海底下7000メートルまで掘削できる最新鋭の地球深部探査船「ちきゅう」(約5万7500トン)が10日、長崎市の三菱重工業長崎造船所香焼工場で報道陣に公開された。9割以上完成し、夏までに三菱重工から発注元の独立行政法人・海洋研究開発機構(神奈川県)に引き渡される。総建造費約582億円。
同機構によると、水深2500メートルの深海域で厚さ約6000メートルの海洋地殻の下にあるマントルまで掘ることができる。今の科学掘削記録は海底下2111メートル。白い船体に掘削機器をつるすやぐらが搭載され、科学掘削船としては世界一となる海面からの高さ約116メートルを誇る。船内には、採取した地層を解析するX線CTスキャナなどを備えた研究区画もある。
地球の内部構造は、地震波などで間接的に調べることは出来ても
その詳しい組成などはほとんど分かっていません。
直接産業に繋がるような研究ではないので、
科学者としてこういう研究が通ることを素直に喜びたいと思います。
細菌の研究をしている友人がこのニュースを聞いたら岩石サンプルを分けて欲しいと言い出しそうです。
こうした地殻深部には未知の細菌が生息している可能性が高いからです。
中には有用な微生物も存在しているかもしれません。
地学的な調査だけでなく、こうした生物学的な調査も行なえたらいいと思います。