去年沖縄の養護教諭(保健室の先生)の研究会でホメオパシーの講演をやったビリーバーがいたらしい。
こうやってWeb上で話が広がるものなんて氷山の一角だろうから、教育界のニセ科学汚染は相当深刻だな。
◆情況説明
さて、今回の問題について簡単に情況を説明してみよう。
なお、この情況説明を作成するに当たって「思索の海」のdlitさんの情報まとめを大いに参考にさせていただいたので、先にお礼を述べさせていただく。
沖縄でホメオパシー(情報収集中+情報追記中) - 思索の海
今回の問題は、沖縄県の保健室の先生の集まりである「沖縄県養護教諭研究会」という組織の上の方にホメオパシーの信者がいて、講演にホメオパシージャパンの伝道師「由井寅子」を呼んだというのがはじまり。
ホメオパシージャパン新着情報:12/21 JPHMA由井学長が沖縄養護教諭研究会にて講演
[2007年12月21日(金)]
12月21日、沖縄で開催されている養護教諭研究会において、JPHMA の由井学長が講演をおこないました。講演がはじまると、とたんに激しい雨が降り始め、あたかも人々の抱えた悲しみを象徴するかのようでした。
しかし、あいにくの天気にも関わらず、会場の金武町公民館大ホールには、300名を超える関係者が集まった他、一般の方々にもご参加いただき、大盛況となりました。
テーマは予防接種とフッ素の害における、ホメオパシー的アプローチ。近年、よく話題にのぼる発達障害などに対して、ホメオパシーでどのように取り組むことができるのか。
講演の中では実際のケースが紹介され、その状態が改善されていく様子を目の当たりにして、みなさま一様に驚かれ、映像に見入っていらっしゃいました。予防接種やフッ素の害に対するホメオパシー的な考え方に、おおいに共感し、感動していらっしゃる様子が伝わってきました。
終了後には、多くの参加者が由井学長のもとを訪れ、今回、沖縄の地で講演をしたことへの感謝の言葉と握手が相次ぎ、感動の場面をもって講演会の幕が下りました。
この講演を企画したのは、由井が学長をしているロイヤルアカデミーオブホメオパシー(略称RAH)を卒業した認定ホメオパスである、宮城勝子という養護教諭らしい。こちらの記事にその旨の記述がある。
日本ホメオパシー医学協会
昨年の沖縄養護教諭研究会の宮城勝子大会長
集団中のビリーバーがアレな人を呼んできて、その集団も無批判にそれを受け入れてしまうというこの構図は、女性校長会の水伝講演の一件とそっくりだと思わないか?
会場アンケートを見ていると、もう怒りとか悲しみとかを通り越して笑えてくる。
ホメオパシーイベント体験談
●予防接種に含まれる水銀、アルミニウム、歯科治療で使用されるフッ素が人間に沈積し、体を毒するだけでなく性格まで変えてしまうことを知り、本当に驚きました。社会は、予防接種や水道水にフッ素を入れることを推奨していますが、この動きを阻止しなくてはいけないと思いました。
●これまで予防接種の集団接種を100%にしようと頑張ってきましたが、今日の講演を聴いてつくづくバカだったと思う。西洋医学どっぷりだった自分が恥ずかしい。
●何の予備知識もなく、ホメオパシーという考え方に触れ、少々驚きました。今までの考え方と違うからです。自然治癒が大切だとわかりました。予防接種の害、あまりにも衝撃的な内容で、今までの活動や自分の子供への接種も何だったのか・・・
●由井先生のホメオパシーを日本に広げるという 「魂の仕事」は年を重ねる毎に、日を重ねる毎に、強くなっていくのを感じます。伝えたいことが多すぎていくら時間があっても足らない、その気持ちがひしひしと伝わってきました。先生の情熱と勇気にはいつも感嘆を覚えます。
●ホメオパシーについて初めて講演を聞いて、とても驚くことが多くありました。自分の知識不足がわかったので、もっと調べてみようと思いました。
●世の中分からないことが多いですね。これまで学んできた事とくつがえす話が多く、動転したり納得したり反省したり・・・西洋医学を学んだ者としては不思議に思うことが多いです。
