2007年08月23日

疑似科学はモヒカン的資質を持つ人間とは壊滅的に相性が悪い

ここ1週間ほどきくちさんやapjさんが「社会学玄論」というブログで何やら議論されているようだ。
今日気がついたので早速私ものぞきに行ってみた。
 
 
社会学玄論 : 疑似科学批判が流行る理由
社会学玄論 : 疑似科学批判論者のコード
社会学玄論 : 菊池先生と天羽さんへ
社会学玄論 : 自説撤回
社会学玄論 : 疑似科学批判の基準

一読した感想としては、薄っぺらい論だとしか感じなかった。
どういう経緯できくちさんやapjさんの目に留まったのかは知らないが、私だったら斜め読みしてそのままスルーしていたと思う。
エントリの内容についてはすでに散々つっこまれているので一つだけ。


◆疑似科学批判は流行っているか?
批判者の端くれの一人としてこういうことを言うのは悲しいのだが、んなもんリアルでもネット上でも全然流行っていませんから。
ブログ界隈で継続的に疑似科学批判を行っている名の通った人なんて、両手の指で足りる程度だし、皆年季が入っている。
ブロガーでないサイト持ちの人を合わせたところで、どう頑張っても3桁もいかない。
科学者の絶対数に比べれば、疑似科学批判を行っている人の数はごく少数だ。


ただし、「疑似科学批判が流行っている」と勘違いする可能性のある要因については、ネット上だけなら心当たりがないでもない。
自分で疑似科学批判エントリを書いていても、食いつきのいい人にはある傾向が見られるからだ。

その人達とは、
・原則として発言者の社会的地位を考慮せず、意見の内容だけに注目し、
・おかしいと思ったことには躊躇なくツッコミを敢行し、
・馴れ合いよりはむしろ殺伐とした議論を求める人々。
わかりやすく言えば「モヒカン的資質」を持つ人達だな。私の同類と言い換えてもいいが。
モヒカン族とは - はてなダイアリー

ネットの古参住民にはモヒカン的な人達が多く、また彼らはネットの情報流通にそれなりの影響力を有している。
ゆえに結果として、最近の疑似科学批判エントリはこの流通網に乗って一気に拡散していく傾向がある。
DQN日記(++)(2005-03-11):ブログが炎上する構造の模式図
この構図はここ1年ほどの間にほぼ固まっており、良質の記事ははてなブックマークやニュースサイト、2chなどのハブを通じて爆発的に拡散する。
きくちさんやapjさん、NATROMさんあたりの所なら、ひとつの記事で1万PVは堅いんじゃないだろうか。
べつだん疑似科学批判が流行っているわけでなく、ネットの情報流通の仕組みが整った結果、疑似科学批判の言説を、それに興味を示す人のもとに流通させる条件が整ったのだ。


そして疑似科学はモヒカン的資質を持つ人間とは壊滅的に相性が悪い。
というよりも敵対する運命にあると言ったほうがいいか。
疑似科学の側にはモヒカン族のツッコミに値する隙が山のようにあり、おまけに往々にして疑似科学の伝道師、信奉者はムラ社会的反応を返すのだから。
疑似科学批判の言説に触れたモヒカン的な人がやはり批判的な感想を書き、そしてそれを見た人が「流行っている」と思いこむ。
「疑似科学批判の流行」というえらく違和感のある単語を消化するならこんな感じになるだろうか。


最後にモヒカン的伝統に則ってツッコミを一つ。
ホパーじゃなくてポパー"Karl Raimund Popper"ですから。
人名の間違いを見るとどうも首筋のあたりがムズムズするので、できれば直してください。


この記事へのコメント
  1. 人の心を大事にしない世界を作って、何になるんだ!
  2. Posted by   at 2007年08月24日 15:41
  3. この人のBLOG、ホパーとポパーが混在してませんか?まあそれはさておきドイツ系の人名って厄介ですよね、東方千年帝国協会の傑作フラッシュを思い出しました。
    いくつかのエントリを読んでみたんですが、地球連邦=右翼、ジオン=左翼とか、イマジンの平和思想だとか宮台は社会学の巨人wとか、もう中2病全開でいったいこの人ほんとは歳いくつなんでしょうね?

