2006年07月13日

イリーナ博士東京公演レポート

さて、先日予告したイリーナ博士の講演会の報告レポートです。
当初の予定よりだいぶ遅れて申し訳ありません。
正直に言うとサイエンスに関わる者としての私はまだ公演内容に怒り狂っているのですが、「怒りは視野を狭くする」ので今回は比較的まともな状態のトンデモウォッチャー的視点を中心に記事を書くことにします。
そんなわけで今回の記事は「トンデモを斬る」よりも「分析する」側面が強くなります。
無論ツッコミは通常運行ですが。
 
 
 
ではまず講演会場の様子と参加者の観察内容から
◆講演会場の様子
以前書いたとおり、イリーナ博士の東京公演は目黒区民ホールで開催されました。
場所は山手線の目黒駅から西に10分ほど歩いたところで、収容人数が500人ほどの、そこそこ大きなホールです。
7月8日の東京は曇天で蒸し暑かったものの、心配された雨は降らず、講演にとってはそれほど悪い日ではなかったと思います。


私が会場に着いたのは講演が始まる20分ほど前ですが、会場には既に環境保護団体謹製の反GMOキャンペーンビデオが流れており、非常に香ばしい雰囲気を醸し出していました。
会場の入り口では資料展示が行われており、彼らのHPの内容そのままなイタイ内容だったのですが、染まっちゃっている人達には分からないんでしょうねえ。
会場の運営に関わっていたのは良くも悪くもフツーのおばちゃん達という感じで、関連団体のパンフを配ったり書名を集めたりしていたのですが、一人明らかに「運動家」のオーラを放つ白人男性がいておばちゃん達の間でかなり浮いてました。
様子を見ている限りではイリーナ博士の関係者では無い様子だったのですが、時折運営の人間と何かを話している風だったので、おそらく海外のNPOか何かの人間でしょう。講演が始まったら後ろで写真取ったりしてました。海外からの応援あるいはオブザーバーといったところかな?

客の入りは150名ほどで女性が7割、男性3割。ざっと見た感じ、男性は40〜60台の年配の人が多かったのに対し、女性では20〜60位の広い年齢層が多く来ているようでした。また、講演参加者の9割以上が生協や反GMO団体といった身内の動員であることを受付の署名から確認済みです。
入り口で記帳を求められたときに他の記帳者をざっと見てみたのですが、関東各地の生協や研究会などの下部団体からまとまって何名参加といった形の参加者がほとんどで、私のように単独でふらりと参加する人間は相当浮いてましたね。
記帳した名前?無論偽名ですが何か?


◆運営・参加団体
次はこの講演を主催している団体とその周辺団体について。
この手の活動をしている団体の実体を知ろうと思った場合、一番効果的なのはこういった講演をのぞいてみることです。
今回の講演を主催していたのは、天笠氏が率いる「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」の皆さん。
国内のアンチGMO御三家とも言えるのが、この「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」の天笠氏と、「遺伝子組み換え情報室」の河田氏、そして「安田節子ドットコム」の安田氏なので、この機会に覚えておくといいでしょう。
国内のアンチGMOの動きには、必ずと言っていい程これらの団体が噛んでいます。
(さらに言うとその上に海外のNGOがいる訳ですけどね)


さて、国内の反GMO活動がこれら御三家を中心に展開している以上、その子団体や孫団体も当然会場に来ているわけで、色々とパンフを貰いました。
名前の一覧をずらっと挙げておきますので、暇な人がいたらさらに詳しく調べて関係図でも作っていただけると助かります。
とりあえず河田−天笠−毎日のラインはガチなんですけど、周辺団体の配置が良く分からなくて。
特に、一連の運動に生協、グリーンコープがどう絡んでいるのかが分かりにくい。
御三家とズブズブなのはわかるんですが。
毎日新聞がこの運動の宣伝を買って出ているのも間違いありませんね。

余談ですが、この辺の団体に引っ掛かると、自動的に関連団体を通じ有機・自然真理教の道をまっしぐらということになります。
ついでにその周囲には様々な健康商法が揉み手をして待っていたりもします。
「そっちの水は辛いぞ」とだけ書いておきます。

◆関連団体リスト
日本有機農業研究会
 御三家いずれともつながりアリ。「The Future of Food」の翻訳作業中らしい>Wiredの「The Future of Food」紹介記事
これでまた洗脳される人増えるんだろうなぁ。
・GMOフリーゾーン宣言・東北ネットワーク(生協あいコープみやぎ)
 サイト無し。河田−天笠ライン繋がり。東北大の遺伝子組み換えイネ栽培実験に反対署名活動中。
グリーンコープ
農民運動全国連合会
日本消費者連盟


◆公演内容
ではいよいよ公演内容について。
まじめな科学者(特に生化学者)が読むと血圧の急上昇、興奮、動悸、めまいなどの症状を引き起こす危険がありますので、仕事中、食事の前後、就寝前には読まないことをお勧めします。
私も未だに思い出すだけでむかついてきて感情を抑えるのに苦労しますので。

・イントロ部分
まず最初のイントロ部分ですが、反GMOの面々には何か講演用のテンプレでもあるのかと思うくらい、どこかで見たような主張が並んでいました。BtコーンだのPusztaiの実験だのと、これまで散々批判されてきたネタをいまさら持ち出すなんてどうなのよと思うのですが、とにかく何でもいいから素人相手に「GMO=危険」の図式をインプリントできればいいと考えている模様。
やれやれ進歩が無いなあと思いつつも、この辺はまだ電波というほどのものでもなく、私も心の中で軽く突っ込みつつ流していたのですが、次からがいけない。
総論が終わって自分の実験の背景説明に入った途端、イリーナおばさんったら飛ばす飛ばす。
天笠なんてメじゃないぜ!というレベルのトンデモ言説を披露して下さいました。


・アグロバクテリウム法
 植物の遺伝子組み換えを行う場合、現在は主に「アグロバクテリウム法」と「パーティクルガン法」が用いられています。前者はアグロバクテリウムという、植物に自分の遺伝子を組み込む能力を持つ細菌を使って遺伝子組み換えを起こす手法で、後者は金の粒子に目的遺伝子を付着させ、細胞内に打ち込む方法です。
 イリーナおばさんは前者が特に気に入らないらしく、「アグロバクテリウムは植物の病原菌だ」「植物にガンを引き起こす病原菌だ」と、植物に出来た瘤と一緒に写った写真を見せながら言っていたのですが…そこから斜め上急発進。
「アグロバクテリウムは人の腫瘍を引き起こす。ガンの原因となる」と、オイオイちょっと待ってくれと言いたくなるような事を平気で言い出します。
さすがにこの発言には椅子からずり落ちそうになりました。

アグロバクテリウムは人の病原菌ではないし、そもそもヒトの遺伝子を組み換えて腫瘍を作る病原性細菌なんて発見されたらノーベル賞級の発見です。平然と医学の常識を覆すトンデモ発言を口にするイリーナおばさん。
どこからそんな与太を仕込んできたんだろうと思い、トンデモさんのことはトンデモさんに聞けの原則で後日調べてみたら、案の定河田センセがそれっぽい記事をクリップしていました。
一般的植物ベクターが人の細胞に遺伝子を注入する

