2008年09月23日

疑似科学 混ぜるな危険!

深層心理学(フロイト・ユング)、トランスパーソナル学、シュタイナー教育
船井幸雄、森田健、村上和雄、江原啓之
マクロビオティック、お産、ホメオパシー、さまざまな医療、レイキ
超心理学、精神世界・新霊性運動・超自然・超科学

さて、上に列挙したものを見て何だと思うだろうか?

疑似科学のリスト?
確かにそうだが、どこにあったリストだと思う?
 
 
 
答えは、とある大学教授が自分のホームページに「もっと勉強したい」とタイトルを付けて列挙した、読破済みの本のジャンル一覧である。
もっと勉強したい
この時点で「なんじゃそりゃー!」と呆れかえる人の姿が目に浮かぶようだが、まだまだこの程度で驚いてもらっては困る。
次にはもっと破壊力のあるページを見てもらわなければならないのだから。

笑撃のページはこちら。
メニュー(A)学問の基礎について知りたい
というこのページ、サブタイトルが「学問・科学・超科学・本・大学など」となっていてワクワクしながらページを開いたのだが、予想通りとはいえ、そこにあった物のあまりのインパクトに、本気でしばらく笑い転げた。
「学問の基礎」というタイトルで、江本勝、喰代栄一、飛鳥昭雄、中丸薫というそうそうたる面子がいきなり目に飛び込んで来るんだぞ?おまけにまともな学者の名前は一つも上がって無いし。
#江本はともかく、その他は知らない人もいるだろうから、各自リンク先をたどって紹介文を参照されたし。


それぞれの本の紹介文も突っ込みどころ満載というか、もう疑似科学ウォッチャーを笑死させるための罠なんじゃないかって具合で、もう腹の皮がよじれそうだ。


最近渋研さんとこあたりで、『go.jp』ドメインや『ac.jp』ドメイン、『ed.jp』ドメイン内の疑似科学ネタを探すのが流行っているようなので、私も試しに『site:ac.jp ホメオパシー -ニセ科学』でやってみたら、一件目にヒットしたのがこのサイトだった。
あまりの笑撃度にこれ一つでおなか一杯というか、このレベルのが他にいくつも出てきたら腹筋が持たない。
この大学教授、専門は宗教学や哲学なのだそうだが、哲学系や宗教学系の先生で疑似科学に免疫がないどころか諸手を挙げて歓迎してしまうような人というのは、実は結構いたりする。


PSJ渋谷研究所X: 国土交通省にも神戸市にも「水伝」汚染?


この記事へのコメント
  1. 大学で心理学を学んだ者としては、フロイトやユングがそういうのの中に入ってると、ちょっと悲しくなるのよ。確かにアレな部分が多い分野だけどさ……。
  2. Posted by 唯野 at 2008年09月23日 03:18
  3. これはものすごいですね。
    研究室のトップページを見ると、すでに閉鎖されたことになっているのもなんだか……。

    この方でしょうね。
    http://www.yokkaichi-u.ac.jp/kyouin/sogo/sog014_teraishi.html

    ありがちな「言ってほしかったことが書かれているので、うっかり信じた」といったこととも違いますね。ある種の極端な相対化の例でしょうか。こうなると、広島工大の例なんかかわいいものですね……。
  4. Posted by 亀@渋研X at 2008年09月23日 03:46
  5. 普通に、そういうのを研究している人かと思った。
  6. Posted by NATROM at 2008年09月23日 09:03
  7. いるんですよね,こういうのが・・・。
    頭がドーナッツになっているんじゃないかと思います。私が思うにはセンター試験で理科科目選択になってから全く理科系の3/4か2/4が喪失したまま大学の教員になって上辺だけ取りつくろっているっていう手合いの一人かと思います。基礎的な科学知識がないまま環境問題や最先端科学について論じている大学教員を排除できなければ科学立国日本の将来は真っ暗です。
  8. Posted by 某大学職員 at 2008年09月23日 20:20
  9. http://www.yokkaichi-u.ac.jp/guidance/04.html
    >四日市大学総合政策学部論集 (ISSN 1347-068X 第7巻第1・2合併号 2008年3月)
    >『現代日本におけるレイキ−レイキはどのように紹介されているか−』 寺石悦章
    >『船井幸雄の聖地論』 寺石悦章
    >『江原啓之の巡礼論』 寺石悦章
    >『深見東州の巡礼論』 寺石悦章

    そういうのを研究している人だと思いたかった…。
  10. Posted by aqua at 2008年09月23日 21:19
  11. >私が思うにはセンター試験で理科科目選択になってから全く理科系の3/4か2/4が喪失したまま大学の教員になって上辺だけ取りつくろっているっていう手合いの一人かと思います。

    このひとは、1964年06月うまれで18歳のときは、理科科目選択どころか、センター試験すら始まってませんよ。

    いくら勉強したところで、こういうのにはまるのは一定の確率で出てくるわけで。
  12. Posted by とれま at 2008年09月30日 01:42
  13. 寺石先生はその業績が評価されたのか、本年4月より琉球大学教授になられました。

    科研費の研究成果の一部って...
    http://ci.nii.ac.jp/els/110007041652.pdf?id=ART0008968323&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1301994251&cp=

    私は売れない研究者ですが、まじめに研究するのが少しあほらしくなりました。
  14. Posted by TK at 2011年04月05日 18:11
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック