今日は先日予告した、SPA!のトンデモ記事と池田整治一等陸佐のデタラメ主張を切るエントリだ。
まず前提として、私は北大の院にいた頃に、近くの専門学校で免疫学の講師のバイトをしていたことがある。
微生物屋は感染症的な意味で、歴史的に免疫学とは縁が深いのだ。
当然免疫学についてもそれなり以上に詳しい自信がある。
そんな立場から見れば、池田氏の主張からうかがえる彼の免疫学への理解は、控え目に言ってもど素人レベルである。
まあ彼の主張のひどさを指摘するには、別に免疫学の知識が無くてもそれほど問題は無いのだが。
さあ、それでは予告通り行ってみようか。
まずはインタビューの冒頭部から。
総力特集 大マスコミが報じない隠された真実|新型インフルはウイルステロだった!(pdf)
――現役自衛官でありながら健康問題について並々ならぬ関心を寄せている理由は何でしょうか?
隊員の健康を守るのが上官の最も大切な仕事です。同様に、家庭においては家族の健康を守る義務もありますし、健康問題については関心を持たざるをえないのです。国民の健康は、国防に直結する重要なテーマとして認識しています。
これだけを読むといいことを言っているようにも見えるのだが、これ以降の部分は荒唐無稽を通り越してトンデモもいいところ。
彼に医学的知識および科学的態度が決定的に欠如していることは、この脱力するようなインタビュー記事を読み進めると明らかになる。
例えば、彼は自身の研究テーマを聞かれてこう答えているのだが…
大きくは二つあります。まず、人体の免疫機構に対する誤解を解くこと。もうひとつは、そうした人体の自然治癒力を低下させる要素、食品添加物、水道水に含まれる塩素、そしてワクチンの危険性を周知させることです。
この”免疫機構に対する誤解”というのが実に噴飯モノ。
池田氏がどんな風なデタラメを吹聴しているのかを見ていこう。
――ただ、予防接種によって交代が作られて免疫力が付き、かつウイルスの型が合っていれば効果を発揮するのでは?
そこが大きな誤解です。抗体イコール免疫力ではなく、予防接種はむしろ免疫力を低下させてしまうんですよ。免疫力とは、ウイルスら異物を認識し、NK細胞やマクロファージらで殺し、体外に排除する機能です。このとき異物が多すぎて免疫が処理能力を超えると、同じ白血球のB細胞が処理待ちの異物らに付着してマーキングします。これが抗体です。つまり、抗体の存在は未解決の異物らが残留していることを示し、これは免疫力が低下していないと起こりません。
全くのデタラメである。
マクロファージやNK細胞に代表される自然免疫系と抗原抗体反応による獲得免疫系は、免疫系の両輪と言うべき存在であって、どちらが欠けても正常な免疫力を保つことはできない。
自然免疫系は進化的に古い系で、様々な病原体の感染初期に非特異的に反応する代わりに、侵入感知の鋭敏さや防衛力の高さでは獲得免疫に劣る。
一方獲得免疫系は、進化の軍拡競争の中でより高度な免疫力が必要となった脊椎動物以降の動物で進化した系であり、その名が示す通り、体内に侵入した異物の特徴を記憶し、同じ異物が再度侵入してきた際には速やかにそれを排除する。新規抗原への反応こそ自然免疫系に一歩遅れるが、一旦免疫が獲得された病原体に対しては、速やかにかつ強力に排除を行うことが可能だ。
はしかやおたふく風邪などに一度かかれば二度と罹らずに済むのは獲得免疫のおかげである。