●ホメオパシーはこれからの養護教諭の歩むべき道を示しているようです。
●難しかったけどとてもよかった。もう一度聞きたい。もっと勉強したい。
●由井とらこ先生の講演はとても良かった!目からウロコ・・・
●生命の営みを止めることなく自然な流れでよいことがわかりました。予防接種について考えたいと思います。
●ホメオパシーという言葉は聞いたことがある程度でしたが、興味をそそられました。
●とらこ先生のバイタリティーに圧倒された時間でした。
●とらこ先生の人間性に強く惹かれた。
●良かった。ホメオパシー、大変勉強になりました。
無論の事だが、ワクチンで水銀やアルミニウムが人体に沈着して人間の性格に影響を及ぼすなどという科学的事実は存在しない。もちろんフッ素も同じ。これらの主張をホメオパスは行っているが、彼らがその根拠となるまともなデータを提出したことは一度もないのだ。(科学的に意味のない図や表を持ち出しては来るが)
幻影随想: ホメオパシー・オン・トライアル―ホメオパシーは詐欺か治療か―
◆Homeopathy on trial
"Trick or Treatment"を書いたエッツァルト・エルンスト(Edzard Ernst)医師は代替医療の研究者で、様々な代替療法に対して二重盲検試験を行っている。彼の研究や、これまで他の研究者によって行われた科学的な検証から得られた評価は、「ホメオパシーにプラセボ以上の効果はない」というものであり、今年の一月にはイギリスでの保険適用も打ち切られている。
そもそも、この「予防接種に含まれる水銀、アルミニウムが〜」という主張は元々はホメオパシーが行っていたものではなく、ニューウェイズ系のマルチやキレート療法系統のイカサマ師が行っていた主張だ。
#連中はワクチンに含まれる水銀やアルミニウムの害で自閉症が起こると主張している。
#そして自分達の「商品」でそれが治るとも(無論嘘っぱちなんだが)
#そして自分達の「商品」でそれが治るとも(無論嘘っぱちなんだが)
幻影随想: キレート療法の心臓病臨床試験が炎上中
欧米では自閉症の子供を持つ親を引っ掛けてインチキ治療で大金をせしめる手口が主流で、これで死亡事故を起こしたせいもあり問題となっている。(無論キレート療法で自閉症が治るというエビデンスは存在しない)
一方日本ではニューウェイズ系マルチのデトックス商法あたりと結びついて、主にロハスな女性をターゲットに小金をむしりとる手口が広がっている。
興味のある人は「デトックス キレート療法」でググって見るといい。
ホメオパシーにもワクチンを否定する主張が存在するので、
トンデモは連鎖するの法則でいつの間にかホメオパシーにも取り込まれたようだな。
嘘を隠すには〜という諺ではないが、大抵のニセ科学は、その根拠レスな主張を粉飾するために、節操なく他のトンデモを取り込む傾向がある
あるいはホメオパシージャパンの内部に、以前そっち系統に関わっていた人間が存在するのか。
幻影随想: サギとマルチと疑似科学
サギとマルチと疑似科学というのは、それに裏で関わる人間が同じという点でかなり密接なつながりを持っている。
結構昔の事件なので今20台以下の人なら知らない人も多いかもしれないが、日本では1990年前後にMMR(三種混合)ワクチンによって事故が起きているため、ワクチンに対する不信感がぬぐい切れていない。昨年の関東地方のはしか大流行の裏にもこういった事情が絡んでいるんだが、ニセ科学はこうした不信感を突いて人の心に侵入する。
◆有害なニセ科学ホメオパシー
ホメオパシーのような代替医療に対し、プラセボとはいえ気休めになるなら良いのではと擁護する人がたまにいる。
しかしホメオパシーの主張は気休めでは済まず実際に有害なのだ。
ホメオパシー - Skeptic's Wiki
英語版wikipediaのHomeopathyの項目
「Homeowatch」
Your Skeptical Guide to Homeopathic History, Theories, and Current Practices