    ちなみにおっしゃられるモヒカン的資質こそ自由急進主義だと思います、つまり左翼です、クレマンソーや西園寺公望です。
  4. Posted by SLEEP at 2007年08月25日 00:58
  5. >SLEEPさん
    >この人のBLOG、ホパーとポパーが混在してませんか?
    私のツッコミを受けてTBしたエントリだけは修正したみたいです。
    修正が中途半端なのであちこちに「ホパー」が残ってるんですよ。

    件の御仁は大学生くらいじゃないでしょうかねえ。

    >上の名無しさん
    そういうのが典型的なムラ社会的反応です。
    ていうか、このエントリからどうしたら「人の心を大事にしない世界を作る」という明後日の方向に飛ぶのか、ぜひ思考過程を教えてほしいです。
  6. Posted by 黒影 at 2007年08月25日 13:45
  7. 大学生ぐらいでしょうかね?逆襲のシャアを(ほぼ)リアルタイムで見て感動してるらしいので30ちょいぐらいかなと思ったのですが。

    一通り読んでみた感想ですが、こんな低レベルな文章で名だたる歴戦のつわものどもにコメントもらえて、これがもし俺なら感涙にむせぶだろうなぁと。

    まあこの人科学そのものが理解できてないようなので、骨折り損のくたびれもうけを地で行く展開のように思われます。
  8. Posted by SLEEP at 2007年08月25日 19:00
  9. >SLEEPさん
    正直なところあの文章からは年齢の深みを感じませんでした。
    おもに論理性とか論の対象への理解の浅さとかで。
    今時は高校生でももっと優れた文章を書くのがいますからねぇ。

    きくちさんらのコメントは多分にオーディエンス向けのものになってますね。
    説明はしても説得しようとはしていない感じというか。
  10. Posted by 黒影 at 2007年08月26日 03:13
  11. 上の話題とは直接関係のない話ですが。
    疑似科学やら宗教にはまる人が増えているのは
    科学が今なにをやっているのかが分からず、
    しかもこれ以上進歩しても生活が豊かになりそうにもないと感じる人と、小難しい話をして煙に巻くと感じる専門家の話よりも分かりやすく煽ってくる素人の話を信頼してしまう人が増えているのが理由なので
    疑似科学やら宗教の問題点を指摘しても聞き流されるのがオチという気がして成りません。
    むしろもっと分かりやすく噛み砕いて話をしてくれたり法螺を吹くような壮大なスケールの未来図を描せたほうが疑似科学撲滅のためには役に立つ気がします。
  12. Posted by 七誌のごんべい at 2007年08月28日 00:08
  13. >七誌のごんべいさん
    わかりやすく科学を解説するというのは確かに大事ですよね。
    一応文科省がサイエンスライター養成講座を開いたり、サイコムが頑張ったりしていますが、それなりの成果が出るまでまだ5年はかかるかなと見ています。
  14. Posted by 黒影 at 2007年08月28日 01:13
  15. テレビで放送された疑似科学に人が惹かれる理由としてとても納得したのは「科学は正確さを重視するのではっきりとした答えにならないことが多いが疑似科学ははっきりと言い切るから」という内容です。

    たとえば天気予報で雨が降るかどうかを聞いたとき「40%の確率で降る」と言われても、それって降るの?降らないの?と思うでしょう。
    疑似科学は根拠が無かろうと「降りません」「降ります」とはっきり表現しますので、前者に比べて明快で頼もしく感じられるのです。
  16. Posted by 万打無 at 2007年08月28日 06:56
  17. もう少し付け加えれば、科学者には責任があって霊能者だの占いだの水伝だのにはそれがない、ということですよね。
    それがイヤなら放映できないよう国会で議論して政治家が定めるべきだと書いてキクチさんのところで猛反発をくらったんだけどもw

    また別にこの手の話にくいつく人は増えてるとは思いません、むしろユダヤやフリーメーソンの陰謀なんて話が大手を振っていた頃よりは健全な気がします。
  18. Posted by SLEEP at 2007年08月28日 20:12
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