なるほど、この辺の論文にトンデモフィルターがかかり、さらに斜め上に飛躍したらアグロバクテリウムで癌となるのですね。
Genetic transformation of HeLa cells by Agrobacterium -- Kunik et al. 98 (4): 1871 -- Proceedings of the National Academy of Sciences
PNASに載るだけあって、真面目な論文なのですが…いやはや、曲解にも程があります。

簡単に説明すると、この論文はアグロバクテリウムをヒト細胞の遺伝子組み換えに使ってみるという実験です。
当然本来の宿主じゃないので普通にやっていても組み換えは起こらないのですが、最適な条件を整えてやれば、このアグロバクテリウムはヒトに対してもプラスミドの挿入を起こすというのがその結論です。また結論ではプラスミドがゲノムに取り込まれたかどうかは疑問の余地があるとしています。
今気づいたんですがWikiにも書かれてますね。

当然これは実験室条件だから出来る事であり、環境中でどうなのかというと動物に対してアグロバクテリウムが病原性を持たない事実が示すとおりな訳です。
しかしこれがトンデモ脳にかかると…「アグロバクテリウムは植物に癌を起こす」+「アグロバクテリウムを使ってヒト細胞にプラスミドを挿入することが出来る」=「アグロバクテリウムはヒトの癌の原因となる!」とトンデモ変換されてしまうわけですね。
イリーナおばさんはどうも「プラスミドは癌を引き起こす」と信じ込んでいるらしく
(無論そんな事実は確認された事がありません。一体どこでこんな電波を受信したんでしょう?)
、その後も盛んにGMOとプラスミド、癌の関係について電波を飛ばしてました。
インチキ三段論法のお手本のような主張をするイリーナおばさん。実にMMR向きの人材です。



ウォッチャーとしての私が腹を抱えて笑い転げ、サイエンティストとしての私が唖然としている間も、イリーナおばさんのボルテージはさらに上がります。


・外来遺伝子の取り込み
アグロバクテリウムの次に、イリーナおばさん今度は食物のDNAが体内で完全分解されずに取り込まれるという、Schubbert等の論文を出してきます。
Ingested foreign (phage M13) DNA survives transiently in the gastrointestinal tract and enters the bloodstream of mice.
Foreign (M13) DNA ingested by mice reaches peripheral leukocytes, spleen, and liver via the intestinal wall mucosa and can be covalently linked to mouse DNA -- Schubbert et al. 94 (3): 961 -- Proceedings of the National Academy of Sciences
On the fate of orally ingested foreign DNA in mice: chromosomal association and placental transmission to the fetus.

先に断っておきますが、これらの論文は動物の体内に取り込まれた食物中のDNAがどのような運命を辿るのかに関する、極めて真面目で評価の高い論文です。
Schubbertの所属する研究室(Prof. Walter Doerfler)では、体内に取り込まれた外来のDNAがどのように代謝されていくのかという研究をここ10年くらいずっと続けています。そして彼らは、これまで特に根拠無く考えられていた、食物中のDNAは速やかに分解されて体内に取り込まれることは無いという考えを、有無を言わさぬ実験データで反証しました。
彼らの実験データによると、マウスに与えた飼料由来DNA(遺伝子組み換えかどうかによらない)は消化管内で消化され断片化されるのですが、DNA断片の2〜4%程は消化されきらず排泄物中に出てきます。またDNA断片の0.01〜0.1%は血管内に取り込まれ、さらにその一部は細胞内にもPCR増幅で検出可能な大きさ(百〜数百bp)を保ったまま取り込まれる事が判明しました。

さて、一連のDNA代謝実験の中でSchubbertらは、マーカー遺伝子を付けたプラスミドを餌にふりかけ、マウスに食べさせて行方を見るという実験も行っています。アンチGMOな人たちはどうやらマーカー遺伝子を組み込んだプラスミド(つまりGM)というところに食いついたようですね。
まあイリーナおばさんに限って言えば「プラスミド=癌!」で飛びついている気がしてならないのですが(汗)

無論組み換えだろうがなんだろうが体内に取り込まれた食物DNAの断片は一定確率で細胞内にも入っていくのですが、「GMO危険!」が信条の人達には、有機野菜のDNAも自分の細胞の中に入っていくという事実には目が向かなかったようです。
「待て、今聞き捨てならないことを」と思った方もいるかも知れませんが、Schubbertらが解明した食物DNAの事実はこうです。
1.GMOだろうが何だろうが、動物が口にした食物のDNA断片の一部は血液を通じて体細胞内にも入り込む。これは一般的な現象。
2.細胞内に入り込んだDNA断片は分解されつくすまで一定時間(およそ数時間)細胞内に止まる。

一連の論文をちゃんと読めば、Schubbert等の言いたいことなどすぐに分かることなのですが、イデオロギーに支配されて自分の見たいものしか見えなくなった人たちには無理なようです。
あまりにもあちこちで食いついているので、Schubbert博士らには「爆釣ですね」と声をかけてみたいところです。

ちなみに2001年の論文ではSchubbert博士らはこう述べています。
On the fate of plant or other foreign genes upon the uptake in food or after intramuscular injection in mice.
"The results have been uniformly negative and argue against the germline transfer of orally administered DNA. "
「結果は一様に否定的であり、経口投与されたDNAによる生殖細胞系列の組み換えに反論する結果である」

彼等ならモンサントの圧力で結果を捻じ曲げられたとか言い出してくれるでしょうか?
まさかイリーナおばさんらも、自分達が引用した同じ著者の論文に対して陰謀論は持ち出さないと思いたいところですが、思わず期待してしまう私(笑)
まあ考えてみればこれは当たり前の結果で、食物のDNAがそう簡単に体細胞に組み込まれてしまうようでは種の安定なぞ望めないわけです。それなのに訳の分からん反応をする反GMOの面々は、「牛肉を食べると牛になる」と騒いだ明治初期の人達と同レベルの科学リテラシーしか持っていないのでしょう。
そんなに外来DNAが怖いならDNaceでも飲めばいいのに。

デュポン社のまとめがいい感じなのでリンクしておきます。
反GMOな面々の中にはデュポンの名前にアレルギーを持つ人もいるみたいですけどねw
DuPont Biotechnology: More Information on Assessing Nutritional Quality and Food Safety


後の方の実験結果でも再三再四イリーナおばさんは主張するのですが、彼女はGMOの毒性とは、組み込まれた遺伝子がヒトの細胞に取り込まれ有害な変異を起こすために生じるものだと信じているようです。
だから松永さんの記事にあったようにプラスミドがどうのこうの、アグロバクテリウムがどうのこうのと主張している訳ですが、なまじっか論文を引用しているからすぐに嘘がばれます。
まあ素人相手の虚仮脅しにはそれでも十分なんでしょうけど。

まだ背景が終わったところだというのに、もうこの出力&破壊力。
私は笑いと怒りの波状攻撃に悶絶していたのですが、まだまだ出力は上がります。


◆実験データ
いよいよイリーナおばさんの講演の最大の山場、実験データの解説に移ります。
この部分は松永さんの記事とも多少内容が被ってしまうのですが、あえて言いましょう。
松永さんの記事ではイリーナおばさんの凄さの3分の1も伝えられていないと。
(無論私とて全てを伝えられるなどとうぬぼれてはいませんが)

・欠陥だらけの毒性実験
さて、イリーナおばさんが6割の子ラットが死んだという実験について話し出しました。
実験に使われた飼料の問題については松永さんも詳しく解説していますし、このブログでも前回言及したので今回は触れませんが、大方の予想通りACNFPに突っ込まれたことも松永さんに突っ込まれたこともそ知らぬ顔で、平然とGM大豆の毒性を語ります。
毎日新聞、またしても遺伝子組み換え作物ネタに踊らされてガセを掴む
FOOD・SCIENCE:松永和紀のアグリ話●「科学」の名に値しない遺伝子組み換え毒性試験(1)
FOOD・SCIENCE:松永和紀のアグリ話●「科学」の名に値しない遺伝子組み換え毒性試験(2)
これに対し私が心の中で激しく突っ込んだのは言うまでもありません。

例え餌の問題を抜いたところで、イリーナおばさんの実験は設計段階から既に間違っています。というかまともに動物毒性試験を行ったことがあるとは到底思えません。まるで素人のような実験です。
遺伝毒性や生殖毒性を見たいのなら大豆を食べさせるのは親ラットだけにして子ラットに食べさせてはいけません。子ラットにまで食べさせてしまうと子ラットに対する細胞毒性の影響が現れて正確な評価が不可能になるからです。他にも餌の摂取量を量ったり、摂取させる餌の量が等しくなるように仕向けなければならないのに。
動物実験の素人の私ですら知っているこの程度の知識さえ、イリーナおばさんの実験からは感じられません。これで科学実験のつもりなのかと思わず唖然としてしまうわけです。

そして次に同じ実験を三回繰り返した結果を折れ線グラフで示したものを持ち出してきたのですが、何故か回を増すごとにGM大豆の死亡率が下がってるんですね。
最初は致死率60%だったものが、3回目には40%程度にまで下がっているのですが、この結果に対する解釈がふるっていました。
何でも実験期間中に餌が劣化して毒性が低下したと考えられるそうです。
ラットの実験なら三回独立して行ってもせいぜい数ヶ月でしょう。一体普段どれほど杜撰な管理をしているのやらw

次にイリーナおばさんはGMOを与えたマウスに見られる行動上の特徴のデータに話を移すのですが…


・反GMO活動に対し攻撃的な科学者やジャーナリストは、GMOの毒性に侵されている
イリーナおばさん曰く、GMOを食べさせたラットは顕著に不安行動や攻撃行動を示すそうな。
そのせいで実験の世話も大変だったとか。
まあそれはどうでもいいのですが、その後で放った言葉が問題。

イリーナおばさん曰く、
「一部の科学者やジャーナリストは我々の研究に対し、非常に攻撃的な態度を示す。
彼らはきっとGMOの毒に侵されているに違いない」

…聞いた瞬間「どの口が言うか」と思わず吹き出しましたよ。
おばさんに対して初めて殺意を覚えた瞬間でした。
これを聞いて切れた同志は果たしてあの会場に後何人いたんでしょうか?


おばさんにしてみりゃ取って置きのジョークの積もりだったのでしょうが、
残念ながらこの会場で英語理解できる人はほんの一握りですから。
翻訳を通して初めて会場に笑いが広がっていくジョークというのはなかなかシュールでした。
それを見て改めて「ああ、やはりそんなもんなのか」と妙に腑に落ちる思いでしたが、このギャップを目の当たりにしたおかげで、どす黒いものに支配されかけていた頭が冷静になりました。


・再現性という言葉を虚仮にするイリーナおばさん
不謹慎なジョークでまともな科学者とジャーナリストを残らず敵に回したイリーナおばさんの次なる一撃は、再現実験の拒否でした。
再現実験が出来ないのは、彼女の研究施設(ロシア科学アカデミー)で使っている飼料がGMOを含んだものに変わってしまい、実験が不可能になったとか言い出したのです。
そして持ち出したデータがまた噴飯物。
その「新しい飼料」とやらでラットを育てたら子ラットの60〜100%が死亡したと言う、生のGMO大豆よりも強い毒性を示す配合飼料の摩訶不思議なデータ。

一体何を食わせたらそんな結果が出るのやら?
しかもその新飼料で10何回も実験しているのに、普通の飼料での対照群が存在していないし。
「飼料くらい自分でちゃんとしたものを買えよ!」と心の中でツッコミ。
というか、そんなに実験動物が死にまくっていては到底実験になりません。
もしこれが事実なら、ロシア科学アカデミーでは半年以上ラットを使った動物実験が出来ない異常事態になっているはずなのですが。
これにはさすがにトンデモウォッチャーとしての私さえポカーンとなりました。
デタラメを吹聴するにも程があります。


・GMO rats never live
講演の最後に向かってさらに畳み掛けるイリーナおばさん。
とうとうデータが載っていない事までしゃべりだします。

GMOラットの二代目同士を掛け合わせると、その子供は致死率100%だったと。
さらにGMOを与えていないマウスと掛け合わせても駄目だったと。
つまりGMOラットの二代目は生殖能力を失っていたと言い出すイリーナおばさん。
そしてこれはGMOの影響により遺伝的な障害を起こしたからだと言うのです。
無論配布資料にはそんなデータはありません。

何故そのようなことを言い出すのか?
それはおばさん達の目的が科学ではなく政治であることを思い出していただければ分かりやすいかと。

毎日新聞、またしても遺伝子組み換え作物ネタに踊らされてガセを掴む
しかし批判者ですら見落としがちな重要なポイントが一つある。
連中がやっていることの本質は「科学の仮面を被った政治運動」「科学の仮面を被った社会運動」であって、「科学」そのものではないという点だ。
だから自分の主張を通すため、敵対する主張を叩くためには科学的正しさなど放り出し、嘘やデタラメも平気で主張する。
彼らにとって「科学」は自分たちの主張にもっともらしさを演出するための道具に過ぎない。

ゆえに私はイリーナ氏や天笠氏に科学的誠実さを求めるのは無意味であると考えるし、彼らが今後も平気な顔で同じ主張を繰り返すだろうと予測する。
彼らの行動指針が「科学」ではなく「政治運動」であるからだ。

自分で書いておいて何ですが、悲しいことに彼等の行動はやはり予想通りでした。
本当にこういう手合いが多いとまともな研究者は大変です。
この手の環境ネズミ講を断ち切るうまい手ってないもんですかね?


何も知らない一般人をオルグするためにこれでもかと恐怖心を煽るのはカルトの常套手段です。
人の思考を誘導するには感情を刺激するのが一番効果的。
どうやら生協なんかはまんまと思惑にはまってしまっているようですね。

エスコープ大阪 : GM大豆を食べたラットの子に重大な影響が!
※会場参加者の声
「やっぱり気持ち悪いです。
すごくがんばって食べないようにしていますが、子ども達の給食や外食で食べているとぞっとします。
特に給食なども子ども達の未来に関する活動はこれからも頑張って続けていかなければいけないと思います。」

「私はGMОが食品に入ってきて子どもを生んだ最初の世代なんだなと思います。このままつながっとほしくありません。
人間は病気になってから「食べものがあかんかったんちゃうの?」とか言い出します。それでは遅いんですね。日々食べるもの、病気になる前から気をつけないと。
私は化学は苦手ですが、研究者はたいへんですね。でもがんばって続けてほしいです。」



講演終了後、時間が余っていたにも拘らず質問は無しと念押しする運営に冷笑を向けて帰路につきました。
近来まれに見るレベルの特上電波さんを生で観察した満足感と、科学に関わる者としての怒りと、彼らの実態を暴くにはどういう記事を書くのがいいかという冷徹な計算を胸に抱えて。


◆今回の件の影響度
はっきり言って、日本の反GMOにはカリスマがおらず(御三家もタレントはあってもカリスマは無い)、さらに国内外の研究の動きを逐一追えるほどの能力を持った研究者もいないので(この辺はほとんど河田センセが担当?)、運動としてこれ以上の成長の見込みは大してありません。
まともな科学者からはとうに見放され、頼みの綱の生協も既に飽和状態になっている現状を見ればジリ貧であるとすらいえます。
(運動の中心にバイオの専門家が全然いないでしょ?)


ゆえに時折メディアとのマッチポンプで海外からカンフル剤を打ち込む必要がある、というのが今回の講演の実情だと私は見ています。
もっとも、あのトンデモ度を見る以上メガトンクラスの爆弾を抱え込んだといったほうがいいと思いますが。
結論から言うと、イリーナ氏の講演は科学者として見過ごせないレベルの「似非」ですが、その影響は限定的なものに止まり、既に染まっちゃった人の電波度が上がるくらいのものと思われます。
ゆえにこの講演が国内に与える悪影響については、私はあまり心配していません。
私としてはむしろ観測対象が炙り出されて有難いのかも。

ところで、グリーンコープがイリーナおばさんの講演をポッドキャストで配信しているようです。
興味がある人はどうぞ。


◆まとめ
・イリーナおばさんと愉快な仲間達は確信犯
・信じたマスコミと素人さんはご愁傷様
・生協はもう手遅れかも知れんね


◆おまけ的なもの
どうでもいい話なのですが、会場で学部時代の同窓生を発見してアチャーと思ったのはここだけの秘密。彼女当時から市民運動とか自己啓発とかにはまっていたからなぁ。こっちに就職したというのは聞いてたけど、まさかこの会場で見かけようとは。
理系の学部にいようとも、思考のフレームワークとしての科学を理解しないまま社会に出てしまうと、こういうトンデモにも簡単に絡め取られるのですよ。

posted by 黒影 at 03:39 | Comment(44) | TrackBack(3) | バイオニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
  1. つttp://www.accs.or.jp/news/news_kako_0606-3.html
    イリーナ氏の後ろに写りこんでいるのは、
    足尾鉱毒問題で高名な田中正造カレンダー2003かな?
    GMOと毒性を関連付けさせる印象戦略か!
    と勘ぐってしまう私は、きっとGMOの毒に侵されているに違いない。
  2. Posted by 匿名平社員Do at 2006年07月13日 19:40
  3. わたしの住んでいるつくばでも講演(公演?後援?)があったことを新聞で読みました。
    開催を知っていたら行けたかもしれなかったので残念です。
  4. Posted by meineko at 2006年07月13日 20:34
  5. 初めまして…だと思います。既出でしたらゴメンナサイ。

    毒デムパの解読、おつかれさまです。
    まとめを読んでいると、何やらトンデモ系な人達と手法が同じってのが目に付き、おもしろいところですよね。

    主語のGMをIDに変えても、そのまま会話が成立しそうなところも怖い^^;

    今後の彼らの生態は、生暖かく見守りつつネタにすべきだ、ということがよく判りました。
  6. Posted by com at 2006年07月13日 21:01
  7. 北海道の講演については読売新聞は極めて否定的に扱いましたがご存じで?
    あの記事は北海道版だけかな?
  8. Posted by tanaka at 2006年07月13日 21:49
  9. 始めまして。アグリさんの記事を読んで検索していたらたどり着きました。今後も楽しく読ませていただきます(^^)

    さてさて、今回の話は本当にトンデモない状態ですね。「ロシア」「大豆」「遺伝子組み替え」で検索すると、まあいろんなページが出てきました。その中にお医者様と思われる人が「ロシアからこんな記事が出ました!やはり組み替え食品は危ない!」と書いた記事が・・・同じ医療系の人間でさえこうなのか、と思うと脱力感に苛まれました。

    世の中の科学の認識って、こんなものなんですね・・・(ちょっと寂しい)
  10. Posted by 一応理科系人間 at 2006年07月13日 23:28
  11. だいぶ根が深そうな運動ですね。
    日本における脱遺伝子組み換え食品ビジネスが深く浸透しているため、
    毎日新聞やら生協やらも急には方針転換できないでしょう。
    それだけだったらまだマシですが、金銭的な癒着構造がありそう。

    >北海道の講演については読売新聞は極めて否定的に扱いましたがご存じで?

    tanakaさんの情報からは、少なくとも読売新聞の記者は第三者の立場でいる様子だし、
    このあたりの暗部をうまく素っ破抜ければいい記事にならないかな。
  12. Posted by はりぼで at 2006年07月14日 00:13
  13. 初めまして。acrossと申します。
    小倉先生のブログが炎上した頃から楽しく拝見しています(ちなみに私は小倉さんが講師をしている某私大の学生です。
    こんなヒトがうちの大学に…と苦笑しました)

    IDやGMOに共通して感じるのは、情報を伝達する側だけのせいでもないのかなということですね。
    勿論正しい情報を正しく伝えない行為が一番悪いのは確かですが、彼らがミスリードを積極的に行おうとするのは、
    情報を受け取る側が「真実」に対して決定的に無関心だからなのではないでしょうか。

    日々の生活に追われることに精一杯で、マスコミが流す情報が正しいのかどうか深く考える時間も意欲も乏しい。
    だから、より「目に付きやすくてわかりやすい」情報に飛びつくと。

    そしてそこに悪意を持った人間が、
    ストレートでわかりやすく、恐怖感を煽るようにネタを書き立てる。
    しかも白衣を着た「専門家」つきで。
    当然、視聴者は信じ込んで踊らされるばかり。

    最終的にまともな科学者の言説がトンデモに駆逐されてしまう、
    ということなのかなと考えたのですが、如何でしょうか。
  14. Posted by across at 2006年07月14日 00:39
  15. イリーナおばさん、講演の最後のほうでは、二股でねじ曲がったニンジンや変な形の葉っぱのスライドを見せながら、プラスミドでこんな変化が生じてきている。この様な異常な形の植物がどんどん増えていくだろう。とぶちかましていました。商業化された組換えニンジンなんて効いたことある? 普段、生協の方々は曲がったキュウリこそ自然だとおっしゃっているのですが。

