2004年12月23日

火星は死の星ではなかった?

火星というと、赤茶けた岩と砂に覆われた死の星というイメージが強かったのだが
実はその内部ではまだ地殻活動が続いているようだ。

240万年前に溶岩流出 火星で確認、噴火するかも

240万年なんて地質学的なタイムスケールで見たら昨日のようなものだ。
現在でも火星の内部でマントルの活動が起こっていることが予測される。生化学者の目から見ると、この発見はまた違った興奮を呼び起こしてくれる。
火星に生命が誕生したか否かは現在も論争が続いているが
地熱が存在するのであれば生命が誕生し、さらに現在も生き残っている可能性がかなり高くなる。

地球の地殻に膨大な量の微生物が生息しているというのをご存知だろうか?
以前科学者は特に根拠もなく、地下には微生物はいないだろうと漠然と考えていた。
しかしいたるところに様々な微生物がいる証拠が発見され、考えを改めざるを得なくなったという経緯がある。

地下数キロの岩盤の下であっても、そこに有機物と水が存在する限り微生物は存在する。
驚くべきことには、有機物をまったく含まない地層中にも無機物からエネルギーを取り出せる微生物が存在し、
その微生物を生産者とする食物連鎖を持つ微生物コミュニティーが存在したのだ。
地下に生息する微生物の総量は、地表に住む生物量を大幅に上回るのではないかと推測されているほどである。


初期の生物は光合成能力を持っていない。
光合成以前の生物は化学合成によってエネルギーを得ていた。
さらに進化系統樹の研究から、初期の生物はかなりの高温の世界に生息していたと推測されている。
養分豊富で適度に安定し、高温の温水に浸かった地下空間。
初期の生物はこうした環境で誕生した可能性が高い。

そうであるならば火星でもまた生物が誕生した可能性があるし、
火星に地熱が残っているならば地下の微生物コミュニティが生き延びていることは大いにあり得る。


ついでに火星ネタでもう一件
ミステリアスな火星における《清掃現象》
「親切な小人さん」が火星探査機「オポチュニティ」のソーラーパネルを毎晩きれいに拭いてくれるそうだ(笑)
ただの自然現象だろうとは思うけれど、こういう月のウサギみたいな話は夢があっていいな。


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posted by 黒影 at 18:34 | Comment(4) | TrackBack(5) | 宇宙開発・天文ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
  1. TBありがとうございます。
    生物が生きているとなると、人間も火星に住めるのではないかなぁなんて非現実的な事を想像したりしてしまいますよねー。
  2. Posted by ドラ丸 at 2004年12月23日 18:52
  3. 240万年前に溶岩が噴出したことがあるとすれば、今も内部ではマントルの活動があるかもしれませんね。しかし、現在でも噴火を起こすぐらい活発かどうかはチョット疑問かな・・・

    ところで、火星でも風が吹きます。もしかしたら、オポチュニティの着陸地点は風の通り道になっているのかもしれませんねw 逆にスピリッツに居る場所は吹きだまりになりやすい場所なのかも知れません。
  4. Posted by hiro at 2004年12月27日 20:31
  5. >ドラ丸さん
    火星のテラフォーミング計画は長いこと議論されていますね。
    水があり、大気もあるのだから不可能ではないと思います。
    ただ火星固有の生物がいたりした場合はどうするんでしょうね?
    環境を変えると固有種が絶滅してしまう可能性もあり、難しい判断になると思います。

    >hiroさん
    噴火を起こすほどの熱がもう無いとしても、地熱さえあれば地下で生物が生きている可能性が残ります。
    私としては是非火星に地熱が残っていて欲しいところですね。
    それと、やはり「小人」の正体は火星の砂嵐でしょうか(笑)
  6. Posted by 黒影 at 2004年12月28日 15:53
  7. 地下に生物の可能性は十分ありますねぇ
    地球上でも地下数千メートルで微生物の存在が確認されています。(地球表面はかつて何度も灼熱地獄を経験しているのですが地下の生命がその後の地上の生命体の復活に繋がっているそうです)
  8. Posted by hiro at 2004年12月28日 21:20
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