2005年09月13日

受け入れ難い現実に直面した時の10の処方箋

先日の自民党大勝のニュースを受けて感情がささくれ立っている方の為に。
 
 
 
心理学の世界には「防衛機制」という言葉があります。
防衛機制とは、不快な感情や体験を弱めたり、避けることによって心理的安定を保つために用いられる様々な心理的作用のことです。
Ref. 臨床心理学にいる 臨床心理士指定大学院受験講座: 心理学用語集・臨床 015 防衛機制

防衛機制には、抑圧、逃避、退行、置き換え、昇華、反動形成、否認、同一化、投影、合理化という10種類のパターンが存在し、通常は無意識下に生じる現象で、複数が関連しあいながら作用します。

防衛機制は誰にでも起こる正常な心理作用です。
心の平安を得るために、頼ってみるのも良いのでは?


1.抑圧
抑圧とは、苦痛な感情や欲動、記憶を意識から閉め出す無意識的な心理的作用。多くの防衛機制の中で、最も基本的なもので他のものと共に作用する。

選挙のことは忘れましょう。
民主党の大敗北も、与党が衆院の3分の2を占めたことも、とりあえず意識の彼方に追いやりましょう。
あなたの心理的ダメージが癒えて、再び現実に向かい合えるその時まで。

2.逃避
逃避とは、空想、病気などへ逃げ込むこと。嫌悪刺激にさらされた時、引き続きさらされないような行動をとる。

とりあえず嫌な事は意識の底に封じ込めて、楽しいことでも考えましょう。
小泉首相の公選法違反を夢想してみるのもいいかも知れません。
開票前はあれだけ政権交代、自民敗北に期待していたことなんてきれいに忘れて、
ブログの更新からも一時身を離してみましょう。

3.退行
退行とは、早期の発達段階へ逆戻りしたり、未分化な思考や表現の様式となること。幼児期への逃避などが行なわれる。

やつあたりでも構いません。それで気が晴れるのならば。
自民党に投票した有権者を馬鹿にしてみましょう。
小泉首相を独裁者だとなじってみましょう。
自民党候補者を矮小化してみましょう。
少しは気が晴れるはずです。

ただし周囲からは白い目で見られるかも知れません。
できればメモ帳に書き散らす程度に止めておき、人目に触れないようにするのが賢明です。
もしくは仲間内の愚痴りあいの時程度にしておきましょう。

4.置き換え
置き換えとは、欲求が阻止されると、より受け入れやすく、関連する別の対象に向けられること。転換や昇華、感情転移の中にも置き換えが含まれている。

民主は惨敗したものの、共産の議席数は変わりませんし、社民党は2議席も増えました。
実際の票数では自民と民主には議席数ほどの大差はありません。
希望の火はまだ消えていないのだと考えましょう。

5.昇華
昇華とは、性的欲求や攻撃欲求など社会に許容されない感情を、社会的に受け入れられる行動に変容して充足させること。置き換えを基本とする機制。欲求は抑圧されることなく、現実に向かうエネルギーとなる。

多分一番健全な反応です。
駄目だったものはしょうがない。
悔しい思いをエネルギーに、別の場所で頑張りましょう。

6.反動形成
反動形成とは、防衛機制の1つで、自我にとって受け入れがたい本能衝動の意識化を防ぐため、その衝動とは反対方向の態度を過度に強調する規制である。

これは意識的に行うのは多分無理。
表向き冷静に状況を分析しているつもりで、押さえ切れない何かが端からこぼれ出していたり、周囲から見て無理しているように見えたら多分これです。
退行、合理化を潔しとしない人に現れやすいかと。
処方として無理せず思いの丈を発散することをお薦めします。

7.否認
否認とは、外的な現実を否定し、認めない働きのこと。例えば、子どもは強いヒーローであるかのように空想したり振舞うことで、無力な存在であることから目を逸らそうとする。

嫌な事は無かったことに。
こんな政権が長続きするはずがないと言ってみたり、自民党にとって悪い将来を想像してみたり。

8.投影
投影とは、自ら受け入れがたい感情や衝動を自分から排除し、他人のものと位置づけること。相手に向かう感情を、相手が自分に向けていると感じる。

相手をデモナイズすることなどがこれに近いです。
政敵をデモナイズし、ひとしきり罵って鬱憤を晴らしたら
今度はその悪魔と向き合って自分の中にある不安を見つめてみましょう。
そこに今後の行動の指針があるはずです。

9.同一化
同一化とは、自分にとって重要な人の属性を自分の中に取り入れること。自分の理想の存在をイメージし、一体化して気持ちを安らげる。

尊敬する政治家の考え方を取り込み、一体化を図ります。
あるいは同一化の対象は政党でも構いません。

10.合理化
合理化とは、葛藤が伴う言動を正当化するために理由付けすること。合理化が成功すると、不安や葛藤は解消され、真の意味は意識化されない。「すっぱいブドウ」の論理や、失敗を偶然としたり外的要因とする場合なども含む。

マスコミが自民に肩入れした所為。
国民が馬鹿な所為。
くだらない選挙だ。
こうなる可能性は最初から分かっていた。
などなど、目一杯合理化してみましょう。

気が済むまで書いたら、それが自分に対する誤魔化しではないかどうかチェックし、今後の反省としましょう。
合理化は常に自分に対する誤魔化しやウソと紙一重なので気を付けるのが賢明です。



以上、何かの参考になればと。
posted by 黒影 at 18:01 | Comment(5) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
  1. 自民云々よりも中○に昇華するということを覚えてほしいと思いまーす。ヽ(-o-)
  2. Posted by ただ at 2005年09月13日 19:13
  3.  これ、中学の保健体育で習った記憶があるなぁ…
     義務教育侮りがたし。

     おっと。「ちゅうがく」って打つときに、「ちゅうごく」って打ってしまったので、思わず置き換えてしまいました。

     …4番っ(意味不明
  4. Posted by さいとう at 2005年09月13日 22:17
  5. いつも興味深く拝読いたしております。
    「防衛機制」の良い臨床例になるかと思いますのでご紹介いたします。
    文藝評論家=山崎行太郎のブログ『毒蛇山荘日記』http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/
  6. Posted by at 2005年09月14日 01:22
  7. かなり効きましたw
    ありがとうございます。
  8. Posted by 猫手企画@新聞屋 at 2005年09月14日 09:54
  9. はじめまして。

    心配しているようで、実はトドメを刺しているような気がしないでもないです。(笑)

  10. Posted by bの字 at 2005年09月16日 23:22
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