また、一度記憶された抗原に対しては常に体内に少量の抗体が存在し続け二度目以降の感染時にも迅速に大量生産されて抗原に対処するものなので、抗体の存在が免疫力の低下のしるしなんていうのは全くのナンセンス。そもそもヒトの免疫系は、自然免疫のみであらゆる病原体に対抗できるようには出来ていないのだ。
続く部分はもっと頭が痛くなる。
今回のH1N1型は1918年に6億人の患者と数千万人の死者を出し、'76年にも大流行したスペイン風邪と同じもの。'18年といえば第一次大戦。兵士は戦場に赴く前に破傷風などのワクチンを打つのですが、これを拒否した人は死んでいないという追跡データがあります。
破傷風ワクチン(トキソイド)が開発されたのは1927年で、実用化されたのは1930年代以降だ。
存在しないものを打ちようがあるか、この知ったかぶりめ。
この部分の主張はおそらく、エレノア・マクビーンのデマもしくはその派生形を真に受けたものだと思われる。
#どんなものか知りたい人は以下のリンクを辿れば概要を知ることができる。
#前時代的な『ワクチン陰謀論』 風夕
#前時代的な『ワクチン陰謀論』 風夕
スペイン風邪の死者がワクチンのせいだというこのデマゴーグについてだが、ウイルスワクチンの大量生産が可能になったのは第二次大戦後に入ってからであり、この当時はようやく種痘による天然痘予防が広まったかどうかという時期である。
戦場に赴く兵士に複数種のワクチン接種などという"贅沢"が可能となったのは近年になってからの事だ。
当然破傷風ワクチンがスペイン風邪の死者の原因になる事は不可能である。
ワクチンが免疫力を低下させると主張する次の行に至っては、もう何をかいわんや、である。
――ワクチンが逆に免疫力を低下させるというメカニズムは解明されているのでしょうか?
本来栄養は口から入り、細胞が吸収できる分子サイズまで分解されて、消化吸収されます。ところが、ワクチンは鶏卵にウイルスを接種して増殖させ、タンパク質を精製して作られます。人体の免疫機能が想定していないような桁違いに巨大な異物を血管に直接流しこむということです。
ダウトダウトダウト!
私は別に免疫学者じゃあないんだが、この部分は免疫学に対して喧嘩を売っているとしか思えん。
細菌サイズから大きなものでは寄生虫サイズまで、様々な"異物"が体内に侵入してくるのは動物にとっては日常茶飯事であり、当然のことながら免疫系にはこのような侵入してくる異物に対する対応策がいくつも存在する。
桁違いに巨大な異物も何も、細菌や異種タンパク質が血管内に入ってくる程度なら、普通に免疫系の想定の範囲内であり、これはワクチンの場合も変わらない。
#当然免疫系に異常がある場合はその限りではないが。
大体インフルエンザワクチンは皮下注射であって、静脈注射じゃあ無いんだがな。
"血管に直接流し"ってのは一体何の冗談だ?
これに対処するために抗体が異常生産され、たんぱく質代謝が崩れて抗体が突然変異を起こします。すると、異常な抗体が付着した細胞や組織は、体にとって異物として認識され、免疫系が自己攻撃を始めてしまう。
しかもワクチンには保存料として有機水銀なども入れられています。
これも意味不明。
ワクチン注射によって抗体が異常生産されること自体は、稀にだが存在する。
しかしそれはアナフィラキシーショックと呼ばれるものであり、抗体生産程度ではたんぱく質代謝は崩れないし突然変異なども起こさない。
というか抗体の突然変異とはどういう意味だ?
