2007年04月23日

これもソ連時代の負の遺産か?

何とも生暖かい気分になるニュースだ。
ロシアの科学者や教育関係者にとっては洒落にならない事態だろうが。
Yahoo!ニュース - 時事通信 - 3割が天動説信じる=恐竜時代にも人類?−ロシア調査
 【モスクワ22日時事】「太陽は地球の周りを回っている」−。ロシアで国民の約3割がこう信じていることが明らかになり、関係者の間に衝撃が広がっている。有力紙イズベスチヤがこのほど、全ロシア世論調査研究所から入手した調査結果として伝えた。
 調査はロシアの153都市で、1600人を対象に基本的な科学知識を試す形で行われた。
 この結果、天動説を信じている人は28%に上った。ほかに「放射能に汚染された牛乳は煮沸すれば飲んでも安全」との回答が14%、「人類は恐竜時代に既に出現していた」との回答が30%に上った。
 また、科学的な知識だけを信じる人は20%しかおらず、あとは魔法を含む何らかの超自然的な力の存在を信じていることも明らかになった。 

ロシアは旧ソ連時代にいろいろあった結果、大戦後西側に較べてかなり科学の停滞があった。
ゆえにこの結果はある意味妥当な結果といえるのではなかろうか。

調査対象の80%が超自然的な力を信じているというのもいかにもロシアらしいというか。
なんせソ連は軍でオオマジメに超能力の研究やってた国だからなぁ。ニーナ・クラギーナとか。
今はどうなってるんだろう?


それはそうと、なんか見たような質問項目だと思ったら、以前取り上げた世界共通調査の質問項目から取っているみたいだな。


この記事へのコメント
  1. 科学の停滞って…
    基礎科学に関してはその基盤はアメリカ以上であったはずです。
    現にソ連消滅で一番こまったのは理系の高学歴者だったはずです。
    安定した職場をなくして数だけは多かったわけですから。
    第一日本も安穏とかしていられませんよ。
    ID教育じみた流れが少しづつできつつあるんですから

    本当に「縄文時代の記述はなくなった」のか 小学校6年生の社会科教科書を読むhttp://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/joumonjidai.html

  2. Posted by いえいえな at 2007年04月25日 11:30
  3. 普通にキリスト教派生のロシア聖教が支配的だからじゃないですか?
    あのアメリカでさえ、一般人にアンケートしたら地動説を信じてる人いっぱいいますからねぇ。

    未だに科学が宗教を克服しきっていない証左かと。
  4. Posted by D at 2007年04月25日 17:49
  5. >いえいえなさん
    >基礎科学に関してはその基盤はアメリカ以上であったはずです。

    さすがにそれはホラでしょう。
    確かに核物理をはじめとしていくつかの分野でロシアは一流どころに含まれますが、計算機科学や情報科学、生命科学という20世紀後半に爆発的な成長を成し遂げた分野において、旧ソ連時代に大きく出遅れています。
    生命科学分野では悪名高いルイセンコ事件を起こして今でも後遺症を引き摺っていますし、計算機科学分野で後れを取った結果、お家芸の核物理でも欧米に水をあけられる結果になってますからね。

    ただ、確かに停滞というのは言い過ぎでした。
    正確には西側の急速な進歩に置き去りにされたというところでしょうか。

    >Dさん
    以前BBCが行った調査によると、ロシアはキリスト教圏としては余り信仰が強くないお国柄です。
    なんせ「君は神/信仰のために死ねるか?」と聞かれて過半数がNOと答えてますから。
    http://news.bbc.co.uk/1/shared/spl/hi/pop_ups/04/world_what_the_world_thinks_of_god/html/6.stm

    宗教的な活動レベルも他国に較べて圧倒的に低いので、
    単純に科学教育の浸透度が低いということなんじゃないかと思います。
  6. Posted by 黒影 at 2007年04月25日 22:55
  7. ロシア(ソ連)の科学の停滞はやはり共産主義による自由競争の否定によるものでしょうね。
    停滞しなかったのは軍事や宇宙関連、スポーツ関連(ドーピングとか)でつまり西側とガチでやってたジャンルだけです。ついでに言えば帝政ロシアの頃一人当たりGNPではドイツのだいたい3割だったそうですが、今じゃ1割ぐらいでしょうか。つまり二十世紀初頭において既に列強との差は明らかだったけどそれが更に開いたんじゃないかと。

