2005年03月01日

北海道産ハイブリッドロケット

H2A関連でロケットのニュースを見て回っているうちに
北海道でロケットを製作しているグループがあることを知った。

小型ハイブリッドロケット:燃焼実験、赤平で初公開 温暖化解析など期待 /北海道
 ◇産学連携で格安
 道内の中小企業4社と3大学が開発を進めている「CAMUI(カムイ)型ハイブリッドロケット」の燃焼実験が25日、赤平市で初公開された。日本で初めて産学が連携して開発している格安の小型ロケットで、地球温暖化解明に役立つ高層大気の分析や新薬開発に有効な無重力実験への利用が期待されている。
 ロケットは、ポリエチレンを液体酸素で燃やして推進力を得る。火薬を使わないので安全性が高い。この日の実験は、開発に参画する同市共和町の植松電機内で行われた。円筒型容器(長さ約30センチ、内径約6センチ)に、ポリエチレン450グラムと液体酸素1キロを充てんして点火すると、ごう音とともに1メートル以上の炎が約2秒間噴き出し、実験は予定通り終了した。

ハイブリッドロケットとは推進剤に固体燃料と液体酸化剤の組合せを用いたロケットの事である。
現在主流の液体ロケットは液体酸素と液体燃料の組み合わせによるもので、
H2Aのメインエンジンもこの方式を採用している。
液体ロケットと固体ロケットの違いや長所短所はJAXAのこのページが分かりやすい。

CAMUI式ロケットの長所は主に以下のようなものらしい。
・推進剤に火薬を用いないことにより安全管理が容易な事
・固体ロケットと同等の高推力を達成した事
・機体再使用によるコストダウンが可能な事

確かにプラスチックを燃料にしたロケットなんて
これまで火薬等の特別な推進剤を使用したロケットしか知らなかった私としては目から鱗の思いである。
この方式ならば固体燃料の欠点であった推力の調整が不可能な点も、
液体酸素の噴射速度を調整することである程度可能になるだろう。
ロケットの大型化に伴う検証が今後の課題らしいが
この方式のロケットがいずれは衛星高度に到達するかと思うとワクワクする。


このプロジェクトを支援している北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)では他にも色々と野心的な計画を練っているようだ。

サイト上にはロケットの発射実験の写真公開の他にも色々な構想が語られている。
また、トップページの案内によれば、今月の12日には公開の打ち上げ実験もあるそうだ。
先が楽しみなプロジェクトである。


◆関連リンク
宇宙科学研究本部特集ハイブリッドロケットCAMUI
北海道大学大学院工学研究科宇宙環境工学講座
ロケット - Wikipedia


この記事が参考になったら→ブログランキングに投票


posted by 黒影 at 17:26 | Comment(2) | TrackBack(1) | 宇宙開発・天文ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
  1. TBありがとうございます。
    今後宇宙関連の産業が本当に楽しみですね。
  2. Posted by yasu at 2005年03月02日 00:25
  3. TBありがとうございます。
    北海道は早くから色々と産学連携やってますよね。
    IT系でも早くからやってた記憶があります。
    今後も産学連携をどんどん広めていって欲しいです。
  4. Posted by ぬるいSE at 2005年03月02日 12:07
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

H-IIAロケット7号機打ち上げシミュレーション
Excerpt: 本記事の写真 © RSC/JAXA さて、マイブーム?となりつつあるH-IIAロケット/MTSAT-1Rがらみで「H-IIA 7号機フライトシーケンスシミュレータ」を入手した。 入手先は、勿..
Weblog: 中島かつをの『子供、いらない』
Tracked: 2005-03-01 21:03
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。