    一つ心配なのは、ワッキーさん(かずのりさんという男性だと思いこんでました)が、BTJで「この落差に、聴衆も戸惑ったのではないか」と述べておられましたが、あそこにいた聴衆の8割方は、「なんて、GMって怖いんでしょう。今日あらためて実感したわ」と思ったことでしょう。「賛成派の人は偉そうにどなってなんて高慢でしょう。」とも感じたのでは。松永さんのご指摘の通り推進側も組織としては本気じゃないんでしょ。
  16. Posted by 荒鬼三太 at 2006年07月15日 00:19
  17. 北海道で行われたイリーナおばさんに関する新聞報道です
    読売は批判一色
    道新はどちらが正しいかまだわからない科学論争があるかのような報道
    (道新の記者は科学の素養あるか不明)
    http://www.uploda.org/uporg446071.pdf.html

    pass gmo

  18. Posted by tanaka at 2006年07月15日 14:13
  19. 私は生協職員ですが、うちではこのような偏った考えは支持していません。考え方としては日本生協連合会に沿っております。全ての生協が支持しているわけではなく、一部の生協だけとご理解下さい。大半の生協はこのような対応を取っておりません。
  20. Posted by 生協職員 at 2006年07月16日 11:55
  21. http://www.uploda.org/uporg447456.pdf.html

    再アップ
  22. Posted by tanaka at 2006年07月16日 16:44
  23. いつも拝見させていただいてます.
    イリーナ博士の場合はトンデモフィルタがかかっているとはいえ,主張の基になるソースがちゃんと挙げられているので,ID論者よりも対応しやすそうですね.とはいっても専門家でない一般人からすると,ソースの存在は一見では話の信憑性を裏付けるものになりますから,トンデモであることを見抜き辛くなるかもしれません.

    根本的なトンデモ対策を考えていくと,結局はリテラシー能力の向上うんぬんということになってしまいます.ホントなんかいい方法ないんでしょうかね.
  24. Posted by aqua at 2006年07月16日 17:15
  25.  以前コメントさせていただきました生協職員のものです。他の職員さんもコメントされていますが、この講演会に関わった生協はごく一部です。
     意識的にミスリードしているのか?たぶん違うと思います。中には気付いてる人もいるのでしょうが、職員も組合員も単に“科学に弱い”だけだろうと。当事者は善意で運動を進めていて、内輪の論理がどんどん純化されて、批判者はバイオ企業の手先だと一切耳を傾けない。
     無論、GMを排除したものを商品で扱うわけですから、<商品の優位性>を強調する材料には当然なるわけですが、意図的にそういうデザインを最初から描いてるような実態はないんだろうと感じています。
     会場で質問を封じたのも、「会場を攪乱する輩から講演社を守った」という“善意”だろうなって気がします。
     当然、善意が誤った方向に行くほど始末に負えないものはないわけですが。
     「地獄への道は無数の善意で敷き詰められていた」(K・マルクス)
  26. Posted by 日日不穏日記 at 2006年07月16日 22:25
  27. 流れるの早いから

    http://strawberry.web-sv.com/cgi/up2/kui.html

    ここの0636と
    http://strawberry.web-sv.com:900/Sn/5/ylse9.htm

    の2537

    にアップしました


  28. Posted by at 2006年07月16日 23:20
  29. だめか、くそ

    読みたい人メールくれ  PDFでおくるから
    atuginoritake@以下ヤフー
  30. Posted by at 2006年07月17日 10:01
  31. お手間を取らせて申し訳ありません>tanakaさんと上の名無しの方。

    読売や道新の記事については既に知り合いの記者さんから聞いており、内容はもう知っていましたが、折角紹介して下さったのでここに貼っておくことにします。
    ttp://blackshadow.up.seesaa.net/image/yomiuri-gmo.jpg
    ttp://blackshadow.up.seesaa.net/image/doushin-gmo.jpg

    >匿名平社員Doさん
    言われてみれば今年のカレンダーじゃないのに何で貼ってるんでしょうね?

    >meinekoさん
    つくば講演は東京公演よりも面白いハプニングがあったようですね。
    私もつくばの方にも行ってみたかったです。

    >comさん
    実に良いところに目を付けられますね。
    おっしゃるとおり、彼らはトンデモ系の人たちと非常に似通ったメンタリティを持っています。

    >一応理科系人間さん
    はじめまして。
    医学系の論文の三分の一は再現性が…というあまり洒落にならない話がある位で、医者と言ってもピンキリですから。
    「ト」に染まる医者と言うのは結構いますよ。それも商売でやってる人が。

    >世の中の科学の認識って、こんなものなんですね・・・(ちょっと寂しい)
    バイオはここ2〜30年で急速に発展した学問なので、こんなものかなと思っています。
    義務教育じゃバイオテクノロジーなんて習いませんからね。
  32. Posted by 黒影 at 2006年07月17日 16:51
  33. >はりぼでさん
    根が深いというか、acrossさんも指摘しているトンデモと同根の問題から派生しているので根絶は無理でしょう。
    また、お金と絡んだ話を調べたいなら私は安田氏の周辺を調べることをお勧めしますね。
    御三家の他の二人はそうでもないのですが、安田氏周辺にはかなり金の臭いがしていますから。

    >acrossさん
    小倉先生のネタの頃からとは、いつもご贔屓いただきありがとうございます。
    >情報を受け取る側が「真実」に対して決定的に無関心
    そうですね。彼らに共通するのは「自分が真実と信じたい事」以外に興味を示さず、それを否定する内容は全て拒絶する態度です。
    「目に付きやすく分かりやすい情報に飛びつく」だけならまだしも、その検証がおろそかになるのは頂けません。

    >最終的にまともな科学者の言説がトンデモに駆逐されてしまう
    いえいえ、科学は疑似科学よりはるかに老獪ですよ。
    旧ソ連のルイセンコ事件やアメリカの進化論裁判の結末をご覧になればそれが良く分かるかと。

    >荒鬼三太さん
    イリーナおばさん、つくばでも大分かましてたみたいですね。
    もっとも私としてはそのほうが連中のトンデモさ加減をアピールしやすくて助かるわけですが。

    >あそこにいた聴衆の8割方は、「なんて、GMって怖いんでしょう。今日あらためて実感したわ」と思ったことでしょう。
    同感です。大阪の生協も本文中に書いた状態ですしね。


    >生協職員さん
    んー、グリーンコープすなわち九州中国大阪の14生協以外にも、中部、関東、北陸、東北、北海道と既に天笠氏らの活動範囲は全国の生協に広がっちゃっているわけですが、それでもまだ「一部」ですか?
    天笠氏らが講演ネタにイリーナ博士の実験を持ち出しているのも確認しています。
    私が参加した東京公演でも東京、神奈川や千葉からの生協関係者が随分と来ていましたし、生活クラブ生協連合会というところからも赤堀ひろ子さんという方(静岡の生協の人みたいですね)が発表者として来ていましたよ。
    日日不穏日記さんにもお願いですが、どこが染まっていてどこがそうでないかを、ご存知の分だけでも分かりやすく示していただけるとありがたいのですが。


    >aquaさん
    本場アメリカのID論者はそれなりに「ソース」を出してきますよ。
    まあそのソースもGMOのトンデモさんと同じくテンプレに沿った物だけですけどね。
    残念ながら日本のID論者はそのレベルにすらに達していません。

