成績を収めると返済額が減額されたりするらしいので、羨ましいです。私の時はそんな制度はありませんでした orz.. 裕福でなくてもいけるのが国公立大学だったのにね。まぁ、大学に進学してからは本人次第なのだが...
ありがとうございます。
>SLEEPさん
限られた時間で人間を判断するのは難しいので、どうしても分かりやすい部分(学歴・経歴・資格など)に評価の基準が置かれるのでしょう。
こういうやり方だと特異な才能を持つ人間を評価することは難しく、結果として才能潰しにつながる側面もあると思います。
>あああさん
文系に関しては言及できるほど知識を持っていないですが、
理系なら結構似たような境遇にある人は多いと思います。私の友人にも結構いますし。
>はてブ経由さん
>日本の科学技術の人材損失があちこちで起こっているのだろうと思います。
私の周囲を見ている限りだと、一番できる人間の半数弱はまだ博士に進んでいます。
その次くらいにそこそこできる連中は、なまじ先が見えるのでみんな修士あたりで就職していきますね。
>Cruさん
いやまったく。本当に情けないです。
>p2さん
たしか育英会の第一種奨学金は繰り上げ返済の報奨金やら免除職による減免措置やらがあったはずですが、
独立行政法人化してから、そういったものは一切なくなりました。
これとは別口の、民間や大学の奨学金(名ばかりローンで無いもの)もあるにはありますが、審査条件が厳しく定員も少ないので、恩恵にあずかれる人間はごく一部でしょう。
http://www.jasso.go.jp/saiyou/shinmenjyo/index.html
独立行政法人化以降に採用されたシステムのようです。
過去実績では大学院第一種奨学生の1割程度が全額免除、2割程度が半額免除となっているようですね。
情報ありがとうございます。
いつの間にかこんなものも出来てたんですね。
会社員ってのもなんとなくもったいないなぁと
一言。
東大や京大は研究のスピンオフで結構金ある
みたいですが、いっそ「大学株」とかどこかの
大学が出さないだろうか、なんて会話を昼間
してました。
これ以上学費上げたら、明らかに階層化社会
完成ですね。正直それで何が得なのか理解不能。
奨学金制度の充実とかするのならともかく、
それもなし、ただ削るだけ…
どうやらこの国の為政者はこの国を滅ぼしたい
ようですね。やれやれ。
ただし原則大学が運営費や研究費から出して、欧米式に給料も支給するのがよいのではないでしょうか?そもそも24,5にもなって経済的に独立できないまま博士号をとることなんて、優秀じゃなくても常識のある人間ならありえません。どちらかというと出来そこないか、世間知らずのボンボンか、自分のマゾ嗜好に酔うナルシストでなければ、バイトや借金してさらに(金額がいくらであろうと)授業料を納めてまで、経済的にも社会的にも見返りの乏しい博士号を目指す価値はありません。
学費値上げする事でこういった学生の自費による進学を極力困難にするべきでしょう。
大学や研究室が金を出して学生を雇用・教育する事で、絶対数が減っても優秀な学生を確保して博士号を取らせ、その優秀な博士が世に出て博士号の価値を高めることが長期的に一番重要なことだと思います。
普通の会社員だからこそ書けるクオリティというのがあります。プロの物書きになったら自分の好きな良く知ってるジャンルだけ書けるわけじゃありませんよ。02Wカップの頃、著名な作家が大挙してサッカーに群がってきたのにはビックリしましたw次は自転車かハンドボールあたりみたいですよw
階層化社会というのはどうなんでしょうか?少なくともお金を借りれれば進学はできますよね。ERでベントン先生がカーターにオマエは奨学金ローンなくていいよなあ、とイヤミを言ってましたがどこも同じなんじゃないでしょうか。
あとこの国の為政者は我々が選んでるんですから、為政者をバカにすることは自分をバカ扱いすることと同義です。
本田技研おつとめの方が書いた「ロードバイクの科学」クオリティ高すぎだろjk自転車乗られる方全員におすすめです。
村上和雄のような超一流の学者と比べればゴミ屑同然の似非科学者なのであります。