ダーウィン展「進化」発見の旅へ!|大阪市立自然史博物館にて開催
このダーウィン展は、日英修好通商条約調印150周年の記念イベントであると共に、来年2009年の、ダーウィンの生誕200年、「種の起源」発表150周年を記念するイベントでもあります。
#今年から来年にかけて、世界各地でダーウィンにちなむイベントが目白押しですので、興味のある人は探してみてください。
展示内容は、ダーウィンの生涯や、彼のビーグル号での世界航海、進化論に到達するまでの軌跡などを取り上げたもので、中々見応えがあるので関西方面にお住まいの方はこの機会に是非どうぞ。
会場は大阪市立自然史博物館で、開催期間は7月19日(土)〜9月21日(日)。
入館料は、一般1,200(1,000)円、大学生1,000(800)円、高校生600(500)円です。
#()内は前売り券の値段。
ついでに、関連情報を探していて初めて知ったんですが、自然史博物館はイベント告知用のブログも持ってるんですね。
こういう独自アナウンスを行う博物館がもっと増えたら楽しいと思うので、紹介しておきます。
What's New: いよいよ7/19からダーウィン展
大阪市立自然史博物館では、平成20年7月19日(土)から9月21日(日)まで、長居公園内の「花と緑と自然の情報センター」 2階ネイチャーホールにおいて、「ダーウィン展」を開催します。
自然選択による進化論を見いだしたことで世界に知られる自然史学者ダーウィン。この展覧会では、昆虫少年だったダーウィンの生い立ちから、大抜擢を受けて22歳の若さで乗り組んだ5年に及ぶビーグル号での世界航海、「種の起源」を発表するまでの苦悩の日々を示す直筆の手紙などと共に、進化論が当時の世界に与えた影響を紹介します。
会場内には、ビーグル号航海の模様を壮大なスケールで展示。そしてダーウィンが、貴重な生物の宝庫として有名なガラパゴス諸島で出会った珍しい生物を剥製や映像で紹介します。また、ダーウィンが実際に使用した道具などの資料も展示し、自然に対する思索に没頭したダーウィンの生涯をたどります。
ところで、残念ながら関西にはシーラカンスの標本が来ないみたいですね。
あの大きなシーラカンス標本は迫力あるので、できれば関西にも持って来て欲しかったんですが。
歯の生えたでかい口とか、とげだらけのうろことか、太い肉鰭とか、実に見応えがあるのに。
ウォレスもすごいかしらんがダーウィンはもっとすごいぞw
ネオダーウィニズムがダーウィンの説に基本的に対立してないところがすごい。
17巻の大作なんか仕上げられてたら、中立説とか断続平衡説なんてプライオリティを主張できなくなって、進化生物学≒ダーウィンの著作の注釈学になってたかもw
…すごい、すいません。
その本の記述、かなり適当なことを書いていて誇張も多く、特にダーウィンの部分についてはデタラメといってもいいくらいの部分もあるのであまり真に受けないほうがいいですよ。
例えば
誤「23歳になっても毎日昆虫と戯れるだけのあまりにもひまな生活をしていたので、(今で言うニート?)親がビーグル号に乗せて世界を見させてやろうということだった」
正「ダーウィンは当時神学校を卒業して牧師になろうとしており、そこにビーグル号航海の話を持ってきたのは恩師のヘンズローだった。父親は航海の安全性(当時の航海技術で世界を回るのは海難事故の危険が大きかった)や牧師としてのキャリアに傷をつけることを問題としてこれに反対していた」
誤「しかし、1巻か2巻の途中で、違うところの若い研究者が同じ進化論に気づき2週間で原稿を書き上げて、ダーウィン先生にこれはどうですかと相談したところ、ダーウィンが半月かけて種の起源を書いてその若い研究者を出し抜いて印刷しちゃったとか」
正「ウォレスがダーウィンに相談したという部分は正しいが、相談を受けたのは1957年〜1958年にかけてのことで、ダーウィンが進化論の論文を発表したのは1858年7月1日。発表は二人の連名で行われた。『種の起源』が発表されたのはさらに一年後の1859年11月24日」
というような感じで。
なんかでしょうね。
目の付け所は確かに違う人ではあります。
ウォレスがなんでダーウィンに成れなかったのかは
不思議なところですが。
そのあたりの正しいエピソードは、それこそダーウィン展で紹介されているので、見に行かれてはいかがでしょう。
ビーグル号航海に反対する両親の説得を叔父さんに頼むための書簡とか、ウォレスとダーウィンが同時に発表した論文の原稿とか、展示してありますよ。
ダーウィン展は科博で見ましたが、科学的な説明部分とダーウィンの人生とをうまく織り交ぜた構成になっていて、最後まで飽きませんでした。
集英社新書の「ダーウィンの足跡を訪ねて」(長谷川眞理子著)を読むのもいいですね。