2008年10月02日

ニコニコ大百科の「ゲーム脳」の項が秀逸すぎる件

はてブのFavリスト経由で見つけたネタを紹介してみる。
「ゲーム脳」を小気味良く斬る逸品だ。

ゲーム脳とは (ゲームノウとは) - ニコニコ大百科
ゲーム脳とは、森昭雄さんとかいう日本大学の教授とおぼしき人が2002年に書いた著書、「ゲーム脳の恐怖」上で勝手に定義された、とんでもない造語である。

その正体は、論文すらいまだに存在せず、学会からは総スカン、科学的な根拠がないどころか矛盾だらけの疑似科学(ニセ科学)であり、今やすっかり都市伝説的なトンデモネタとして扱われている。しかし、新聞やテレビがこの造語がさも本当の脳神経学であるかのようにこぞって取り上げてしまったために、本書は10万部以上も売れてしまい、「ゲーム脳」は日本においてとても有名な造語になってしまった。

本書には、「自分の主観」と「自分で作った簡易脳波計」の2つをソースに「ゲームやってる奴は脳が痴呆症(=認知症)っぽい」という怪しい定義が書かれている。

なお、本書の著者である森さんは運動学が専門の文学部教授で、脳神経学に関してはまったくの門外漢なのだが、医学博士(筋肉の論文で取った)の肩書きを武器に、各マスゴミの協力を得てさも脳神経学の専門家であるかのように装っているため、注意が必要である。

例によって、事細かに知りたければWikipediaのゲーム脳の項目を見ることを推奨する。さらなるゲーム脳研究の醜態を知りたいなら、著者の項目も見逃すな。

ニコニコ大辞典はこれまで完全にノーマークだったんだが、こんな素晴らしいネタ記事があったなんて。
これだけでも中々ウィットの効いた良記事なんだが、ここからがすごい。
思いつきだけで根拠レスな主張を垂れ流す森を皮肉るかのように、きっちり資料を資料を引きながら膨大なツッコミが展開されている。
私が特に受けたのはこれ。

ただし、全てのゲームが悪いのではなく、森さんによると「太鼓の達人」や「DDR(Dance Dance Revolution)」は手足を動かしてリズムに乗るため、運動などと同じいい影響があるらしい。だからなのか、森さんは突然「太鼓やDDRは2002年に私がゲーム会社に提案したから開発された」と自分起源説を言い出す始末である(音声付きソース)。しかし、太鼓は2000年発売、DDRは1998年発売なのでどう見ても大嘘です、ありがとうございました。

いいよなあ、これ。
以前「サギとマルチと疑似科学」で疑似科学とマルチの共通点を取り上げたが、この記事を読んでもらえた人なら、森昭雄が三種類の人間のどれに該当するかはすぐに分かるよな?
教祖に求められるのは、たとえこんな風にすぐばれる大嘘だろうが、自分の嘘を自分で信じ込める性質だ。

他にも、やる夫ならぬあき夫の、
「あき夫が脳科学者になるようです」というネタがあってだな、これがまた面白い。

       ____      == 2000年 ==
     /      \
   / ─    ─ \    脳波を測っただけで「痴呆症患者の痴呆の進行度合いがわかる」
  /   (●)  (●)   \  っていう理論を新しく考えたお
  |      (__人__)    |   これが実用化されればあき夫も脳科学者の仲間入りなんだお
  \     ` ⌒´     /   さっそくそんな夢の脳波計を作ってみるんだお
 森あき夫 (大学教授・当時55歳)

この「ゲーム脳」の頁はほとんど一人の手によるものなんだが、一体どれだけ力を入れて編集してるんだw
以前アンサイクロペディアの「森昭雄」の頁を見たときも笑ったものだが、こっちのほうがさらに輪をかけて出来がいい。
久々に疑似科学ネタで気持ちよく爆笑した。

 
 
 
しかし世の中の情報弱者には、まだまだ森昭雄をまともに信じる人間が結構いるんだよな。
最後のほうの、この下りには完全に同意。
ぶっちゃけ、この言葉はなんにも人々の役に立っていない。言葉の存在自体が害でしかないのである。

世の中の情報弱者を無駄な恐怖に陥れ、不幸にもそんな人を親や担任として持っている子供を涙目にさせ、マスゴミによる事件・事故の報道の方向性とか矛先とかを思いっきり狂わせたあげく、ファミコン世代に代表されるゲーム好きやゲーム開発者を憂鬱にさせているだけなのである。

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