    東欧の軍事技術でチタンフレーム(に限らず色々)安くなるとか言ってたのは誰だよorz
  8. Posted by SLEEP at 2007年04月26日 23:49
  9. うーん、内容うんぬんを言わなければ、たとえば
    図書館の個数においても
    ソ連からロシアにおいて
    1500人あたり一館
    日本は
    四万五千あたり一館
    (ソースは失念したがこのあたりの数値であったと思う)
    それに理系の大学数も日本を上回っていたと思います。
    何より日本人より本の読者層が多く、
    基礎物理などに代表される蓄積はフルシチョフ、ブレジネフの時代から徹底していて、それをまともいかせず腐らせるにとどまった体制だったからまともに技術の進歩がならなかっただけにすぎません。
    先端競争とその普遍化にまったく向かない国だったことと、国全体の知識基盤が阿呆であることは結びつきませんよ。

    本気でおかしくなっているとしてもそれは崩壊以後のロシアの壊滅的経済事情のなせるわざであってそれが今の時点で数割の人間に非近代的後退を起こすまではいってないでしょう。

    問題は先端科学の停滞と、国民の科学に対する基本リテラシーはあの国にはほとんど結びつきもしていない

    そこを混同されているのだとしか思えません

    つかそんなこといったらアメリカなんか国民のリテラシーと先端科学の開拓がまったく結びついていないではないですか。

    (なんか最近の管理人氏は
    あとアメリカを甘く見てはなりません、
    日本が先進国中一番といえるさまざま領域はいくつかの個人の努力でもたらされたものも大きく、
    システムしても形成されてない以上、簡単な変動であというまに崩れ去る類のものも多いです
    赤の女王とお茶を
    http://d.hatena.ne.jp/sivad/20070224#p1
    アメリカの科学教育は76ヶ年計画で着々と進行中。

  10. Posted by いえいえな at 2007年04月27日 01:09
  11. あとロシア正教会についてもどれだけしぶとくロシア人の根に張り付いているのかも言いたいんですが…

    とにかくロシアはあなどってはならない。
    100年前の帝政期とスターリン死後以降の共産国家体制での教育の頑張りで今も社会を持たせているロシアは同じではありません。

    ピョートル期にどこまでも馬鹿にされていた東の蛮人が数十年で巨人よばわりされたように、
    あの国は遅れを一気に跳躍して取り戻すところもあるのです。

    問題は現行の政治でしょう。
  12. Posted by いえいえな at 2007年04月27日 01:16
  13. >SLEEPさん
    >ロシア(ソ連)の科学の停滞はやはり共産主義による自由競争の否定によるものでしょうね。
    それも大きな理由でしょうね。
    後は国家システムの問題だと思います。
    ソ連の場合、科学研究の方向性に強く介入して決められた分野に集中的に資源を投入していたので、世界の流れが予想外の方向に向かったときに対応できなくなったという事じゃないかと。


    >いえいえなさん
    えと、まずは投稿前に一度文章を見直される事をお勧めします。
    所々謎な文章になってますから。

    >うーん、内容うんぬんを言わなければ、たとえば
    >図書館の個数においても

    確かにロシアの図書館数は世界一で、図書館数の対人口比もそんなに大きくは違いませんが、下の資料を見れば分かるとおり、日本とロシアでは図書館に対する運営方針がまったく違います。
    大きな図書館を重点的に配置する方針の日本と、小さな図書館をたくさん配置するロシアで図書館数を較べても無意味ですよ?
    ていうかロシアは平均年間予算10万でどうやって図書館を維持してるんでしょうか?
    http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/tosho/houkoku/06082211/002.pdf
    >1館当りの年間予算額に着目すると、同じ公共図書館といっても、各国の規模は大きな開きがある。物価水準が違うので、予算額だけで各国比較をするのは難しいが、予算額から各国の公共図書館が、日本の都道府県立、市区立、町村立のどのレベルの公共図書館の規模なのかについて、およその推測ができる。
    >日本の町村立図書館の規模であると推察されるのが、イタリア、ドイツ、中国である。UK、韓国の公共図書館はそれより大きく、日本の市区立図書館規模である。日本の県立規模なのが、フランスの県立、アメリカ、カナダである。
    >逆に、ロシアに5万近くあるという公共図書館は日本の町村立図書館予算の200 分の1で、恐らく公民館に併設された図書閲覧コーナーのようなものであろうと推察される。

