2007年07月04日

行方不明事件に偽りの希望を灯す超能力者達

先週テレ朝が性懲り無く「謎の怪事件ファイル犯人は誰だ!?科学捜査vs超能力スペシャル!」とかいう超能力番組を放送していましたが、
タイミング良くというかアメリカでは昨日こんなニュースが流れました。
 
 
Psychics Fuel False Hopes in Missing-Person Cases - Yahoo! News
行方不明事件に偽りの希望を灯す超能力者達 ベンジャミン・ラドフォード

6月に、ある超能力者が4月30日に行方不明になった37歳の二児の母親リサ・ステビックの事件について、情報提供を行った。この超能力者は「ステビックはシルバースプリング州立公園で見つかるだろう」と主張した。警察とボランティアがステビックの遺体を求めて公園内を捜索する間、家族は感情のジェットコースターに耐えた。

当初、超能力者の主張は正しかったかのように見えた。公園でついに白骨が発見されたのだ。残念ながら、この骨は野生の鹿のものであり、女性のそれではなかった。

ステビックの家族の事件解決への希望は、超能力者の間違った情報によりまたしても持ち上げられ、そして叩き落された。他の幾人かの"超能力者"達が同様に間違った、そして矛盾した情報を提供し、ステビックは現在も行方知れずのままである。

同様の出来事はマデリーン・マッカンの捜索の時にも起きている。この4歳のイギリス少女は、3月4日ポルトガルでリゾート中に行方不明になった。ある超能力者が警察に少女が発見されるであろう地域を探すよう指示したが、警察の捜索は空振りに終わった。そこには行方知れずになった少女の痕跡は何も存在しなかった。このような状況は行方不明人の捜索事件において余りにもありふれたものであり、超能力者達が自己宣伝して名乗り出るにも関わらず、彼らの示す情報が警察を行方不明人の元に導いた事は一度も無い。

ある最悪の間違いケースでは、トークショー番組"モンテル・ウィリアムズ"のレギュラーである"超能力者"シルビア・ブラウンが、2003年に行方不明になったシャウン・ホーンベック少年の両親に対し、彼らの子供はドレッドロックスの髪形をした浅黒い肌の男性に誘拐され、既に死んでいると告げた。実際のところは、ホーンベック少年は2007年1月にぴんぴんした状態で見つかっており、誘拐犯は浅黒い肌でもドレッドロックスでもなかった。

超能力者達が誘拐された子供の家族に接触し、情報と引き換えに金銭を求める例は多数存在する。両親は大抵新しい情報が得られる可能性に絶望しており、進んで金を払ってしまう。たとえ疑っていたとしてもである。

金銭目的で残された家族を利用するわけではない超能力者達でさえ、なお助けになるよりも害になる。家族に偽りの希望を抱かせる事を脇に置いたとしても、超能力予想屋達は自分達の情報を確かめさせるために貴重な警察の時間と人的資源をドブに捨てさせるからだ。

ニュースを注視していれば誰でも、本当に彼ら超能力者が主張する力を持っているかどうか、定期的に自分の目で確かめることができる。単純に、次に話題になった行方不明事件で、行方不明人が見つかるか、そしてどのように発見されたかを追いかければいい。超能力者の情報は警察を行方不明者に導いただろうか?警察は通常の警察業務を通してその人を見つけただろうか? あるいは、もっともありそうなケースとして、通行人が何週間あるいは何カ月後にどこか辺ぴな場所で遺体を見つけただろうか?

人々は超能力者達の主張を耳にしたときは、ある単純な疑問を自分自身に問いかけてみるべきだ。もし本当に超能力者達が行方不明者を発見できるなら、何故彼らはイラクで誘拐された人質を助けないのだろう?何故超能力者は大量殺人犯が次の犠牲者を殺す前に捕まえられないのだろう?何故それぞれの超能力者が矛盾した情報を出してくるのだろう?何故私達は誘拐された子供を発見するために誘拐事件速報システム"Amber Alerts"を必要とするのだろう?そしてオサマ・ビン・ラディンやナタリー・ホロウェイ、リサ・ステビック、マデリーン・マッカン、そして捜索者が発見を絶望視している数千もの人達はどこにいるのだろう?これらの質問を前にしたとき、超能力者達は彼らが発見できなかった人達と同様に沈黙するのだ。


ベンジャミン・ラドフォードは"説明不可能な"現象に付いて調査し、CSI(サイコップ:CSICOP)に寄稿している。彼は"メディア-神話を作るもの-:ジャーナリスト、活動家、広告者はいかに我々をミスリードするか(原題:Media Mythmakers: How Journalists, Activists, and Advertisers Mislead Us)"を含む3冊の本の著者、共著者である。これらの本は彼のウェブサイトで閲覧可能だ。彼は定期的にLiveScienceで彼の懐疑主義を分かち合っている。

タイミングのいい記事だったので全訳して紹介します。
シルビア・ブラウンみたいな大物の名前が出てきては取り上げないわけにもいかないので。
AmberAlertみたいな中々興味深いシステムのことが書かれていて勉強になりました。
ついでに、CSICOPを誰もはてブしてなかったのに驚いたので、皆でブクマっときましょう。

<7/5修正>翻訳ミスがあったので修正
この記事へのコメント
  1. CSICOPはCSIに改名したみたいですよ。
    http://www.csicop.org/specialarticles/csicop.html
  2. Posted by newKamer at 2007年07月05日 09:51
  3. >newKamerさん
    そうみたいですね。
    CSIで呼称を統一しといたほうがいいでしょうか?
  4. Posted by 黒影 at 2007年07月06日 00:58
  5. まぁ超能力で簡単に見つかるものなら警察いらないしね…
  6. Posted by at 2007年07月23日 00:27
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