『おみず』のはなし:神戸市保健福祉局局 環境保健研究所環境化学部
最近、この私達にとって非常に大切な水に、情報を記憶したり伝えたりしている可能性があるということが明らかになってきました。水を汲んだボトルに『ありがとう』や『愛』、『感謝』といった文字を書いた紙を貼り、凍らせた水の結晶は、とても美しく神秘的な形をしているのに、逆に、ネガティブな言葉『ばかやろう』や『殺す』などの文字を貼ったボトルの水の結晶は、とてもいびつな形をしていたそうです。水に音楽を聞かせても同じような結果が得られるそうです。興味のある方は、江本勝氏の著した『水からの伝言』を読んでください。
神戸市はじまったな。
誰か知らんがコンテンツの製作者が水伝ビリーバーのようだ。
水伝の最大の問題点は、行政レベルですらこうやって本気で信じ込む人間が存在するほど、広く一般に浸透してしまっている点にある。
しかしこのコンテンツ、今まで誰からもチェック入らなかったんだろうか?
それはそれで終わってるが。
k-takahashiさんがこのコンテンツにこんな風にコメントしていたが、私も同感だ。
2008-09-19 - k-takahashi’s 雑記
私が神戸市民だったら、罷免請求してるかもしれん。
神戸市の浄水場の沈殿槽や濾過槽に、耳なし芳一よろしく、びっしりと「ありがとう」とか「愛」とか書いてあったり、水質改善のためと称してモーツァルトでも流れていたらさぞ愉快だろうが、きちんとした機関に依頼して水質基準をチェックしなおした方がいいのではないかと思う。(労働環境改善の一環として、「ありがとう、を励行しよう」という張り紙を貼ったり、モーツァルトをBGMに流したりするのは別に構わない。が、水伝を信じるということは、まともに実験とかできないということを意味する。水質検査がきちんとできているかどうか、本気で不安だ。)
「やれやれ ゆかいだね」と言っておこうか。
<9/23追記>
本件に関して、みみずくからの伝言のとらこさんが神戸市当局に問い合わせをされ、市は問題の記述を削除したようです。
とらこさんGJ。
みみずくからの伝言 - とりあえず神戸市にメール送った(追記あり)
みみずくからの伝言 - 神戸市から返事がきました
◆おまけ
おまけとして、本気で愉快なネタを。
・「水からの伝言 官能版」登場!
ネタです。何かを飲みながらこれを読むことはお勧めしません。
口一杯に水を含んだ状態でこれを読んで、最後まで噴き出さずにいられたらあなたは勇者です。
なお、上記の行為に挑戦して万一キーボードやモニタを壊したとしても、当方は責任を持ちませんのであしからず。
【疑似科学・ニセ科学・オカルト・トンデモの最新記事】
基準を上回る汚水を垂れ流した企業に、
「ありがとうの気持ちが足りないからだ!」
とかって指導するんでしょうか?
神戸市の環境行政に科学は存在しないんでしょうか、とても興味深いです。
"このページの作成責任者は、環境保健研究所長
(氏名略)です。"
ってあたりも、涙を誘います。
行政に対して、科学リテラシーを持った人によるチェック機構を導入できないものなんですかねぇ。
実は以前よりお邪魔させていただいていたのですが…すみません、今日はビールをまき散らしてしまいました涙
しばしばお邪魔し、GREEで黒影様のエントリーを勝手に紹介させていただきましたことを、深くお詫び申し上げます
先日の女性校長会の件に続き、今度は行政ですね
これは法的に問題がないのでしょうか?
また、行政側が発信する情報は私の住む地域では新聞にも載ることがありますし、神戸市における影響は計り知れないですね
もう日本は終わったとしか思えなくなりました
これが実現したら、高価な「ショヒョックス」など買わず水1杯用意すれば芥川賞を決めることができるかも・・・
抗議の電話をじゃんじゃんやるとか、選挙区の議員さんに質問してもらうとか、そういう方法が近道だと思います。
ただ日本の公務員というのは犯罪でもやらなきゃ首にならない仕組みになってますからね。やる気が出ないとかぬかす大阪府職員でさえ首にできないんです。
それで50年くらい経って、公立学校出身者がどうしようもない下流構成員になって、
市立学校出身者に完全に支配される世の中ができて、
ああやっぱり科学と論理的思考は大切だったのね、と気づくまで
放置するのもありのような気がしてきます。
世の中を良くするより、カモからお金巻き上げるほうが楽です。
あまりに悲しい事実ですが。
もしかしたら、そういうこと気にしてる人が水道局にいるのかもしれませんね。そう考えればある意味仕事熱心なのかも。
でもなんでよりによって水伝なんだ・・・
絶望のあまりの極論と思います。ご本意のお言葉でないのでしょうが、一言だけ言わせてください。
理科学教育を受けずに育ってきた子供たちを、ご自分の職場の新人として受け入れたときのことをご想像されましたか?