抗体の抗原特異性はIg遺伝子の遺伝子配列によって決定されるものであり、たんぱく質代謝がどうこうで変異するものじゃない。
池田氏の文章は、免疫学以前に生物学的バックボーンがほとんど無いように見受けられる。
ついでに水銀云々は、このブログでも過去に数度にわたって切ってきた有名なデマである。
・幻影随想: 沖縄県の小中学校にニセ科学注意報発令中―ホメオパシー汚染―
・幻影随想: キレート療法の心臓病臨床試験が炎上中
ここまでの部分はすべてデマ。
そしてデマでは飽き足らずとうとう陰謀論に走り出す池田氏。
一つもまともな段落が無いというのは、ある意味才能である。
メディアによるマインドコントロールと言うと陰謀論めいてしまいますが、インフルエンザ治療にまつわるおかねの流れを見れば状況は一目瞭然です。メディアが恐怖心をあおり、予防接種を中が義務化することで誰か。例えばタミフルの製造元であるギリアドサイエンシズの元会長は、あのラムズフェルド氏。タミフルやワクチン接種の必要性を積極的にニュースで流しているのは、是非はともかく米国主導の世界金融体制下にある国家ばかりですよ。
取るに足りん陰謀論。
というか陰謀論者たちのデマゴーグに洗脳されているのは、どう見ても池田氏自身である。鏡見ろ鏡。
ちなみにギリアドサイエンシズは確かにタミフルの開発元であるが、その特許は既にロシュ社に譲渡されているので、既に新型インフルエンザには利益関係がない。
彼らは創薬ベンチャーであり、薬を作ってメガファーマに売りつけるまでがお仕事だ。
陰謀論を作りたいなら、その程度の状況の変化は押さえてからにしないと。
政治家と繋がりを持つ製薬会社をネタにすればこの程度の陰謀論などいくらでも作れてしまうというレベルの話だ。
ちなみに旧東側世界でもタミフルやワクチン関連のニュースはガンガン流していますが何か?
とりあえずGoogle News Chinaのリンクでも。
达菲 - Google 资讯(タミフル)
疫苗接种 - Google 资讯(ワクチン接種)
次の下りは、おそらくバクスターのコンタミ事件であろうと思われる。
ただしコンタミが起こったのはワクチンではなくその製造に使う生ウイルスの話だが。
さらに恐ろしいことに、日米の主要メディアでは一切報じられなかったのですが、あるインフルエンザワクチンには、なんと生きた鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)が入っていたんです。たまたま出荷先のチェコで動物実験をやったところ、3000匹のフェレットが全滅です。こんなことがBSL3基準の下、厳格に管理している研究所で起こるはずがありません。単なる過失では済まされない、なんらかの意図を感じざるを得ません。もしも運良くチェコで事件が発覚しなければ、毒性の強い鳥インフルエンザウイルスが世界に拡散していたはずですから。
――状況証拠的にはマッチポンプの疑いが濃厚ということですね。
バクスターのコンタミ事件の概要はこの辺を参考に。
Baxter Sent Bird Flu Virus to European Labs by Error (Update2) - Bloomberg.com
1点重大な間違いの訂正をしておくと、H5N1株の混入が起こったのはワクチンではなく、ワクチン作成用の生ウイルスである。
バクスターの研究所から各地の研究所に送付された研究用のアンプルに間違いがあり、H5N1株のアンプルが混ざっていたらしい。
ウイルス株を送られた先で試験をしていて、どうもおかしいぞとなって発覚して、当然事故として当局にも通報は行われている。
その辺の話はブルームバーグの記事にちゃんと書いてある。
The contamination was discovered when ferrets at a laboratory in the Czech Republic died after being inoculated with vaccine made from the samples early this month. The material came from Deerfield, Illinois-based Baxter, which reported the incident to the Austrian Ministry of Health, Sigrid Rosenberger, a ministry spokeswoman, said today in a telephone interview.