「Homeowatch」はホメオパシーに極めて懐疑的なサイトであり、その基本的な考え方は「ホメオパシーの”レメディ”自体は無害であるが、それに付随する間違った考えは無害ではない。健康な時に人が何を信じるかはあまり問題にならないかも知れない。しかし、深刻な病気に襲われた時、間違った信念は大惨事に繋がることもある」というものである。ホメオパシーの理論は既存の物理や化学の法則と整合性がないこと、および、その効果を明確に示すことができていないことを忘れてはならない。
ホメオパシーのワクチン否定は、はしかや結核などのワクチンで防ぐことが可能な病気に対する免疫を付ける機会を失わせ、罹患時の症状を悪化させる。
現代医療に有効な治療法が存在するにもかかわらず、それを受けさせずにホメオパシーでの治療に固執する。
先日取り上げた「ニコニコ動画で学ぶ疑似科学1―奇跡とプラセボ―」の中に、テレビ伝道師による奇跡を信じ治療を拒否してガンで死亡した老婆の事例が出てくるが、多くの代替医療でこれと同じ問題が起こっている。
◆まとめ
とにかく沖縄県の養護教諭研究会はBad Jobにも程があるので、伝手のある人は折を見て忠告しておいてほしい。
そして、沖縄県の小中学生と子供を持つ親は、学校の養護教諭がこういうトンデモにはまっている可能性があるので自衛してほしい。
この講演の翌日には沖縄県の商工会議所でさらに一般向けの講演も開かれたようで、かなりアレな反応の数々が確認できる。
ホメオパシージャパン新着情報:12/22 沖縄市商工会議所にて『沖縄とらこ先生を囲む会』が開催されました。
ホメオパシーイベント体験談【2007年12月 沖縄とらこ先生を囲む会】(於:沖縄市商工会議所)
ホメオパシーイベント体験談【2007年12月 沖縄・学校説明会】(於:沖縄市商工会議所)
どうやら沖縄方面の少なくない数の人間が染められた悪寒。
頭痛いぜまったく。
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【疑似科学・ニセ科学・オカルト・トンデモの最新記事】
嘘で塗り固められたホメオパシと比べたら失礼かと
もちろんDHMOに
スレ違いかも知れませんが、出版社の社長さんが、こういう情報を流すのは(ご本人は無邪気に信じていらっしゃるだけのようですが)いかがなものかと思うのですが、幻影さんのご意見うかがいたいです。
http://d21.boxerblog.com/discover/2008/10/c-730f.html#comments
疫学的なものの見方を学び、公衆衛生の啓蒙に絶大な影響力をもつ職種のはずじゃないですか。とくに集団接種についてこうも軽々に転ばれるとシャレになりません。異見はあってもいいと思いますが、その根拠がホメオパシーじゃ分限ものですよ。
ホメオパシーには疎いんですが、
水の飲みすぎで頭痛がするときは水で薄めた水を、
高血糖の時はショ糖で薄めたブドウ糖を摂取すれば良いんですよね?
ノイローゼで八当たりしまくりで、こわい人でした。
詐欺です。
なんともいえないけど、でも
がん治療をしないで死んだ人がいるというのは
それとは逆にガン治療するから
早死にしてるともいいますよね。
根拠なんて医師のほうが根拠ないよ。
なぜガンができるのかしってるのかな?
ほめおぱしーがトンデモなら
医療だってトンデモだよね。
医師以外でもビリーバーの国民達が、薬、医療どれだけビリーブしてるビリーバーたちだらけなのかと思うとそっちの方が怖いですな。
>がん治療をしないで死んだ人がいるというのは
>それとは逆にガン治療するから
>早死にしてるともいいますよね。
言いません。
逆なら「がん治療をして長生きする」になります。
日本語の勉強をしましょう。
>根拠なんて医師のほうが根拠ないよ。
日本語の勉強が済んだら、
まず疫学とかEBMについて調べてみましょう。
現代科学信者は自分の空しい頭脳を超えるものがあれば論文しかないのか。
水銀が有害だという論文はない?
