2008年03月31日

三菱化学生命科学研究所が閉鎖されるそうな

三菱化学生命科学研究所が閉鎖されるそうな。
日経バイオのサイトでこのニュースを見たときの衝撃は大きかったね。
国内でも最古参の民間研究所が閉鎖とは…

Biotechnology Japan:三菱化学生命科学研究所、2010年3月末で解散、田辺三菱製薬誕生の副作用か?
 我が国で最初に創設された民間の分子生物学研究所である三菱化学生命科学研究所は、2010年3月末で解散することを、08年3月24日に発表した。田辺製薬と三菱ウェルファーマの合併の影響が、アカデミック志向の高い研究所の整理につながり、170人の研究所員の運命を変えることとなった。

1999年の三菱東京製薬誕生あたりから、生命科学研は三菱化学グループの中での位置付けがあいまいになっていたらしい。2004年には「疾病治療の進歩に役立つ基礎研究」と銘打ってかなり大きな組織改革を進めていたのだが、昨年度田辺製薬と三菱ウェルファーマが合併したことで、とうとう整理対象となってしまったようだ。

それにしても研究員職員合わせて170名がリストラか。
バイオ業界は最近どこも景気の悪いニュースばかりだ。

2008 | ニュースリリース | ニュース・メディア | 三菱化学株式会社
株式会社三菱化学生命科学研究所解散について
posted by 黒影 at 21:13 | Comment(3) | TrackBack(0) | バイオニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
  1. 素人ながら、このニュースはショックでした。
    これ以前に、サントリーがバイオビジネスから撤退とか、以前からバイオ研究所退潮の予兆はありましたね。
    日本は産学合体の動きに乏しく、研究がスタンドアローンに陥り組織から活性が失われ、遂には自滅する・・・外野席から見てると、日本のバイオ研究はそんな風にみえる。
  2. Posted by AZ at 2008年04月04日 22:44
  3. >AZさん
    このブログの過去記事でも度々書いてますが、2003年ごろにはやばげな雰囲気がすでに漂ってました。
    本格的に退潮が露になったのが2005年ごろで、多分去年今年がピークなんだと思います。
    ここからまた盛り返せればいいんですけれど、その前に体力のないところが軒並み撤退しそうです。

    >日本は産学合体の動きに乏しく、研究がスタンドアローンに陥り組織から活性が失われ、遂には自滅する・・・外野席から見てると、日本のバイオ研究はそんな風にみえる。
    仰るとおりで返す言葉がありません。
  4. Posted by 黒影 at 2008年04月10日 01:48
  5. 黒影様>コメントから察するに専門家の方ですか?素人の小生は赤面するばかりです。

    結局、これは日本民族の度胸・気質の問題かも知れません。農耕民族の日本人は、日常的に冒険するには神経が柔すぎて、それが常に守りの姿勢を生み内輪で固まってしまい、暫くは居心地良いが外部からの刺激が無い故に、発展も無いという、研究畑には致命的宿亜を日本人は持ってるのかも知れません。
    実際、日本人は冒険遺伝子とやらの比率が、白人に比べ非常に低いそうですね。
    ですが、中村教授(青色レーザー)のような数%のエリートは多民族に伍して行ける気質があるようで、それが日本の希望でしょう。
  6. Posted by AZ at 2008年04月10日 08:18
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