2007年07月11日

干からびても水をやれば生き返る植物を作る?

以前チラッと言及していたネタが、とうとう実用化に向けて一歩前進したらしい。
めでたいことだ。
幻影随想: 植物の乾燥耐性遺伝子の実用化
また、生物の乾燥耐性機構としては他に、体内に多量の多糖類を貯えることで生体分子を保護する方法もある。
多糖によって細胞を乾燥から保護する生物は多く、ある種のユスリカの幼虫など、完全に乾燥し、ミイラ化した状態からでも水を与えれば再びよみがえるほどだ。


Yahoo!ニュース - 読売新聞 - 乾燥に強い作物に期待、保湿効果糖類を取り込む遺伝子発見
保湿効果などで注目される糖類「トレハロース」を細胞内に取り込む遺伝子を、農業生物資源研究所(茨城県つくば市)の黄川田(きかわだ)隆洋・主任研究員らが、世界で初めて発見した。

 トレハロースは細胞を乾燥から守る働きがあり、見つかった遺伝子を組み込むことで、切り花の花持ちをよくしたり乾燥に強い作物を作り出したりすることができると期待される。

 トレハロースは人間など哺乳(ほにゅう)類は合成できないが、昆虫やキノコ、酵母など幅広い生物が合成して利用している。例えばネムリユスリカという昆虫は、乾燥した状態になってもトレハロースの働きで生き延びることができる。


というわけで農業生物資源研究所のプレスリリースとPNASの論文をゲット。
農業生物資源研究所 - プレスリリース - 生物の極限耐性のメカニズムに重要な役割を担う遺伝子の単離に世界で初めて成功
農業生物資源研究所 - プレスリリース - 生物の極限耐性のメカニズムに重要な役割を担う遺伝子の単離に世界で初めて成功

Trehalose transporter 1, a facilitated and high-capacity trehalose transporter, allows exogenous trehalose uptake into cells -- Kikawada et al., 10.1073/pnas.0702538104 -- Proceedings of the National Academy of Sciences

やはり次はメダカなりシロイヌナズナなりにこの遺伝子を導入してクリプトビオシス(乾燥仮死)状態を取れるかどうか試すのだろうか。
最終的には作物の乾燥耐性に利用する方向に持っていくのだろうけれど、観葉植物のGMを作ったら、ずぼらで水遣りを忘れるタイプの人にいいかも知れない。


posted by 黒影 at 01:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | バイオニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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