じゃあ水俣病は何なんだ
お前ら現代科学信者は論文が存在しなければ
事実さえも抹消するのか。
ついには新型インフルのワクチンで死人が出て国は安全と言っているこの現実
お前ら現代科学信者はホントにいいエサだな。
頭の悪い奴は無垢な人を侵すな
日本のために人生捧げる由井の足を引っ張るな。
どうやら「論文は頭だけで理屈を考えて書くもの」と勘違いをしているようですね。
論文は「データを検証し事実かどうかを確認し、考察を加える」ものです。
言い換えれば、「事実でない、または事実かどうかの検証がされていないものは論文として認められない」のです。
>お前ら現代科学信者は論文が存在しなければ
>事実さえも抹消するのか。
ですから、これも逆ですね。
「事実が存在しなければ論文は否定される」が正しい解釈になります。
さらに言えば、普通の人は何かを知った時に「これは事実に違いない」と思いがちですが、
科学者が論文を書くときは「それは本当に事実なのか?」という観点で検証します。
ですから、多くの人が「事実に違いないと思い込んでいる事」でも
「科学的には事実ではない」という場合も珍しくありません。
あなたの言う「事実」は本当に「事実」ですか?
>水銀が有害だという論文はない?
>じゃあ水俣病は何なんだ
「水銀が有害だと言う論文はない」なんて誰も言ってませんよ。
正しくは「ワクチンに使用される有機水銀化合物(チメロサール)が有害と言う論文はない」ですね。
もちろん、チメロサールもある程度の量を超えて投与されれば有害です。
ですが、チメロサールに限らず、大量に摂取すればこの世のあらゆる物は毒になりますし、ごく微量ならあらゆる物質は無害といえます。
物質によって「どれくらいまで無害でどれくらいから有害なのか」は違いますが、有害無害の基準となる量に付いては毒性学などで研究されています。
そして、それらの研究により、今のところ「ワクチンに使用される量のチメロサールは無害と言っていい」とと云う「事実」しか確認されていません。
ところで由井さんやホメオパスの皆さんは
「ホメオパシーの効果が事実かどうかを(主観や思い込みやプラセボ効果を排して)検証する」という事を行っていませんね。
検証している側を事実でないと言い、検証していない側を事実だと言う。
実に不可解ですね。
由井氏は「日本未病システム学会雑誌」や英国認定ホメオパス連合(ARH)の学術誌「Homeopathy in practice」に
積極的に論文のようなものを投稿されているようですが?
失礼、「日本未病システム学会雑誌」は研究論文となっていました。
由井氏は”論文”も大事だと思われているのではないでしょうかねぇ?
発表されている”学術誌”が査読のあるものかどうかは存じませんが。
と書きましたが、追記しておきます。
由井氏らはやっていませんが、ホメオパシーの効果を検証した研究はいくつかあります。
その結果はほぼ全て「ホメオパシーが効くという事実はない」でした。
人々が自分の体をもって体感して、効果があると確信しているからこれまで続いてきた。
つーかさ、あんたらみたいな現代科学信者、
頭カタ過ぎてデータなど出さないと頷かないんだよね。まず足運んだら?200年の歴史を鈍感な感性で感じてこいよ。効くんだよ。データがないからといって確かめもせずにあれこれ言うのはおかしいやろ?
《今のところ「ワクチンに使用される量のチメロサールは無害と言っていい」とと云う「事実」しか確認されていません。》
恐ろしい人だなあんたは。それで30人ぐらい死んだんだぞ。大体何で妊婦だけ入ってないのするんだよ。危険だと分かってるからだろ?お前これ説明できなかったら「ワクチンに使用される量のチメロサールは有害と言っていい」と云っているのと同じだぞ。
《有害無害の基準となる量については毒性学などで研究されています。》
生きた人間に毒味でもさせて研究してんのか。
答えてください。当の人間を実験台にしないでどうやって正確な正確な正確な正確な正確な正確な
基準を設けるんですか。
あと13の人さあ、由井が論文軽視してるとか俺言ってなくね?ウォトカと比べて全然レベルが違うんだけど。
残念なことですが殺人も太古の昔からありますし、無くなっていません。
連綿と続くことが真実の証明にはならない、ことはおわかりになりますよね?