    トンデモの妙薬は…なんとかに付ける薬と同じくらい見つけるのが難しそうです。


    >日日不穏日記 さん
    「講演内容を支持」と「講演に関与」では随分と違うと思うのですが、確かに「講演に関与」した生協は講演地の生協を除けば一部でしょうね。上でも述べたように天笠氏らは既に全国の生協に食い込んでいますので、講演内容を支持する生協と生協員は随分いそうですが。
    最初の一文を除けば後はほぼ同意です。

    前に環境ホルモンネタで書いた内容が、現在の状況にもぴったりだと思うのでついでに貼っておきます。
    環境ホルモンをGMOに置き換えて読んでください。
    http://blackshadow.seesaa.net/article/1481285.html
    >◆環境ホルモン騒ぎで得をしたヒト、損をしたヒト
    >多くの環境問題がそうであるように、環境ホルモン問題にも裏の顔がある。
    >問題を煽り、人の不安を煽ってそこから利益を得る人間がいると言うことだ。
    >
    >さて、一連の環境ホルモン騒動で得をしたヒトは一体誰だろう?
    >環境団体がマスコミの注目や世間からの寄付金などいろんな利益に預かったのは間違いない。
    >マスコミもまたセンセーショナルなニュースネタに困らず喜んだクチだ。
    >残念な話だが、環境ホルモン関連の研究者の多くもまた受益者である。
    >一部の研究者がマスコミを通して消費者の不安をいたずらに煽り
    >売名活動と研究費獲得にいそしんでいたことは否定できない。
    >(この辺りの構図は環境問題に関わるいたる所に見え隠れする)
    >意外かもしれないが、一部企業もまた受益者だ。
    <中略>
    >それでは損をさせられたのは一体誰か?
    >問題に振り回され、コストを負担し、不安に苛まれたのは?
    >あえて指摘するまでもない事だと思うので書かないことにする。

    GMO問題の場合、多くの研究者はとばっちりで迷惑をこうむっているわけですが、
    全体としての構図は非常に良く似ていると思います。
  34. Posted by 黒影 at 2006年07月17日 18:49
  35. どこの生協がどうなのかということは厳密にはお答えできませんが、グリーンコープは14生協の連合体とは言え、実質は同じ生協が県外に出て作っていったものが実態であり、一つの生協組織とお考え頂きたいです。
    他に広がっているかどうかは、個々の生協での意志決定ですから詳細には分かりませんが、少なくとも大多数の組合員を抱える主要生協では、このような傾向にあるとは聞いていません。
    うちでは企業と国の審査がちゃんとしていれば問題ないよといっているのですが・・・
  36. Posted by 生協職員 at 2006年07月17日 22:53
  37. 常陽新聞て知ってます? 茨城の地方紙なんだけど。ここは、GMに関しては毎日、道新の上をいってます。今回の講演に関する記事の見出し「遺伝子組換え食品食べるのは間違い」エルマコヴァ氏が講演 つくば です。すごすぎる。
  38. Posted by 荒鬼三太 at 2006年07月18日 23:34
  39. <どこが染まっていてどこがそうでないかを、ご存知の分だけでも分かりやすく示していただけるとありがたいのですが>まぁ、どの生協がと言うのは難しいですが、一つの手がかりは天笠氏が代表(?)だと思う市民バイオテクノロジー情報室が「遺伝子組み換え食品に対して疑問をもち運動してきた、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン、日本消費者連盟、グリーンコープ連合、生活クラブ連合会、生協連合会きらり、大地を守る会の各団体が、情報センター的な機能をもつ組織を必要としたことがきっかけで、設立しました」とあるので核になっているのはこのあたりだと思います。 http://www5d.biglobe.ne.jp/~cbic/info/qa.html
     合成洗剤追放運動をしているいわゆる「せっけん派生協」とダブっていて、これらの生協や他の協同組合で協同組合せっけん運動連絡会
    http://www.seikatsuclub.coop/ikiiki/sekken/index.html#renraku
    という団体を組織しています。
     こういう運動に関わっている生協の組織は一般の地域生協の1割程度ですから、一部と表現しました(ごく一部というのは違うかもしれない)。
     かつては天笠氏をウチの生協でも講演やパネラーとして呼んだことがあります(7〜8年前ですが)。当時は分かりやすく遺伝子組み換え問題を解説してくれる人は他にいませんでしたから。そういう点ではどの生協でもコアな組合員は天笠氏に賛同する人はいるでしょうね。
     ただ、現在関係しているのは上記の生協(連合会)位なものだと考えています。
  40. Posted by 日日不穏日記 at 2006年07月19日 00:02
  41. 北海道の生協の状態ですが
    一番メジャーなコープ札幌は
    http://www.coop-sapporo.or.jp/tenpo/index.html
    の中の
    http://www.coop-sapporo.or.jp/tenpo/kankyo/index.html
    http://www.coop-sapporo.or.jp/tenpo/standard/top.html
    を見ても反GMOは掲げてません
    マイナーな生活クラブ生協は
    http://www.s-coop.or.jp/n_FEW/index.html
    この通り典型的な非遺伝子組み換え作物商法です。今回のイリーナおばさんの札幌講演の後援活動もしてますし。
    日日不穏日記さん、生協の中で非遺伝子組換え商法をやっているところをリストアップしてみたら「神」になれますw
  42. Posted by tanaka at 2006年07月19日 00:45
  43. イリーナ講演の大本営発表を入手したのでTBしときました。
  44. Posted by hechiko at 2006年07月19日 21:25
  45. この間、毎日新聞の生活家庭部の記者の方の講演会を聞く機会がありました。
    その中でこの実験にも言及しており、「このドンデモ実験にどれだけのマスコミが踊らされるか楽しみにしていましょう。」という論調だったのですが、その毎日新聞が踊らされていたとはどういうことでしょうね。
  46. Posted by eddy at 2006年07月20日 08:46
  47. >生協職員さん
    >日日不穏日記さん

    不躾な質問へお答えいただきありがとうございます。
    私は生協の内部事情には疎いので、こういう生の情報を提供していただけるのは非常に助かります。
    生協側の核となっているのはグリーンコープや生活クラブ、Sコープなどですか。
    しかし1割と言うのは微妙なラインですね。確かに一部に過ぎないけれど、無視して良いほど少なくもない。
    何か妙薬があったらいいのですが…

    >荒鬼三太さん
    ええ、常陽新聞についても知り合いの記者さんからスキャン画像を頂きました。
    地方紙とはいえ、困ったものです。

    >tanakaさん
    私の手元の資料でも大きく名前が出ているのはグリーンコープと生活クラブです。
    この辺が核なのは間違いなさそうですね。

    >hechikoさん
    TBありがとうございます。筑波も生活クラブ主催だったようですね。

    >eddyさん
    ひょっとして小島記者さんですか?>講演
    まさか自分のところが踊らされるとは思ってなかったのかも知れませんが、
    本気で言っていたのだとしたらちょっとアンテナの感度が鈍りすぎですね。
    天笠氏らと毎日の記者がつながっている事は前々から明白だったから、
    一介のブロガーにすらこうなることが簡単に予測できたのに。
    ちょっとその記者さんに現在の心境を聞いてみたいものです。
  48. Posted by 黒影 at 2006年07月21日 00:03
  49. 地域生協と{理系|総合}大学の大学生協が連携しているようなところだと安直に反GMには行かんような。
  50. Posted by at 2006年07月21日 05:06
  51. そうです、まさしく小島記者です。