私はごめんですね、その光景は。
ご理解頂き、ありがとうございます。
>私はごめんですね、その光景は。
想像も何も、現職勤務先の部下は「ゆとり」
マネジメント層は「水伝LOVE」と事実・現実として悲惨な状況です。
自身が長い間かけて身につけたテクニックを
本筋と外れた方法(「論理的」人身操作)で使わないと
組織が何一つ動かない状況にうんざりしています。
理科は完全な説明ができないと文句を言われるのに
宗教/スピリチュアル系はそうでもないのは勘弁してほしい
というのが私の正直な気持ちです。
この傾向がこれ以上進むとなると、
もう、まともな商売をするインセンティブがなくなってしまいそうです。
>田部勝也さん
人様のブログで勝手に会話を行う失礼をお許し下さい。
私の大学自体の恩師はドーキンスの訳者でもある生物学者で、
貴女様のブログはいつも楽しく拝読しております。
適切な対応ってところでしょうかね。
ところで皆様は「水からの伝言」をお読みになってから批判してらっしゃるんでしょうか。
ものの試しに、と思って本屋で手にとって見たんですが・・・ちょっとキツくて数ページ
で本を閉じて本棚に返してしまいました。
水伝擁護派の方を生半可な気持ちで批判するのは私には無理だと悟りました。普通に化学系
研究室で生きてきた身には批判相手の事を理解する事が不可能に思えます。
擁護派も、どの程度読まれているのやら?
>ちょっとキツくて数ページで本を閉じて本棚に返してしまいました。
小学生にも、キツそうですかね?
>ところで皆様は「水からの伝言」をお読みになってから批判してらっしゃるんでしょうか。
水伝はvol.1とvol.4、水伝以前の波動ビジネス本も入れれば江本勝の著書は10冊所持しております。江本を儲けさせるのは癪なので、新品で購入したのは2冊だけですけど。
相手の思想や主張に関しては色々と知っておいて損はありませんし、突っ込み所も増えますしね。著書で自らインチキのネタをばらしている点や、「糞」や「大麻」が綺麗な結晶を作ると主張している点などを知っておけば、批判の際に少しは役立つかも知れません。
私は、水伝シリーズを4・5冊読みました。でないと、江本氏が何を言っているのかが解らないので。表面的な所とコアの部分で印象が異なる場合がありますしね。
自分自身、もし十数年前なら信じていた可能性もある、という事を考えながら批判を行っています。
信じていると一口に言っても様々な段階があるでしょうから、色々な批判があるに越した事は無いと思っています(どんな批判でも、という訳じゃありませんけれど)。
私は図書館で読みました。
私が水伝のバカバカしさを紹介する際には、「阪神優勝」の文字を見せたら綺麗な結晶が出来た、というのをよく採り上げています。
水伝、再チャレンジ。即挫折。ミスリード満載で、何が言いたいのか理解するのに
超疲れます。キツい、というのはそんな感じのニュアンスでした。
素直に書いてある事を信じるタイプの人には危険な本ですね。att460氏の仰る
「小学生にキツいか」という点については、キツくない、ので超危険、だと思います。
波動測定器関連の大問題があるので江本氏も著作も批判はしやすそうなんですが、
擁護派の人は手に負えなくないですかね。
水伝や江本氏を批判しても何か逆効果な感じが。カルト宗教信者の方のように洗脳を
解くような対応が必要だと感じています
先にも書きました通り、一口に「信じている」、「擁護している」、と言っても、その程度には様々な段階があるかと思います。
コアの部分にいる人は、場合によっては江本氏を神格化している、という事もあるでしょうし、確かにそういう人に対しては、一般的な批判による説得というのは、効果は持ちにくいかも知れません。
ただ、ニセ科学批判としての水伝批判は、少し信じかけている人とか、江本氏の本は読んでいないが他人から話を聞いた、という人などを対象にしたり、あるいは予防的に情報を広めたり、という目的もあるのだと考えています。そのためのFAQもあります⇒http://kameo.jp/mizuden/faq.html
批判しないよりした方が明らかに害がある、という場合を除いては、水伝や江本氏を批判しても逆効果、と考える事も無いように思います。手をこまぬいて見ている訳にもいきませんし。
何より、水伝にしろゲーム脳にしろ、ほっといたら広まった、という経緯もあるので。
>「小学生にキツいか」という点については、キツくない、ので超危険、だと思います。
それは、非常に危険ですね...
私は、本を読まずに、偽科学である点を理解した上で、道徳教育に使うと聞いて、それもありかな、などと考えてしまった戯け(たわけ)ですので、予防的に情報を広めることは必要なのでは、という意見には賛成です。
#信者になりかけた口ですね(大汗)
そうです。批判は必要ですよね。特に、水伝やフォロワーが批判を受けているという
客観的な事実を積み上げておくのは大切だと思います。
文中では、擁護派の方に向かって水伝を直接批判しても反発するだけ、程度の意味で書き
ました。判りにくくてすいません。
なんだろう。血液型占いについて「だって当たってるよ!絶対!」を論破できない感じ?
余計わかりにくいか・・・