どうやら世界規模で流行している知名度の高い都市伝説らしい。
その都市伝説とは、
「飲み込んだガムの消化には7年かかる」
というもの。
私がこの都市伝説の事を知ったのはScientificAmericanの記事なのだが、
Fact or Fiction?: Chewing Gum Takes Seven Years to Digest: Scientific American
このネタは結構有名らしく、
LiveScienceの選んだ科学神話20傑にもランクインしている。
医学都市伝説: 科学神話二十傑
どちらも英語圏の話だが、この都市伝説を信じている人間は日本にも少なからずいるらしく、ネットで検索するとそこそこヒットする。
さて、この都市伝説の真偽だが、『都市伝説』という時点で明らかなとおり、ガムを飲み込んだからといってそのガムが腸にへばりつくということはない。
口の中にガムがへばりつくことがないように、胃腸の中でも体温がガムを柔らかく保ち、また腸内の水分がベタつきを抑えるので、大抵はそのまま排泄される。
飲み込んだガムが体内に留まるのは長くて1週間程度であり、これはおそらく大便の周期は留まり続けるということかな。
仮に何らかの理由で体内に残り続けたとしても、ガムは脂溶性なので腸内の油分に反応して徐々に溶け、ひと月もしないうちに溶け去ってしまうだろう。
ちなみにガムとチョコを一緒に食べるとガムが溶けて無くなるのは有名な話。
ただし、ガムを飲み込まない方がいいのは間違いない。
ScientificAmericanの記事や以下のリンク先にあるように、腸管の細い子供がガム状の半固体を大量に飲みこむと、腸閉塞を起こすことがある。
ガムは飲み込んじゃだめですか? : 生活・身近な話題 : 発言小町 : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
この都市伝説、元々は子供がガムを飲み込むのを防ぐためにお母さんがついたウソ(方便)ということらしい。
LiveScience.com : LiveScience.com: The Most Popular Myths in Science
結論としては、
「飲み込んだガムの消化には7年かかる」
というのは都市伝説だけど、
ガムはちゃんと紙に包んでゴミ箱に捨てましょう。
ということになるか。
ただし本気で信じていたのか、糖分取りすぎや虫歯などまともな可能性に対する言い訳として用いていただけなのかは不明ですが。
グラップラーバキで炭酸抜きコーラを飲んでたけど、ロードレース見てたらみんな普通にレース中に飲んでてビックリしました。たしかに口の中がリフレッシュされて気持ちいいんですよね。
リン酸が骨を溶かすとかいうやつでしたっけ?
炭酸飲料をよく飲むグループではそうでない人より骨密度が低いという研究が根拠とされたそうですが、あれって典型的な相関関係と因果関係の混同で、実際に後の検証で否定されてましたよね。
参照:炭酸飲料 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%82%AD%E9%85%B8%E9%A3%B2%E6%96%99
それとは別に、夜中に糖分の多い飲み物を摂るのは肥満の原因となるのであまりお勧めしませんが。
>SLEEPさん
バキは最近のピクル編の超展開に悶絶しましたw