それが伝言ゲームを繰り返すうちにどういう訳か、「実際に使用される予定のワクチンが鳥インフルエンザで汚染されていた!」という陰謀論にすり変わっちゃって、彼のように裏を取らない人が引っかかるというつまらん話だ。
もちろんこれは一歩間違えれば事故につながりかねない事件だったわけで、そこはきちんと批判されるべきだが、それは陰謀論を垂れ流してよい根拠にはならない。
そもそもこのネタは欧米圏でもそれなりに知られているわけで、ワクチンが汚染されていたなんて大事故が事実だったらマスコミが食いつかない訳がないじゃないか。
全てのマスコミに沈黙を強いるとか、闇の勢力はどれだけ力があるんだ。
色々調べていたら、このデマに引っ掛かった上にマスコミがこれを流さないのはイルミナティの陰謀だ、と噴き上がっているトンデモさんがいたりして面白かった。
ちなみに試験に使われたフェレットは、H3N2株では症状が出ないがH5N1株だと発症するということで株チェックにも使われるらしい。
私も今回調べていて知ったのだが、インフルエンザの動物試験でフェレットはラット同様によく使われるようだ。
フェレットの数が3000匹(どこから出てきた数字なのか不明)とえらく増えているのも、いかにも伝言ゲーム的で面白い。
さて、最後のネタ。
――最後に先生の処方箋を教えてください。
自然治癒力を高めるアプローチが最善の策です。基本は、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラルらの栄養をしっかり取って口養生すること。逆に、体内に入れてしまった毒などを除去するには、英国王室の信任も厚いホメオパシーが良いでしょう。また、免疫力が不足するとき、人体は高熱を出すことでウイルスを殺そうとしますから、解熱剤投与は控えるべきです。日本ではアメリカ型の商業主義的な医療が横行する一方ですが、欧米では日本的な食生活が注目を浴びています。世界に誇れる自国の文化を日本は世界に積極的に発信していく必要があるでしょう。深く刻まれたマインドコントロールから、今こそ日本は覚醒する時ではないでしょうか。
出ましたホメオパシー。
栄養を十分に取るのは良いが、体内に入れてしまった毒って何?
ロイヤルアカデミーオブホメオパシーと由井寅子の周辺がデトックス的な思想に染まっているのは知っているけれど、デトックスという考え自体、別のニセ科学の商売ネタだったわけで、代替医療でも真面目にやっている所なら避けて通るネタなんだがな。
トンデモは連鎖する。
私は以前別の記事で
「どんな疑似科学にも構わず食いつくダボハゼのようなビリーバーというのは結構存在する」
と書いた。
私はこれまでにも、一定限度を超えて川向こうに行ってしまった結果、際限なくそっちにのめり込む状態になった例を何人も観察している。
ドーキンスの名言に、
Richard Dawkins - Wikiquote
"By all means let's be open-minded, but not so open-minded that our brains drop out."
というものがあるが、
どうも彼もまた、open-mindedになりすぎて脳みそ落っことしちゃった人のように見える。
自分の頭がデマとデタラメに汚染されている事実にすら気が付かず、
自分では無く周囲がマインドコントロールされているように見えてしまうあたりが末期症状だな、と。
◆まとめ
池田氏の主張のほとんどは他人の受け売りだ。
その上インフルエンザ関連も、免疫学関連も、彼の主張にはデマとデタラメしか存在しない。
彼には情報の真偽を検証しようという考えがまるでないことが、このエントリで切って捨てた、簡単に裏取りのできるデマの数々によって明らかになった。
そして免疫学関連のデタラメな主張からは、彼が「並々ならぬ関心を寄せている」とする分野に対してすら全く勉強をしていないことがうかがえる。
池田氏がやっている行為は端的に言って、
デマという毒を周囲に撒き散らし、
有効な対策から人を遠ざけ無為に時間を浪費させ、
薬を飲む代わりに運を天に任せるよう周囲に勧めて回っているに等しい行為だ。
そんなに不作為ロシアンルーレットが好きならば、せめて引き金を引くのは自分の頭に向けてだけにして欲しい。
それにしても、こういう人が自衛隊の幹部教育に携わっているというのはどうなんですかね?
陸上自衛隊小平学校人事教育部長として後進の育成に力を注ぐ。昨年末に著書「マインドコントロール」(ビジネス社)を上梓。西洋医学偏重の医療から人体の自然治癒力を高めるホメオパシーへの回帰を主張する。
このレベルのトンデモを常日頃から周囲に撒き散らしていそうで怖いんだが。
特に自衛隊の衛生部門にこの調子で口出ししていたりしたら最悪だ。
既に著書のアマゾンレビューはアイタタタな事になっている。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4828415513/
誰か読んでレビューを書いてみないか?
