面白いと思ったのでうちのブログでも紹介してみる。
宗教家と無神論者という相反する二つの集団の間には、その違いについて記述したすべての本を投げ込んでも埋まらないほどの深い隔たりがあるのだが、その違いを小学生でもわかる算数で表現すると以下のようになる。
らばQ : 信仰心と無神論の計算の違いより
●原理主義宗教家
2+2=5だと信じている。その理由はそのように書かれているから。
税金の控除額の計算のときによくトラブルになります。
●穏健な宗教家
現実的には2+2=4という基本に沿って生活している。しかし規則的に教会などに行き、以前に2+2=5の時代があったとか、いつかまたその日が来ると言われ続けている。そして実際精神的な世界では5であるはずと信じている。
●穏健な無神論者
2+2=4であることを知っている。 しかしながら2+2=5と信じている人が感情を害するかもしれないので、大きく主張することは無礼だと考えている。
●戦闘的な無神論者
おいおい、よく見てくれよ。ほら、ここに小石が2個あるだろ?それからあと2個がここだ。全部で4つだろ。 おい、おかしいだろ。お前らどんな計算のしかたをしてるんだ!
原文はこちら。
The Primate Diaries: Today's Math Lesson
Fundamentalists: believe 2+2 =5 because It Is Written. Somewhere. They have a lot of trouble on their tax returns.
"Moderate" believers: live their lives on the basis that 2+2=4. but go regularly to church to be told that 2+2 once made 5, or will one day make 5, or in a very real and spiritual sense should make 5.
"Moderate" atheists: know that 2+2 =4 but think it impolite to say so too loudly as people who think 2+2=5 might be offended.
"Militant" atheists: "Oh for pity's sake. HERE. Two pebbles. Two more pebbles. FOUR pebbles. What is WRONG with you people?"
うまいこと書くもんだ。
思わず噴き出してしまった。
ちなみにこの2+2=5というメタファーはジョージ・オーウェルが小説『1984年』の中で用いたもので、思想統制国家の狂信的なイデオロギーの象徴として扱われている。
『1984年』は欧米ではかなり知名度の高い小説らしいので、無論「The Primate Diaries」の中の人もこれをもじって書いたんだろうと思われる。
こういった背景知識を持っているとまたさらに違った方面から楽しめる小ネタだ。

Amazon.co.jp: 1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8): 本: ジョージ・オーウェル,新庄 哲夫,George Orwell
アーシュラ・K・ル・ グィンの短編で、数表だけに頼っている種族の話があったような。
「まさか計算しようというのではないだろうな」とか何とかいう台詞があった。うろおぼえですが。
10進数なら計算出来るみたいな話で突っ込みどころ満載なのが惜しかったですが。
4以上の数字は全てたくさん!
って考える民族がいるそうです。
4でも5でも同じですな。