2008年01月19日

バイオテクノロジー戦略大綱

我が国のバイオ戦略を語る上で避けて通れないのがこれ。
BT戦略会議-バイオテクノロジー戦略大綱

2001年の時点で以下のような内訳だったバイオ産業を、2010年には関連分野も含めて一気に25兆円産業にまで育てようという非常に野心的な計画である。
すでに計画倒れになってしまった感が強いけれど。
以下データ
 
 

2001年度バイオ市場内訳
医薬品         5,700億円
農林水産品       2,545億円
化成品         2,051億円
食品          1,130億円
分析機器等        947億円
バイオインフォマティクス 290億円
サービス         171億円
その他          482億円
----------------------------------
合計         1兆3,334億円


2010年において期待されるバイオ関連産業の市場規模
[医療分野]         8.4兆円
 ・医薬品・医療機器等    8.4兆円
[食料分野]         6.3兆円
 ・健康志向食品       3.2兆円
 ・その他食料産業      3.1兆円
[環境・エネルギー産業]   4.2兆円
 ・バイオプロセス      3.6兆円
 ・バイオマス        0.2兆円
 ・バイオレメディエーション 0.4兆円
[バイオツール・情報産業]  5.3兆円
 ・バイオツール       3.1兆円
 ・バイオインフォマティクス 2.2兆円
-----------------------------------------
合計 24.2兆円(その他を含め約25兆円)

資料を読む上で注意が必要な点として、2001年のバイオ市場規模と2010年のバイオ関連期待市場では、評価の対象となっている内容が異なる。
たとえば上の2001年の実績ではバイオテクノロジーを利用した産業のみの集計であるのに対し、下の2010年の表では、バイオに関係なく医薬品、医療機器の売上全てを見込んでいる。食料分野も同様である。
その点を考慮して01年度の売上を後者の基準に合わせるなら、ざっと15兆円前後になるだろうか。


バイオ戦略大綱の中で今後の伸びが見込まれていた分野としては、医療、健康食品やバイオマス、バイレメ、バイオツール、バイオインフォマティクスなどが中心になるのだと思うが、はっきり言ってどれもここ数年伸び悩んでいる。
現在のペースで行くと、2010年には25兆円どころか20兆円も超せるかどうかというところだろう。
現時点で既にバイオ戦略大綱の未達成は確定していると言っていい。

個人的には、バイオインフォマティクスの2.2兆円という数字をいったいどうやって算出したのか小一時間つっこみたい。
そんなうまい話があったらこの分野で人余りなんて発生していないっちゅーねん。
posted by 黒影 at 00:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | バイオトピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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