2005年12月31日

オノ・ヨーコからのクリスマスメッセージ

今年最後のトンデモ納めということで、としぼうの雑記帳(msn版)さんがTBしてくれたネタを紹介
オノヨーコのクリスマスメッセージ

以前からニューエイジ思想にかぶれた発言をしていたのは知っていたけど、
新年に向けてのメッセージが、100サル、超能力、水からの伝言とトンデモまみれなのは
もうなんと言ってよいやら(苦笑) 
 
 
新年のメッセージより
私は、私たち人類は土壇場になって目を開いたのだと信じています。それは私たち自身と、この惑星を救うためにです。 まず最初の朗報は、二か月前にやってきました。ノースカロライナ州の科学者たちは、猿がモノを念力で動かせることを実証したのです。1匹の猿は100匹の猿に影響をおよぼす、と言われていますが、一匹の猿がモノを念力で動かすことができるのであれば、何百万人もの人々が力を合わせた場合、どのようなモノを動かせるか想像してみてください(私たちは山をも動かすことができるのです!)。軍事関係者達は、すぐにこの実験の意味に気が付きました。「これで我々は念力で敵を殺すことができる」と…。逆に、このパワーを、私たち自身の救済に使ってみてはどうでしょうか。私は、私たちがそうするだろうと信じています。

山でも念力で動かせるんだってさ。すごいねー(棒読み)
軍の超能力研究というネタは、もう先人の手垢で真っ黒になるくらい陳腐なトンデモネタなんだが、
未だにこんなことを言う人間がいるというのが面白い。
(実際に軍が実験までやって効果が出ずに黒歴史化したモノもあるそうだけど)
それに何か100サルの変形みたいな話も混ざっているな。
夢を見るならもうちょっと健全なネタにして欲しい。


続く部分には御大登場。
次の朗報は、日本の科学者、江本勝の実験です。彼は「水が字を読む」ことを発見し、それを実証しました。信じられないような話かもしれませんが、真実なのです。彼の実験を要約すると、彼はビンの中に水を入れ、そのビンに字が書かれたラベルを、内向きに貼りました。そして水を凍らせ、その水の結晶を顕微鏡で観察したのです。その写真を見れば、例えば「愛」という言葉を書いた場合、それがどの言語であっても、その水は美しい結晶になることが分かります。「幸福」という言葉でも同様です。しかし「不幸」と書けば、結晶は発生しません。興味深いことに、「地獄」という言葉を書くと、ひどく汚れた水になりました。その理由は聞かないでください!(江本勝著「水からの伝言」)
文章を書いた時も、同じく興味深い結果が出ました。「あなたは何てきれいなのでしょう!」という文章は美しい結晶を発生させましたが、「この馬鹿野郎!」と書いた場合、水は醜く濁り、まるでひどく汚染されたようなものになったのです。水は、非常に微妙な差にも反応します。「やりなさい!」と書くと、水は濁り、まるで反抗しているかのようになります。しかし「やりましょうか」と書くと、美しい結晶になるのです。もちろん、一番よかったのが「I love you」でした。さまざまな言語で書かれたこの文章が、水を浄化して美しい結晶をつくらせる力に限界はありません。ひどく濁った、汚染された水でさえきれいになるのです。

よりによって「江本勝」「水からの伝言」と来たよ(笑)。
これまったく事実無根のトンデモ本なんだけど、影響範囲が広いのは困ったもんだ。
ラブアンドピースな人達がこういうネタに弱いのは分かるけど、
科学に対する理解不足が露呈していますな。
江本勝にとってこういう人たちはいいカモなんだろう。

TBをくれたとしぼうさんの以下の文章には全面的に同意。
としぼうの雑記帳(msn版): オノヨーコのクリスマスメッセージ
 つまり、ヨーコはよく言えば純真で何でも信じてしまう、ということなのかもしれませんが、正直に言わせてもらうと現状認識に欠けるといわざるを得ない。
 愛と平和の国に住んでいらっしゃると、下界の戦争と暴力の国のことなど理解できないということなのでしょう。

 とはいえ、そういう世界からの発信も、必要なことだとは思っています。不要な暴力への抑止力たらんとする姿勢はとてもすばらしいと思います。

 けれど、この発言を別の側面から見ると、単なる商業広告でしかないのだよね。それを彼女が自覚しているのかどうか。

 この文の中での表現が、「事実」と断定しているのではなく、「・・・といわれています」という形だったら、これほど否定はしないのですが。

 たぶん、このメッセージに感銘した人は、「100匹の猿」や「水からの伝言」に興味を持って、下手したら買ってしまった人もいるんじゃないかと思います。そういう人は、「ヨーコが言うんだから、間違いない」と信じてしまっているでしょう。

 ふつう、おいらみたいにひねくれていない人は、聞いたことは聞いたままに受け入れるわけです。その発信が著名人だと、それを担保にしてその聞いたことに関する信頼度を受け手が勝手に上げてしまう。世の中の詐欺が如何に著名人な名前を引き合いに出すか、あるいは詐欺とは言わないまでも、世の中の商品のどれだけが、その商品力ではなく、広告に起用されたタレントのイメージで購入されるか考えてみれば、その影響力の強さはわかると思います。


