2006年06月04日

第4のドメイン発見?

現在、地球上で発見された生物は大きく3つのグループに分類されている。
生物学では生物種のもっとも大きな区切りのことを「ドメイン(超界):Wiki」と呼ぶので、これ以降私もそれに習う。

・まず1つ目のドメインは我々人間も属する「真核生物:Wiki」のグループ。
 このグループは動物界、植物界、菌界、原生生物界の4つのグループにさらに分かれる。
 このグループの特徴は、核と呼ばれるDNAを収納する構造を細胞内に持っていることである。
・2つ目のドメインは大腸菌などの原核生物が属する「真性細菌:Wiki」というグループ。
 このグループは真核生物とは違いDNAを包む核を持たない。
・3つ目のグループは20年ほど前に発見された「古細菌(始原菌):Wiki」と呼ばれるグループ。
 このグループも真性細菌と同じ原核生物だが、生化学的な性質が大きく違い、100度を超える温泉や強酸性の湖などの極端な環境からの単離報告例が多い。


つい20年ほど前までは、地球上の全ての生物は細胞の核の有無から真核生物と原核生物に分かれると考えられていたわけだ。
しかし古細菌の発見はその固定観念を打ち砕いた。
古細菌の発見は、地球上にはまだまだ我々の知らない古い生物種が存在する可能性を示唆している。

そして今回の発見は、まさにその可能性を裏付けるものだ。
また新たなドメインが一つ追加されることになるかもしれない。

Yahoo!ニュース - 共同通信 - 未知の形態持つ微生物発見 従来の分類当てはまらず
 これまでに知られているどの生物の分類にも当てはまらない、不完全な「核膜」を持つ微生物を東京医大神経生理学講座の小塚芳道兼任講師らの研究グループが、伊豆諸島南方の深海底で31日までに発見した。
 現在すべての生物は、DNAを包んでいる核膜やミトコンドリアなどを細胞内に持つ「真核生物」と、これらを持たない原核生物の「古細菌」「真正細菌」の3つに分類されている。発見された微生物は原核、真核両者の中間的な特徴を持っており、原核生物から真核生物への進化の過程を明らかにするための重要な手掛かりになるという。
 微生物は、明神礁近くの深さ約1300メートルの海底で2000年に採取された泥の中から、ゴカイの仲間のウロコムシに付着している状態で見つかった。

ずっと微生物関係の研究をやってきたから、こういうニュースには胸が躍るね。
地球上にはまだまだ未知の存在が隠されている。


posted by 黒影 at 02:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | バイオニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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