チメロサールについてのWHOの現在の見解は
……と書こうかと思いましたが止めました(ワクチン接種とチメロサールの話は黴が生えてるし)、
改めて書くまでもなく、本文中に反論は全部ありますね。
大体、由井氏は”インフルエンザはありがたい!”と仰有っているのですから
ワクチン接種の内容がどうであっても関係ないでしょう。
>生きた人間に毒味でもさせて研究してんのか。
hahnemannがmateria medica作成のために行ったprovingは正にそれですね。
(健常者に物質を服用させて観察する、当初は希釈もしなかった)
>人々が自分の体をもって体感して、効果があると確信しているからこれまで続いてきた。
プラセボ効果を御存知ですか?
当人が効いたと思い込むことと実際に効果があることの間には越えられない壁があります。
現代医療自体もこの壁を越えるのに100年以上かかっており、今も完全に乗り越えたとは言い切れないのですが、有体に言って、補完代替医療と呼ばれるものの「効果」とされている物のかなりの部分がこの「思い込み(プラセボ)」に支えられているということが既に確認されています。
論文をいちいち挙げていくと膨大な量になるので、一般向けの解説書を一つ紹介しておきます。(洋書です。日本語訳もいずれ出るでしょう)
>Amazon.co.jp: Trick Or Treatment?: Alternative Medicine On Trial: Simon Singh: 洋書
>http://www.amazon.co.jp/Trick-Treatment-Alternative-Medicine-Trial/dp/0593059042
通常医療では医薬品の有効性を証明するために二重盲検という試験を行い、医師患者双方の思い込みの範囲を超えた「確かな効果の存在」の証明を求めています。
>二重盲検法 - Wikipedia
>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E9%87%8D%E7%9B%B2%E6%A4%9C%E6%B3%95
一方でホメオパシーに対する多くの試験結果から、レメディにプラセボ以上の効果が無いという強いエビデンスが既に出ています。
上の文献と共に論文も一つ挙げておきます。
>A systematic review of systematic reviews of homeopathy. E. Ernst. 2002; British Journal of Clinical Pharmacology - Wiley InterScience
>http://www3.interscience.wiley.com/journal/118952006/abstract?CRETRY=1&SRETRY=0
この論文が出てから7年経ちますが、ホメオパシー推進側は未だこの論文の結論を覆すような強い証拠を提示することができていません。
あと、ホメオパシーが詐欺に堕したのは比較的近年の事です。
150年前にナイチンゲールがコメントしているように、それまでは比較的無害なものでした。
>ナイチンゲール曰く、「ホメオパシー療法は根本的な改善をもたらした - NATROMの日記
>http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20090810
>ホメオパチー療法は素人女性の素人療法に根本的な改善をもたらした。というのは、その用薬法はまことに良く出来ており、かつその投薬には比較的害が少ないからである。その「丸薬」は、どうしても善行を施して満足したい人たちが必要とする一粒の愚行なのであろう。というわけで、どうしても他人に薬を与えたいという女性には、ホメオパチーの薬を与えさせるとよい。さしたる害とはならないであろう。
現在のホメオパシーが有害なのは、由井氏が各地で吹聴しているような、近年ホメオパスが主張するようになった反医療的なデタラメ言説に起因する問題です。
たとえばワクチンのチメロサールの件ですが、エントリ本文中にも書いてあるように由井氏はワクチンのチメロサールのせいで子供が自閉症になると主張していますが、これは元々キレート療法というニセ医療行為を行っていた業者が売り込みのために吹聴していたデマで、現在では完全に否定されているものです。
なお、チメロサールが原因でワクチン接種者が死んだなどとは、私の知る限り由井氏も主張していないはずです。
#最近の講演などでそう主張していたのであれば話は別であり、彼女がそう吹聴していたとしても私は全く驚きませんが。
ワクチン接種が原因で重症患者が死ぬという可能性自体は存在しますが、それはワクチン接種の刺激により引き起こされる免疫反応に耐えるだけの体力が患者に無い場合であり、チメロサールとは関係のない話です。
>大体何で妊婦だけ入ってないのするんだよ。危険だと分かってるからだろ?