私はこのエントリを書くだけで疲れたので電波浴はしばらく休む。
◆追記
碧猫さんからTB貰った記事に見過ごせない記述が。
Gazing at the Celestial Blue 小平学校で幹部養成にたずさわる現役一等陸佐によるSPA!記事、背景の収集より
メルマガ:心のビタミン(エッセー)2008年10月付「最近感動した手紙・・・・にんげんクラブ」
さて、先週の週末、「ヒューマン・フロンティア フォーラム」という産学一体の勉強会に呼ばれ、二泊三日で北村市の小淵沢に行ってきました。(略)私も三日目の二人の一人として講話しました。
タイトルは「オーム対作戦上から見たマインドコントロールの一考察」ですが、内容は、縄文〜江戸から続く自然との共生の復活と、結論は「百匹目の猿現象」で閉めました。(中略)
以上簡単ですが、私なりの「百匹目の猿現象」の実践の御報告といたします。
なお、本職の人事教育部長としての、年間約八百名への二時間訓話は、夜に行なっております。年間八百名は「百匹目の猿現象」「波動の法則」「O−リング」等を学んで卒業します。(略)
九月十七日
敬具
池田整治
船井幸雄先生
『本職の人事教育部長としての、年間約八百名への二時間訓話は、夜に行なっております。年間八百名は「百匹目の猿現象」「波動の法則」「O−リング」等を学んで卒業します。』
既に自衛隊の内外にトンデモ言説を撒き散らしている模様。
これはひどい。
【疑似科学・ニセ科学・オカルト・トンデモの最新記事】
部下の人たちかわいそう・・・
タモさんといいこの人といい、自衛隊の人事システムに問題あるんじゃなかろうか。
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三種混合ワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風)
-> 皮下注射
MRワクチン(麻しん・風しん)
-> 皮下注射
BCG
-> スタンプ型
ポリオ
-> 経口投与
インフルエンザ
-> 皮下注射
おたふくかぜ
-> 皮下注射
水痘
-> 皮下注射
A型肝炎
-> 皮下注射
B型肝炎
-> 皮下注射
狂犬病
-> 皮下注射
参考URL
http://www.know-vpd.jp/children/children_explan.htm
http://www.yoshimura-clinic.com/pc/free3.html
======================================================================
こうしてみると、インフルエンザに限らず、予防接種というのは皮下注射が多く、
静脈注射の例はありませんね。
鼻にスプレーするタイプの予防接種とか、知らないんだろうかこの人。
こういう人が一等陸佐の地位にいるのか…。
自衛隊の隊員の皆さんがこうしたデマに踊らされないことを祈るのみです。
インフルエンザワクチンって物凄く収益率が低い事業で
「作れば作るほど赤字」なんて珍しくも無いと言われていますが。
何しろ、変異が早すぎて毎年新しい物を開発する必要があるので開発費がかさみますし、
新しく開発した物もその季節のうちしか使えませんから。
とは言っても反論の記事を挙げて下さる方がいないと、信じる人がいるところが…アイタタタです。
ホメジャもインフルエンザワクチンでは、阿修羅板までソースに出してdisってます。
http://jphma.org/fukyu/overseas_20100106.html
ホメジャが「東京ビッグサイト 統合医療展2010 2/9」には千葉県八千代市のセントマーガレット病院と組んで出展します。
このセントマーガレット病院の外科・統合医療を担当する酒向猛医学博士ていう方が、千鳥学説の研究者だそうで
トンデモの連鎖が止まらないというか、トンデモは続くよどこまでも♪……で洒落になりません。
立場が立場だけに、これは洒落にならないレベルでしょう。
免疫をやってると自称して、利根川先生の業績を知らないとは一寸・・・
>インフルワクチンは金儲け臭が臭すぎて
HPAIのpre-pandemic vaccineの備蓄は、メーカー責任でやって(やらされて)いると聞いています。
上がカラスは白いと言えば、カラスは黒ではないかという疑問すら抱かずに白と思い込める人が有能な世界。
裏づけをとって正しい情報を伝える事よりも、部数を稼ぐために技量を尽くすライターを囲っている組織もまた同じ問題を抱えているかも。
陰謀論者というのはどこにでも沸くものですね。どうして自分の頭で考えようとしないのか。調べるツールは目の前にあるんだからさ。
総力特集 大マスコミが報じない隠された真実 Part.1新型インフルはウイルステロだった!|今週のSPA!|Web SPA!
http://spa.fusosha.co.jp/weekly/weekly00009527.php
担当編集からのコメントは下記の通りです。
>・・・独自の調査と豊富な経験に裏打ちされた、歴戦の兵の声を聞け!
