2005年12月29日

ソウル大の捏造認定来ました

前回のまとめ記事から特に進展があったわけではないのだが、
ようやく公式に2005年の論文を完全捏造と認める報告が出たので記事にしておくことにする。

調査委「患者対応型ES細胞は存在しなかった」
【論文ねつ造】「2・3番幹細胞も患者対応型ではない」
これで2005年の論文で報告された11の幹細胞が全て捏造であった事が明らかにされたわけだ。
まだ公式報告は出ていないが、これは2004年の論文も黒と見て間違いなかろうね。
いよいよもって源泉技術とやらがまったく存在しない可能性が高まってきた。

それにしてもつい先日こんな飛ばし記事を出したばかりだと言うのにこの手の平の返しようといったら…
【論文ねつ造】「解凍培養中の細胞5個、患者のDNAと一致」(27日)

もう何度目かね?この問題でこの手の希望的観測を飛ばし記事にするのは。
偽りの希望に振り回され、そのつど絶望に突き戻される韓国民と難病患者がいと哀れ。

というか日本の技術をパクって独自技術と主張していたらしいね。
黄教授「箸の技術」91年に日ですでに発表

黄教授の凋落を見ていると、なんかイソップ童話を思い出したよ。
とりの王さまえらび」という話。
ある日神様が、鳥の王を決めようと思い立った。
そして鳥の中で一番美しいものを王にするというお触れを出した。
それを聞いた鳥達は競って自分の美しさに磨きをかけたが、
カラスだけは他の鳥たちの落した羽根を拾い集め、自らを飾り立てることで偽りの美しさを手に入れようとした。
そしていよいよ王様を決める日…

韓国の科学者の頂点に登りつめようとしたまさにそのとき、
これまで付いて来た嘘が徹底的に暴かれて地に落ちた彼の姿は、このカラスの姿に重なる。
posted by 黒影 at 14:48 | Comment(12) | TrackBack(2) | バイオニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
  1. まぁ予想通りの展開ですな。
    それでもあの病んだ民族は黄教授を擁護するのでしょうね
    とにかく真剣に研究に取り組んでいる他のマトモな研究者に対する
    偏見などが起きないことを祈ります。
  2. Posted by ちょっぱり at 2005年12月30日 06:25
  3. はじめは笑える韓国ネタということで見ていましたが、なんかもうこの技術に希望を見出していた難病患者やその周りの人たちが憐れすぎます。
  4. Posted by at 2005年12月30日 11:55
  5. 犬クローンは本物だという記事もありますが、
    もうここまで来ると疑心暗鬼過ぎて信じられなくなります。
    黄教授の犬クローンは、世界中の研究者が使ってる
    犬種とは異なった難しい犬種ですからねぇ。
  6. Posted by D at 2005年12月30日 14:33
  7. まあここまでくれば、驚くのにも飽きてきた感じが出てきました。牛も犬も捏造でしたと報告が来ても、「ふーん、やっぱりね」な感じしかしませんでしょうね。

    > ちょっぱり さん
    今回のソウル大の調査発表後の新聞社アンケートでは、黄教授の主張(ES細胞はすりかえられた)を信じない答が56%だそうですが、反面まだ信じている答が37%でミズメディ病院の盧理事長の主張を信じる(どういう意味?)答が19%だったそうです。
    韓国民全てが目を覚ましたというには、まだ遠い数字ですねぇ・・・
  8. Posted by D MAN at 2005年12月30日 20:58
  9. 昨年の6/21付けの毎日新聞で東京大学「腎不全治療/マウスへの体性幹細胞移植で成功」という記事がありました。この研究では、慢性腎不全患者への治療への応用が期待されるとのことでした。その後、この研究に関する情報は新聞紙面には見当たりません。その後どの程度まで進んでするのでしょうか?また、実用化の可能性はどのくらいあるのでしょうか?お忙しいところ恐れ入りますが、ご教示いただけましたら幸いです。

  10. Posted by at 2006年01月02日 12:13
  11. >上の名無しさんへ
    再生医療研究はまだ始まったばかりの研究です。
    http://www.nedo.go.jp/roadmap/data/life_rm3.pdf
    動物実験での成功から実用化の可能性は多分にありますが、
    このNEDOの研究ロードマップが示すように、臨床段階に入るのは早くても後5年後、
    実用的な技術として確立されるには後10年は必要でしょう。
  12. Posted by 黒影 at 2006年01月02日 15:42
  13. >黒影さま
    ご教示、誠にありがとうございます。
    医療の現場で実用化には、まだまだ超えなければならないハードルが多そうですね。倫理面での問題をクリアせずに拙速に事を進め、かつての「和田心臓移植」事件で、その後移植医療がタブー視され、この医療分野の進歩が停滞した様に、体性幹細胞移植技術が停滞せず、一日も早く患者さんに届く事を望みます。
                
  14. Posted by 名無し at 2006年01月03日 13:36
  15. 本筋と関係無いコメントで恐縮ですが、イソップだったのですね。あの話。
    幼稚園の時に劇で、カラス役をやらされました。
  16. Posted by meineko at 2006年01月04日 11:54
  17. 「ES細胞論文すべて捏造」 ソウル大調査委が最終報告
    http://news.goo.ne.jp/news/asahi/kokusai/20060110/K2006011001420.html
    > 黄教授は提供を受けた実験用卵子の数について04年論文では242個、05年論文では185個としていたが、調査委は、実際には2000個を超えていたと明らかにした

    2000個ですって!
    凄い話だよ。
  18. Posted by at 2006年01月10日 13:26
  19. クローン犬は本物だったらしいが、それすら疑わしく感じてしまいますね。
    都合の悪い歴史は葬り去って都合の良い歴史だけ採用するお国柄ですので
    今後は「あなたの愛するペットのコピー作ります」あたりで100億ウォンの回収するのかなw
  20. Posted by at 2006年01月10日 20:40
  21. 【韓国】漢陽大学病院、患者の同意なく卵巣を摘出して黄禹錫チームに提供か [01/13]
    http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1137172702/l50

    ###
    まだ飛ばし記事の段階でしょうが、遂に来ました。
  22. Posted by MelonNanasi-san at 2006年01月14日 02:44
  23. http://www.chosun.com/economy/news/200601/200601140006.html
    ■ユ・ヨンジュン氏(黄チームの研究員)、自分の精子で人工受精した受精卵を「クローン胚」と偽装
    (韓国語原文のままです)

    これも飛ばしかもしれませんが・・・
    これを読んだときは、「もうなにが来ても驚かないぞ」な
    私を再び驚かせてその場でズッコケそうになりました。
    もう、なんでもありですね・・・韓国という国は・・・
  24. Posted by D MAN at 2006年01月14日 12:16
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