厚生労働省のチメロサール評価の報告書を挙げておきます。
これを読めばなぜワクチンからチメロサールを抜く流れになっているか分かると思います。
>http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/10/dl/s1018-2f.pdf
簡単にまとめると、
・チメロサール含有ワクチンと自閉症等との因果関係を示す根拠は得られていない。
・ワクチンのチメロサール含有の有無にかかわらず、自閉症等発達障害の率に差はない。
・ゆえにチメロサール含有ワクチンの使用自体には問題ない。
・ただし、水銀への曝露を削減するという全世界的な目標に沿って、チメロサールを含まないもしくはできるだけ低減したワクチンの開発が促進されるべき。
要は、ワクチンのチメロサールそれ自体は別に問題にならないけれど、食品から摂取される水銀と違い容易に除去できるので、国民の水銀暴露量を減らすべきというWHOの勧告に従い削りやすいところから削っているわけです。
>生きた人間に毒味でもさせて研究してんのか。
>答えてください。当の人間を実験台にしないでどうやって正確な正確な正確な正確な正確な正確な
>基準を設けるんですか。
現在医薬品として認可されているものは、必ずヒトに対する試験が行われています。
治験(臨床試験)と呼ばれているものです。
それ以外にも、人の摂取する可能性のある物質はどれも動物実験から得られたデータと、事故で大量摂取して死亡したり入院したりした事例から大まかな安全量と危険量が分かっています。
水ですら致死量はありますしね。
>幻影随想: 毒の話1.5―水の致死量10リットルのネタ元を調べる―
>http://blackshadow.seesaa.net/article/26894160.html
最後に、ホメオパシー関連なら一度ここに目を通しておくと良いと思います。
>ホメオパシー - Skeptic's Wiki
>http://sp-file.qee.jp/cgi-bin/wiki/wiki.cgi?page=%A5%DB%A5%E1%A5%AA%A5%D1%A5%B7%A1%BC
詐欺かどうかは置いておくとして、誤謬はいくらでも続きます。
今でも天動説を信じる人々がいますが、だからと言って天動説が正しい事にはなりませんよね?
>人々が自分の体をもって体感して、効果があると確信しているからこれまで続いてきた。
残念ながら、「効果を体感」等の人間の感性というものは非常に騙されやすいと言う事が判明しております。
ですから、思い込みや錯覚を排して効果を調べるにはどうすれば良いのかという方法が発達したのですよ。
黒影さんが紹介している二重盲検法などがそれですね。
>頭カタ過ぎてデータなど出さないと頷かないんだよね。
>まず足運んだら?200年の歴史を鈍感な感性で感じてこいよ。
>効くんだよ。データがないからといって確かめもせずにあれこれ言うのはおかしいやろ?
こう言う返答を見て思うんですが、
この人たちって「データ」をなんだと思っているんでしょうね。
もちろん、データと言うのは「まず足運んだ」結果です。
「確かめもせずにあれこれ言うのはおかしいやろ?」これも良くある誤解ですよね。
実際は、「確かめた結果こそがデータ」です。
逆に言えば「データがないものは確かめられていない」ということですね。
そして、勘違いしてはいけません。
「ホメオパシーのデータ」は存在します。
実際に足を運んで試した結果、「ホメオパシーは効かないというデータ」が存在するんですね。
黒影さんも上で論文を紹介していらっしゃいます。
「ホメオパシーのデータがないから」ではなく
「ホメオパシーが効かないというデータがある」から頷かないんですよ。
これは「思い込みや錯覚を排除した結果、ホメオパシーが効かないという事実がある」という事です。
管理人として警告します。
このブログのコメント欄にて他のコメンターと議論しようというのであれば、最低限このコメント欄だけでも統一したハンドルネームを使用してください。
ましてや議論相手のハンドルを騙るのは絶対にやめてください。
とりあえず識別のため20のコメントのハンドルネームには(偽物)と付けさせていただきました。
この警告後も他者のハンドルネームを騙ったり捨てハンでコメントし続けるのであれば、それなりの対処をさせていただきます。
ちなみに、赤チンは今でも製造されていますし普通に売ってもいます。
水俣病の余波で原料のマーキュロクロムを国内で製造できなくなったため、生産量は少ないですが。
>三栄製薬株式会社
>http://www.ntv.co.jp/burari/040417/info04.html
>最近はマーキュロクローム(いわゆる赤チン)を塗った子供を見かけませんが、 すで... - Yahoo!知恵袋
>http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q148224314
こんなものはちょっと検索すれば分かるレベルの事柄です。
まるで陰謀でも存在するかのようにデマゴーグをまき散らすのはやめてもらえませんか?