思わず、脚気で有名な陸軍軍医総監 森鴎外氏を思い浮かべましたが、森鴎外氏と比べるのは、森鴎外氏に失礼でしょうね。
森鴎外 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E9%B4%8E%E5%A4%96
代替医療系の大学に通っていますが、普通に講義でホメオパシーについて教えていましたね。
尤も、そういうものがある、という紹介でしたが、否定もしていませんでした。
上層部も処遇について頭を抱えて居るのでは?(汗)
> 陰謀論者というのはどこにでも沸くものですね。
> どうして自分の頭で考えようとしないのか。
> 調べるツールは目の前にあるんだからさ。
> Posted by isha at 2010年01月20日 21:57
陰謀だと思うのはわからないでもない。
ishaさんはこのニュースを知らないのかしら。
WHO、製薬会社と癒着?新型インフルで欧州会議が調査
http://www.asahi.com/international/update/0113/TKY201001130139.html
森鴎外は軍医でしたが、問題の一佐は医学はまったくの専門外です。
専門外でしかも不勉強の分野に軽率にも口を出し、なおかつ自衛隊の教育機関の幹部としてある程度の影響力がありそうなところが問題なわけです。
鴎外の主張は当時の科学の主流的考え方からすればまったくトンデモではありませんよ。
(結果的には)間違ってしまった科学とトンデモではまったく違うわけで。
権力(権威)を以て(結果的には)正しかった研究を封殺しようとしたとの批判には値するかも知れませんが。
WHOの対応に特筆すべき問題があったようには見えませんので、その疑惑自体が非常に陰謀論臭いと思うわけです。
「WHOと製薬会社の一部が癒着している」という可能性が無いとはいいませんが、
今回のインフルエンザに限って言えば癒着の可能性は低いでしょう。
上からの命令は理不尽であれど絶対と聞く組織の上層部にかような人物がいるとは…
身体が資本の自衛隊員さんが心底気の毒です。
とか言っておけばそっちを信じて予防接種したがるかも
当然、防大卒だよねぇ。
前総理の母校落ちて、防大行った奴知ってるけど・・・
まぁ、日本は絶対戦争しちゃダメって
イイ教訓かもw
2流の理系の嫉妬君だから陰謀論者という言葉を使うのだろうw
たとえば911の真相を追及してる人に陰謀論者というレッテルを貼って、真相追及の邪魔をしようおする輩がいる。
つまりもうすこし考えて物を言えw
それに読みにくい。
陸佐の「支持者」がどういう層なのかがよく分かるコメント、ありがとうございました。
短いコメントでも、ちゃんとト臭がついているところなど流石だと思いました。
マインドコントロール2(P95)
「原発は水さえ断てば空炊き釜の状態となる」
この本を3月9日に目に購入、昨夜読みドキッとしました。
氏の持論の如くほとんどの事象をテロと結びつけるのは極論かも知れませんが、原発の危険性や国際基準では地震国日本に原発建設許可は降りないなど・・事実でありこれ以外にも部分的には納得性が高く参考となる部分は多い。
免疫学に関する一つの矛盾で氏の説を全否定するのはいかほどかと思います。
そんなことは原発について最低限の知識しかない人間でもわかってたこと.
また,正しい・間違っていない記述もあるというのはどんな悪書でも当り前.
「池田氏の全部が間違っているわけではない」と本の隅々まで読み込もうとするよりは,
他にいくらでもある一般向けの良書や専門書をあたったほうが建設的だと思うが.
ついでに言えば,このエントリーではほぼ医学・健康関連のことしか取り扱われていない.
あなたの言う「免疫学に関する一つの矛盾」だけでも十分なんだよ.