2009年01月08日

2009年は「ダーウィン年」です。

今年2009年はダーウィンの生誕200年かつ、「種の起源」刊行150周年の記念すべき節目です。
既に昨年から各地でダーウィン展などの催しが行われていますが、今年はさらにボリュームアップ。
例えばイギリスではこんな感じの催し物が各地で行われていますし、日本でも色々とイベントが企画されています。
ダーウィン生誕200年祭 : VisitBritain
Darwin 200: Celebrating Charles Darwin's bicentenary
他にもダーウィンの全著作物をオンライン化するサイトが完成していたり
The Complete Work of Charles Darwin Online


「種は不変である」という当時の固定観念に風穴を開けたダーウィンの進化論。
よく誤解されているのですが、ダーウィンの「種の起源」は生物の弱肉強食を主張するものでもなければ、自然淘汰のみが進化の原動力だと主張する書でもありません。
種の起源どころか進化論の解説書すらろくに読むことなく、勘違いを元に「進化論批判」を行う素人が多いのは困ったものですが。

種の起源をちゃんと読めば、ダーウィンが非常に慎重に論証を積み重ねており、遺伝子関係の部分を除けば現在でも通用する部分が大半であることが分かります。
種の起源:On The Origin of Species
このページの書評なんかは詳細で一読の価値あり。
もちろんダーウィンオンラインで原書を読むのもお勧めです。 
 
 
ついでに毎日新聞が年末に連載していた特集記事がそこそこ良かったのでリンク

’09 正月特集:ダーウィン生誕200年 進化学の現在 - 毎日jp(毎日新聞)
’09 正月特集:ダーウィン生誕200年 ダーウィンの足跡を訪ねて - 毎日jp(毎日新聞)
’09 正月特集:ダーウィン生誕200年 ゆがむ進化の速度 - 毎日jp(毎日新聞)
’09 正月特集:ダーウィン生誕200年 進化論の島に危機 - 毎日jp(毎日新聞)
posted by 黒影 at 06:07 | Comment(3) | TrackBack(0) | バイオトピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
  1. 執筆まで20年かけたとはいえ、ダーウィンの洞察はぞっとするほど深いですね。
  2. Posted by Cru at 2009年01月08日 23:39
  3. ただ、岩見隆夫のコラムで逆噴射をかけてしまってるのはいかがなものか。
    (毎日新聞)

    http://mainichi.jp/select/seiji/iwami/news/20090105org00m010013000c.html
  4. Posted by SunnySide at 2009年01月11日 08:56
  5. >Cruさん
    150年経ってもこうやって盛大にその業績をたたえられる程の偉人ですからね。

    >SunnySideさん
    タイトルを地で行っているというか何というか…
  6. Posted by 黒影 at 2009年01月11日 18:12
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