    食品とマスコミのあり方についての講演で、イリーナ博士の件に関しては、「マスコミのあり方が分かるいい事例だから、注目しておいて欲しい」
    とのことでした。

    自分の会社がどんな会社か見極められなかったのか、知っててあえて言ったのか…
    真意は分かりかねます。

    ただ、若干自分の正義感に酔ってるような部分もあったので本気で言ってるのかもしれません。
    (朝日を叩いて、毎日を擁護するような発言もありましたし。)
  52. Posted by eddy at 2006年07月21日 10:11
  53.  松永さんによれば、研究者たちが怒りの声を上げた9日の講演会も主催者側発表では・・・「遺伝子組み換え作物に対する負の研究結果を発表するのは難しく、博士もこの発表をした後は他の科学者から発表を控えてほしいという手紙をもらったりしたそうです。「ジャーナリストなども攻撃性が高くて…」という博士の言葉からも、この問題の難しさを感じました」という悲劇のヒロインに持ち上げられていました。むろん、<質問を封じた>ことへの言及は一切ナシ。当然といえば当然ですが。http://homepage3.nifty.com/watage/afile/a127.htm
  54. Posted by 日日不穏日記 at 2006年07月22日 01:15
  55. 日々不穏日記さんの紹介ホームページに「遺伝子組み換え作物の登場で、除草剤の基準が6→20ppmになりました」というコメントがありましたが、
    http://www.anzen.metro.tokyo.jp/tocho/jyorei/jyorei8_57.html
    にもあります通り、実際の残留実態は結構少ないのが実情です。たまには高い濃度もあるかも知れませんが、許容濃度が高くなった分、他の作物からの基準が厳しくなっており、バランスは取っています。
    やる意味があるのかどうかは別として、イリーナ博士側と国か一般専門家との公開討論会して欲しいですね。それが一番はっきりすると思います。
  56. Posted by 生協職員 at 2006年07月22日 12:12
  57. やるんなら食品安全部と社会・援護局地域福祉課だと思いますがw
  58. Posted by at 2006年07月22日 12:30
  59. 生協の方にお尋ねします。
    首都圏だとここが結構大きいような気がしますが、GM反対の姿勢ですよね。
    微妙に安全性のせいではないような書き方になってますが、ここを「反GMではない」とは言わないですよね。

    http://www.pal-system.co.jp/palsystem/item/gmo/genjo.html

    生活クラブほど表立ってトンデモではないですが、根っこは一緒だと、傍からは見えます。
    なのでやはり生協全体のかなりの部分が汚染されていると思えるのですが。
  60. Posted by at 2006年07月23日 17:09
  61. モンサント社や国を招いて、講演会をやっている分かなりましな気はしますし、少なくとも一方的な情報操作はやってない感じです。でも姿勢としては確かに「反GM」ですね。
    ただ、遺伝子組み換えのコメントの中に
    「● 安全なの?
    さまざまな実験が繰り返されてきた結果、いまの時点では、生産された作物についても生産過程についても、特別な危険はないとされています。
    しかし、その一方では、誕生して30年あまりの歴史の浅い技術だけに、想定外の問題の発生を懸念する声もあります。」
    とありますので、それほどひどいものでもないとは思います。後はリスク評価をどう選択するかという問題です。私は技術は正しく運用すればそれほど問題はないとは思いますが、一部の企業倫理の方が心配かな。

    それはさておき、首都圏で大半の組合員を有するのであれば、コープネットがあり、そこではそのような対応は行ってないはずですが。そして、少なくとも今回のような講演会を全面に押し立てている生協は限られていませんでしょうか?

    反GMかどうかという姿勢だからということが、今回の問題ではなく、科学として妥当な検証がなされているのか?というのが本論であるはずです。
  62. Posted by 生協職員 at 2006年07月23日 18:53
  63. 「反GMかどうかという姿勢だからということが、今回の問題ではなく、科学として妥当な検証がなされているのか?というのが本論」と言う生協職員さん(わたしも職員ですが)に基本的に賛同します。
     GMを推進するにせよ、容認するにせよ、慎重であるにせよ、反対するにせよ、「消費者を啓発して行政や企業と“真っ当な土俵”で渡り合う姿勢」があれば、こんな情けない事態にはならなかったはずです。
     立場はどうあれ、「(デタラメなデーターで危険を煽るという)目的のために手段を選ばないという反則」をしたことが、今回の問題の根底にあり、そうした団体の行動とそれに加わらなかった生協のGMに対するスタンスは、たとえ反GMであっても、前者とは分けて考えるべきと考えています(その立場が是か非かはまた別の問題です)。 
  64. Posted by 日日不穏日記 at 2006年07月23日 23:09
  65. 「反GMかどうかという姿勢だからということが、今回の問題ではなく、科学として妥当な検証がなされているのか?というのが本論」というのはそのとおりだと思います。
    ただパルシステムは「愛知県総合農業試験場での実用化申請を阻止した」ことを成果として誇っており、一方で「一部多国籍企業による種子独占に反対する」ためにGM反対なのだといっています。国内での公的セクターによる開発を妨げておいてそれは無いだろう、と思います。実質的同等性を疑問視する専門家も多い、というのも嘘ですね。多かったら国際規格や各国基準に採用されるはずもないです。アレルギーの原因となる可能性があるから危険だという論理はGM限定ではないでしょう。
    イリーナ講演を表立って支持していないとはいえその主張に通ずるところがあると思ったので。
    当然パルシステムの運動は科学的に妥当ではない、というのが当方の判断ですが、生協の方は違うとおっしゃるのかもしれません。
    ちょっと脱線しました、すみません。
  66. Posted by at 2006年07月24日 19:37
  67.  他の人はともかく、同じ生協ですからね。多少点数の付け方が甘いって所はあるでしょう。一緒くたにされて迷惑だ、ってところと、他に良い活動やってる(特に福祉)のに、そんな運動やってると台無しになってしまうからもったいない、という複雑な心境があるんですよ。そこは内部の(あくまで私個人の)感覚としておいて下さい。
     関わってなくてもパルの考えは同根ってことですね。確かに近いところはあると思います。多数派の地域生協と生活クラブの中間的なコンセプトで、便利だけど、ニッチなマーケット志向みたいなところがあって、その辺に敏感なマーケットに上手く食い込んでるというか。独特なポジションにいます。確か遺伝子組み換え表示を全国で一番早く取り組んだのも、ここでしたし。
     「実質的同等性」を認めず、食品添加物や医薬品並みの規制をすれば、GM食品の流通は事実上無理でしょう。それを承知で主張するのは、賛成できません。「科学的に妥当ではない」云々については、論理的にはそうだと思いますし、個別の作物の安全性(例えば大豆)が調べつくされていないのにGM作物だけに厳しい基準を適用しようというのはダブルスタンダードでしょう。それはこの間、自分のブログにもいろんな意見を頂く中で、それはそうだよなあ・・・と思い始めたところです。
  68. Posted by 日日不穏日記 at 2006年07月24日 21:58
  69. 前提として、私自身はパルの考え方を支持していません。あなたの主張は納得できていますというか、うちの生協はほぼ「表示しなさい」だけしか言っておりませんので。

