例えば医薬分野の場合であれば、レッド・バイオテクノロジー。
これは人間の血の色を表しています。病院のマークとおなじですね。
あるいは農業分野のバイオであれば、グリーン・バイオテクノロジー。
これも植物の色なのでわかりやすいと思います。
また、グリーンバイオには環境浄化のバイオも含まれます。
次にバイオテクノロジーの工業利用をホワイト・バイオテクノロジー。
これはちょっとイメージが付きにくいですが、まあクリーンルームやラボのイメージとでも思ってください。
最後に海洋バイオ、水産バイオテクノロジーを意味するブルー・バイオテクノロジー。
これも海の色、水の色なので分かりやすいかと。
このようなバイオの各分野に色の名前を当てはめる言い方は、ここ数年で欧米方面で良くなされるようになりました。
日本ではまだ余り一般的な言い方ではありませんが、欧米方面の人の話を聞いていると良くこの言い方が出てきます。
多分ブレークのきっかけはEUのこれとかなんだろうと思います。
Schenkelaars Biotech Consultancy (SBC) | EC Support Green, White, Blue and Red Biotech in DCs
一番メジャーな色は最初にあげた4色(特に最初の三色)ですが、最近は他にも色々と色づけされているようです。
ちょうどいい表を見つけたので、自分のためのメモがてら翻訳しておきます。
色 | バイオテクノロジー事業分野 |
赤(レッド・バイオ) | 健康, 医薬, 診断 |
黄(イエロー・バイオ) | 食品バイオ, 栄養学 |
青(ブルー・バイオ) | 水産, 海洋バイオ |
緑(グリーン・バイオ) | 農業, 環境バイオ, バイオ燃料, 生物肥料, バイオレメディエーション, 地球微生物学 |
茶(ブラウン・バイオ) | 乾燥地帯と砂漠のバイオテクノロジー |
暗黒(ダーク・バイオ) | バイオテロリズム, 細菌戦, バイオ犯罪, 対農作物戦争 |
紫(パープル・バイオ) | 特許, 出版, 発明, 知的財産権 |
白(ホワイト・バイオ) | 遺伝子に基づくバイオ産業 |
金(ゴールド・バイオ) | バイオインフォマティクス, ナノバイオ |
灰色(グレイ・バイオ) | 古典的な発酵、バイオプロセス |
自分の専門でもあるバイオインフォの金色がしっくり来ないのですが、まあ大体イメージに沿った色かな、と。
ネタ元はこちら
Electronic Journal of Biotechnology - The Colours of Biotechnology: Science, Development and Humankind