「無知は罪なり」とまでは言わないけれど、
ほんわかとした理想に気をとられて厳しい現実から目を逸らしていると
詐欺師の格好のカモになるということに気が付いて欲しいものだ。


私はこの手の「願えばかなう」という他力本願の甘えは嫌いだ。

こういう手合いを見ると、いつもこう思う。
「願うだけでは現実は変わらない。
 祈る暇があったら何ができるか考えろ、そして行動しろ」と。

<追記>
(注)このオノ・ヨーコの新年のあいさつは2003年12月末に書かれたものです。
 ご指摘感謝>Kumicitさん
この記事へのコメント
  1. はじめまして。

    >>以前からニューエイジ思想にかぶれた発言をしていたのは知っていたけど、

    こないだNHKの衛星放送で、ベトナム戦争頃でしょうか、
    オノ・ヨーコさんの言動を映してましたけど、
    痛々しくて見ていられませんでした。(^^;)
    時代が変わったからそう見えるのでしょうか。
    日本のどっかの政党のように変わらないのですね。
  2. Posted by てんてけ at 2005年12月31日 21:08
  3. 年の瀬の更新お疲れ様です。
    確かにいろんなのが混ざってますね・・・このメッセージ。
    この一年のトンデモ記事で思い知らされたのは、科学「風味」な詐欺が世界中に蔓延していると言う事実です。
    「お前を魔法でカエルにしてやるよ〜」といっても信じない割には、
    「○○が開発したこの薬はヒトの代謝を狂わせて外見をカエルのようにしてしまう」と言うと、
    なんでか引っかかるヒトが出てくるんですよね・・・
    (元ネタはアガサクリスティーのポアロ物のどれか)。
    ただ、「水からの妄言」がヨーコさんにまで伝染してるとなると、
    江本[ポエマー]勝氏の「世界の子供たち洗脳計画」が着実に前進しているようで怖気がします。来年はどうなることやら。

    それではよいお年を!修論がんばりやー!
  4. Posted by はりぼで at 2005年12月31日 22:04
  5. 最近またオカルトが活発になってきてるような気がする。
    超能力捜査官とか霊と交信できるとかいう江原って人の番組とか良くやってるし、
    定期的に特番で組まれるくらいだから視聴率も良いんでしょう。
    こういうのを簡単に信じちゃう風潮はこわいな〜。
  6. Posted by ぽこぽこ at 2006年01月01日 06:11
  7. お、取り上げていただいてありがとうございます。
    しかも古いネタだとは露ほども思いませんでした。
     なにしろ、2005年のクリスマスメッセージとして人から回ってきたものを取り上げたもので。

     てことはヨーコはともかく、このメッセージがチェーンメール状態で回覧されている、という隠し味もあったよ、という言い訳でご容赦くださいませ。
  8. Posted by としぼう at 2006年01月03日 14:22
  9. 私の知人に、オノヨーコのパブリシティを請け負っている会社の日本向け宣材の製作にかかわっていた者がいるのですが、その人物の話によれば、オノヨーコのこの種の発言は、商売のための確信犯的行動のようです。
    オノヨーコのブランド力は、ジョン・レノンが亡くなった直後から急降下しており、効率的な商売をするために財布の紐がゆるそうな”ある層”向けに集中していった、という事情があるようです。
  10. Posted by いっせんだい at 2006年01月25日 15:22
  11. オノヨーコは 日本の恥だ 美化している日本人の馬鹿がいる限り ヨーコは 自分が 正しいと付け上がるだろう
  12. Posted by 桃子 at 2007年12月14日 11:23
  13. 息子が 図書館から 前から 興味が あった
    シンシアの 自伝 借りてきてくれた 読んでいるうちに シンシアの 私が 想像していたとおりの 人柄で 感動した と同時に ジョンの
    0裏切り行為 ヨーコの 常識はずれの 行動は
    許せない そして 日本人が 世界一 礼儀正しい 印象 
    破壊した 犯罪人だ 学習院出だか 安田財閥だか 知らんが 所詮は 富山の農民 慣れ上がり
    ど 田舎もの この女には 羞恥心というものが
  14. Posted by ももこ at 2009年02月20日 09:55
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「猿が念力でモノを動かす」という二重誤認
Excerpt: 実はこのメッセージは2003年12月のもの。猿の念力は2003年10月のサルの脳に電極をつけてロボットアームを操作させた実験を誤認したもよう。
Weblog: 忘却からの帰還
Tracked: 2005-12-31 22:01

特別な新年の挨拶
Excerpt: [http://blackshadow.seesaa.net/article/11207401.html:title=幻影随想]さん経由で、 [http://www.dreampower-jp.com..
Weblog: biaslookの日記
Tracked: 2006-01-01 00:41

オノ・ヨーコのクリスマス・メッセージ?
Excerpt: クリスマス・メッセージではなくて、感謝祭のメッセージです。 私が知ったもとは、 [http://blackshadow.seesaa.net/article/11207401.html:title..
Weblog: buveryの日記
Tracked: 2006-01-03 16:03
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