    パルさんがトンデモまではいっていないだろうというのは、Q&Aにあった「さまざまな実験が繰り返されてきた結果、いまの時点では、生産された作物についても生産過程についても、特別な危険はないとされています。」で取りあえず、実質的な危険があったとは言ってないということ、イリーナのことについて反応していないという点からです。その上で何かあったときのリスクが怖いから選択しないという方針ではないのかと推測します。だから「まし」と言ったまでです。無茶苦茶する企業もあるかも知れないと一切のリスクを許容しないという考えになるのかな?わかりませんが。

    「一部多国籍企業による種子独占に反対する」筋は確かに通っていないですね。このやり方は実はヨーロッパで政治的に最初にやった方法ではないでしょうか?まあ今はそれもなくなって意味のないものです。これは科学的というよりは政治的ですね。

    「実質的同等性を疑問視する専門家も多い、というのも嘘ですね」・・多いというのをどう解釈するかは余地があるとして、私もそう思います。しかし、松永さんの記事では、つくばで専門家が極わずかしか来なかったと嘆いていました。科学者として正々堂々と異を唱える人が、国が、あまりにも少ないのではないでしょうか?そして、危険を主張する側はマスメディアを通じて大々的に声が大きくなる。そうなると、一般の消費者感覚としてはこのような主張も可能となるかもしれません。私は逆に科学者の方からもっと主張して欲しいのです。国もこれに対するしっかりしたコメントを出すべきです。これは消費者に直接届くようにですが。悲しいかな消費者には届いてないのです。ひとりのライター程度では太刀打ちできるかどうか?後に続く方がどれほどいらっしゃいますか?
    責任転嫁と言われればそうかも知れませんが、私の立場からみればそういう感想です。
  70. Posted by 生協職員 at 2006年07月24日 23:19
  71.  たびたび乱入で失礼します。6年前でしたか、市民団体主催の塩ビ講演会では業界メンバーと思しき人がたくさん来ていて、反対派の事務局や植村振作氏とやり合っておりました。10年前の遺伝子組み換え作物の輸入解禁がされた時点で、一般消費者向けに本を出していたのは、天笠啓祐氏と渡辺雄二氏くらいのもんでした。それに対して行政側の物を除けば、きちんとした意見をものにした発表物は皆無か、とても一般向けとは思えないような難解な本が少々という有様。
     少なくとも、99年に『ぜひ知っておきたい遺伝子組み換え農産物』『遺伝子組み換え植物の光と影』が出るまで一般向けの本は殆ど目にしていません。
     その間に「害虫が死ぬ映像」や「遺伝子組み換えを食べることは人体実験」と言う情報が、どんどん刷り込まれていったわけです。
     余計な労力を費やすから、自分の研究に閉じこもっていたいという思いもあるんでしょう。それでも、適切に情報を早い時期に出すべきだったと思います。「虫が死ぬものを人に食べさせていいんですか」。そういう情緒的な言い回しはあっという間に多くの人に広がってしまうものです。
  72. Posted by 日日不穏日記 at 2006年07月25日 00:17
  73. はじめまして。いつも面白く読ませていただいております。
    上の議論についてちょっとコメントがしたくなりました。

    トまでいってないとか、いってるとかのお話ですが、生協職員さんは所属組織を冷静な視点で見つめていらっしゃいますが、その一方で「トではない」と判断されている基準が既にずれているように感じました

    「さまざまな実験が繰り返されてきた結果、いまの時点では、生産された作物についても生産過程についても、特別な危険はないとされています。」

    のような論調で、冷静さや視点の公平さをアピールして、

    「しかし・・・・で疑問がある。」

    と、続けることで、
    よりその疑問性を強調させられます。
    安全性を証明する科学的な根拠を示しつつ、証拠無くその科学を疑うようにし向け、さらには不安に思う心理につけ込む論調です。
    聞き手を信用させて、自らのフィールドに取り込む手法として一般的ですよね。
    物売りの口上としてありがちなものだと見なす事もできます。
    生協も営利目的の一企業ですから。ね?

    今回はたまたまそれが「冷静さ」「トではない」につながっただけだと思います。
  74. Posted by しー at 2006年07月31日 01:24
  75. このイリーナおばさんと天笠教のような主張を政治運動だと断じてしまうのは簡単なのですが、問題は今だに多くの方々がコロッとだまされてしまう日本の科学リテラシーの低さが問題なのだろうと思います。

    結局のところ教育の問題として考えざるを得ないのだろうと私は思いますが、教育の軽量化が進行してしまっている現状を考えるとちょっと悲しい気がします。

    今回のイリーナ公演を教材に使って、科学とはどうやって科学的事実を証明するのかということを大学で結構ですから、是非教えてください。

    イリーナおばさんの非科学的講演もさることながら、天笠氏の反組換え遺伝子本も結構ひどいことを書いているところがあって、サルの中で組換え遺伝子を持ったバクテリアが増えてしまったというマンガを載せてますよ。天笠氏としてはうかつにもNatureの原著を記載していたので読んでみましたが、ちゃんと読めてないか悪意で捻じ曲げている解説になっているのですね。

    ま、そうした点を一つ一つ積み上げてあくまでも科学としての論争をきちんとしておくことが必要でしょう。

    まとめて本にしたら良いのではないでしょうか。
  76. Posted by 初老学者 at 2006年08月01日 07:01
  77. 本日の読売新聞16面に、遺伝子組み換え「賛否論争」(上)、という記事があります。
    記者は長谷川敏子、GM大豆議論深まらず、とあおり的に大きく書かれてたりします。
    内容としてはその場で質問できない形式で、またアメリカでの研究の結果が否定的と紹介されてますので客観的な良い記事だと思います。
  78. Posted by SLEEP at 2006年08月01日 10:59
  79. sleep様
    それどこの版ですか?
    北海道ではなかったです。
  80. Posted by tanaka at 2006年08月01日 18:45
  81. tanaka様
    読売新聞長谷川敏子で検索したら、どうも大阪本社の人らしいので関西版限定でしょうか。
    自分が住んでるのは中部だと思うんですが。
  82. Posted by SLEEP at 2006年08月02日 11:47
  83. 天笠達が出してるnews letter手に入りました。
    イリーナおばさんの講演会では自分たちの方が
    市民を説得できたと「勝った、勝った」の大本営
    発表のお笑いものとなっています。

    読んでみたい方、メール下さい。送ります。
  84. Posted by tanaka at 2006年08月12日 07:41
  85. 天笠達が出してるnews letter手に入りました。
    イリーナおばさんの講演会では自分たちの方が
    市民を説得できたと「勝った、勝った」の大本営
    発表のお笑いものとなっています。

    読んでみたい方、メール下さい。送ります。

    atuginoritake@yahoo.co.jp
  86. Posted by tanakaもう一回 at 2006年08月12日 13:06
  87. http://www.janjan.jp/living/0608/0608140510/1.php

    誰か何とかしてください。

    お前がやれ?
    う〜ん、記者登録したくないw
  88. Posted by tanaka at 2006年08月17日 22:21
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