    >我が国の場合、年間受け入れ冊数は、県立では1 館当り21,841 冊、市区立では平均8,543冊、町村立では平均4,334 冊である。イタリアでは平均1,709 冊、フランスの市町村立では2,108冊、UKでは2,665 冊、ロシアでは486 冊、韓国では7,543 冊である。

    さらに、ロシアの大学数はソ連崩壊後に爆発的に増加しています。
    はっきり言って粗製濫造ですが、別に理系に限らず大学数なら大抵の分野で上回りますね。
    これも較べてみたところで特に意味はありませんが。(ちなみに日本の大学数は700ちょっと)
    http://blog.university-staff.net/archives/2005/0302/0603post.html
    > ロシアの大学数はソ連崩壊後、大幅に増えた。旧ソ連全体の大学総数は680校だった。現在、ロシアでは国立校620を含め、大学の数は国公私立を合わせ約3200校。04年の実績では約280万人が大学入試を受け、入学できたのは半数だ。

    あと、おっしゃっている内容が二転三転しているようで正直理解に苦しみます。

    >基礎物理などに代表される蓄積はフルシチョフ、ブレジネフの時代から徹底していて、それをまともいかせず腐らせるにとどまった体制だったからまともに技術の進歩がならなかっただけにすぎません。
    >先端競争とその普遍化にまったく向かない国だったことと、国全体の知識基盤が阿呆であることは結びつきませんよ。
    これはつまり停滞を認めるということでしょうか?
    科学と技術が車の両輪である以上、技術の停滞は必ず科学の停滞をもたらします。
    物理学なんかは特に技術の発展の影響が著しい分野で、最先端の技術によって研究分野が開拓されています。つまり技術開発競争に後れを取っていては先に進めないわけです。
    これまでの蓄積があってもそこから先に進めないならやはりそれは停滞でしょう。
    それに国全体の知識基盤がどうのと仰られても、一般人の平均的な科学リテラシーはアンケート結果が示すとおりな訳ですし。

    >問題は先端科学の停滞と、国民の科学に対する基本リテラシーはあの国にはほとんど結びつきもしていない
    一番謎だった部分ですが、後のアメリカに関する言及を見る限り、
    「先端科学研究の浮沈と国民の科学リテラシーは関係無い」という意味かと推察します。
    確かにアメリカのように色々問題を抱えていてもうまくやっているところもありますが、一般論として科学リテラシーの低い母集団からよりは平均値の高い母集団からの方が、優秀な科学者の出現を期待できるわけでして。
    #だからこそどの国も教育に力を入れるわけですが。

    少なくともロシアを見る限り、今はどちらもだめになってますね。
    日本の状況も芳しくないですけど。


    最後に、つまらんことですが
    >なんか最近の管理人氏は
    と振っておいてうちのブログで以前取り上げたネタを「これでも読め」と出されるのは
    非常に悲しいものがあります。
    http://blackshadow.seesaa.net/article/38574042.html

  14. Posted by 黒影 at 2007年04月27日 05:33
  15. ロシアについて考えますと、まず第一次大戦〜革命〜内戦で人口一億六千万に対してだいたい一千万人を失ったとされます。科学(というか学問全般ですが)というものが継続した努力によって発展することを考えれば、これだけでも嘆息に値するものだと思います。メンデレーエフやツィオルコフスキーのような人物はもう出てこないと言ったら言い過ぎ?
    そしてソ連成立後の思想弾圧や収容所送り、教育のイデオロギー化も無視できないでしょう。図書館にある本の数だけ参考にしても仕方のないことです。スターリン万歳、ドイツ人と日本人は皆殺し、朝鮮戦争は米帝の陰謀、そんな本ばかり何冊読んだところで意味がないでしょう。
  16. Posted by SLEEP at 2007年04月27日 12:20
  17.  ソヴィエトの基礎科学レベルはともかく、天動説だのなんだのは崩壊後(ないし、崩壊直前の混乱)の問題の様な気もしますがねえ。国威発揚の一環として、宇宙開発の啓蒙なんかは盛んだったようですし。
  18. Posted by enceladus at 2007年04月27日 13:54
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