他者のハンドルネームを騙っておいて悪びれもせず、
コメント内容の誤りを正すためにこちらが提示した情報は平然と無視し、
無知から来る思い込みでデマを書き込んでおいて謝罪も無く、
挙句の果てには無様な捨て台詞。
最低ですね。
あなたは自分の行動があなたの信用を地に落とすのみにとどまらず、
あなたが引き合いに出したホメオパシーや由井氏にも泥を塗りたくるものであることを理解していますか?
最後通告です。
今年度中にあなたが自分の行動を謝罪するのであれば、このエントリでのあなたの行動を不問にします。
しかしこの勧告を無視するのであれば、今後このブログにおけるあなたの一切のコメントを禁じます。
素直に謝罪するもよし
さらに醜態を重ねるもよし
尻尾を巻いて逃げ出すもよし
あなたがどう行動したところでこのエントリの糧となりこそすれ害にはならないので、
お好きなようにどうぞ。
あなたが引き合いに出したホメオパシーや由井氏にも泥を塗りたくるものであることを理解していますか?
笑わせんなよ
おまえに何ができるんかクズがw
おまえもうだめだ
このブログ閉じろ
もしかして、管理人の自作自演に見せかけるために黒影さんの名を騙っていたりして。
しかし、わざとやってる愉快犯の荒らしにしか見えませんが、
信じられない事にトンデモさんの中には素でこんな反応を示す人もいるので
この人も一体どっちなのか容易には判別出来ないですよね。
予想通りの反応ではありますが、醜態を重ね続ける道を選びましたか。
反省の意思無しと見なし、通告通り今後このブログにおいてあなたの一切のコメントを禁じます。
>ウォトカで動くロボさん
別に愉快犯ではないと思いますよ。
今回の人は特にどうしようもない部類ではありますが、この手の人は別にさほど珍しくも無いです。
過去にも何人も似たような人がこのブログには来ていますから。
昔も似たようなこと書いた気がしますが、この辺のメンタリティーが解らない。
自分でどう考え何を実現したいのかが発言、行動から追想できない・・。
まあ、脊髄反射ってことなんですよね多分。もしくは宗教的素養にy(ry
現場が某巨大掲示板とかなら下らない発言なんか各自のリテラシーにより
適度にスルーすればよいんでしょうけどねぇ・・本当にお疲れ様です。
コレを反面教師として、論理的でありたいなぁと思うしだいですよ・・。
久しぶりに見ました。去年のお話ですが、今年の初痛たたをありがとうございます。
恐らく「効いた」と実感する何らかの体験がきっとあった方でしょうか。ご本人の幸せな体験を元に熱心に勧めるならともかく、いきなりの罵詈雑言。具体的にどういう状況が揃うと「信じる」という状態が生じるのか興味を持っていたので、具体的な体験談が聞けなかったのが残念です。
ちょっと一言。
ホメオパシが効かないには、派流があるからなんですね。
由井さんのは、正統なハーネマン派で別名プラクティカル派。これは、効果あります。
で、効かないのは、ケンティア派、別名クラシカル派。日本では帯津さん、川嶋さん派です。
川嶋さんの講演を聴いたことありますが、「ホメおぱしーは効かない」と言ってましたが、そりゃー効かないですね。クラシカルなんだもん。
ホメオパシーを否定する方々、「肯定することが間違ってる」という前提でもいいので、ちゃんと由井さんのプラクテイカルを学んでみては?
試してもいないのに、あれこれ否定するのは、もったいないことです。
たただ、あなたが、それほどまでに、否定しなければならないほど、由井さんのホメオパシーがこわいと。
でしょうね。ほんとわ、効果あるのは事実だからね。
あなたが、ガンやその他の難病になったときは、ぜひプラクティカルホメオパシーお勧めですよ。
だって、現代医療の医者はガンになったら、現代医療はうけないわけだし。