・ホメオパシー - Wikipedia
・ホメオパシー - Skeptic's Wiki
・幻影随想: ホメオパシーヤバイ
少し前に『食品安全情報blog』のuneyamaさんが、
代替医療を検証した本『Trick or Treatment』を取り上げていた。
2008-06-13 - 食品安全情報blog:書評:代替医療の試験
この本は「鍼、ホメオパシー、ハーブ、カイロプラクティック」の4種の代替医療について科学的な評価を行い、それをまとめた本なのだが、ホメオパシーについては最低評価をつけて徹底的にこき下ろしており、反発したホメオパス達との間でバトルが勃発している。
最近は欧米でも代替医療に対する規制が強化されつつあり、特に科学的な根拠を持たない代替医療に対する追求は厳しい。欧米のホメオパシー業界は今大揺れに揺れている。おそらくこの動きは近々日本にも波及してくるはずなので、今のうちに取り上げておくことにする。
◆Homeopathy on trial
"Trick or Treatment"を書いたエッツァルト・エルンスト(Edzard Ernst)医師は代替医療の研究者で、様々な代替療法に対して二重盲検試験を行っている。彼の研究や、これまで他の研究者によって行われた科学的な検証から得られた評価は、「ホメオパシーにプラセボ以上の効果はない」というものであり、今年の一月にはイギリスでの保険適用も打ち切られている。
Medical News Japan|イギリス:ホメオパシーによる代替療法を保険適応は不可能に
このホメオパシー包囲網をさらに締め上げる鎖となったのが、今回出版された"Trick or Treatment"であり、著者のエルンスト医師はかなり露骨にホメオパスを挑発にかかっている。
・Trick or treatment? The truth about homeopathy | spiked
spiked and Wellcome Collection have launched a brand new website to debate the best and worst ideas, phenomena, developments and practises in the history of medicine, in the run-up to two big live debates in London on 26 June and 17 July. Here, Michael Baum and Edzard Ernst argue that homeopathy is one of the worst, lingering ideas in the world of pseudo-medicine.
・Competition puts homeopathy on trial - health - 18 June 2008 - New Scientist
Want to win £10,000? Then prove that homeopathy works in proper clinical trials in which half the patients receive the treatment, half receive a placebo, and no one knows till the end who got what.
The challenge was issued on Monday by Edzard Ernst, professor of complementary medicine at the University of Exeter, UK, and science author Simon Singh, in the wake of what they call a smear campaign against them in response to their book Trick or Treatment, which explores the scientific evidence behind complementary remedies. "We're saying to homeopaths, 'put up or shut up'," says Singh.
「ホメオパシーは、ニセ薬の世界で最悪の、中々消えない考えのうちの1つ」
「二重盲検試験でホメオパシーの効果を証明できたら10000
「ホメオパス達は証明をして見せろ、それが出来ないなら口を閉ざせ」
などなど、煽ってるねえ。
疑似科学ウォッチャーとしては、この先どうなるか目が離せそうにない。
今のところ、ホメオパス側の反応はこんな感じ。
かなり突っ込みどころ満載だ。
British Homeopathic Association : News
国民の15%がホメオパシーを信頼し、3000万人のヨーロッパ人がホメオパシーを利用している
いや、科学は人気投票じゃないんですけど。
肯定的なデータはたくさんある
二重盲検じゃないけどね。プラセボ効果排除できてないから。
とまあそんな感じで。
とりあえずしばらく大きな動きがなさそうなので、今のうちに本を注文してみた。
7月に入るまで届かないんだが、届いた頃には引用部に書いてある公開討論も一区切り付いているだろうから、そのときにまた取り上げたい。
Trick or Treatment?: Simon Singh, Edzard Ernst
<7/1修正>
【疑似科学・ニセ科学・オカルト・トンデモの最新記事】
あの本では、すくなくともホメオバシーよりは評価されてるようだし。
しかし鍼の二重盲検試験っていったいどうやってやるんだろう。適当なとこに適当に鍼をさすんだろうか。ちょっと怖い気が。
以前植物人間状態の人に謝って睡眠薬を投与したら目が覚めたって記事がありましたね、
それがホメオパシーであるとは言いませんが、
ホメオは絶対効く、イヤ絶対効かないって極論に走るのは意味ない気がします
ただ、ホメオパシーの施術プロセスの中にプラセボ効果を最大にするノウハウがあるのであれば、それを研究してある種の疾病に対する心理的アプローチとして使う、というのもありかなと思ったりはします。もちろん、それで「ホメオパシーは肺結核の特効薬」とか「抗ガン剤よりホメオパシーの薬の方が効く」とか言われてしまうと困りますけど。
あと、さらに問題として、そこまで科学的研究が進むと逆に「そんなものホメオパシーじゃない!!」という話になりそうな気もします・・・
鍼は知らないのでなんとも。
プラシーボだって言われたら何にも言えないけれど
例えば腕のある部分に鍼を打ってもらうと、腰の辺りが
ホンワカ暖かくなったり足の指先が痺れた様な感じに
なって翌日にはしつこかった筋の痛みがすっかり消えて
いることも。
ホメオパシーはないけど、鍼・ハーブ・カイロの経験からいうと、互いにもしくは一方へバイアスがかかっていることは感じる。
その時は楽になる、痛みが消える、間接の稼働域が広がるなど、効果があったと感じるけど、持続しないんだよね。
常識と思われていることでも実は案外根拠がないことはけっこうあるようでして、例えば「生活習慣の改善で糖尿病発生率が抑えられる」なんてのも2001年発表の無作為割付臨床試験までは意外にあやふやな根拠だったようです。
我々の身近にある鍼灸も前向きコホートですとか無作為割付臨床のような高いレベルにおいての複数の研究がなされているか、と言われればたしかに疑問ではあります。というか湿潤療法の効果(創傷消毒の馬鹿馬鹿しさ)を体験した自分にはそれぐらいはありうるなと。
代替医療系の最大の問題は、実際にエビデンスの確認されている治療薬からホメオパシーのような加持祈祷レベルのものまで混沌となっており、おまけに治療の実践者達が本物と偽物の峻別に不熱心なところにあると考えています。それ以前の問題として、プラセボとは何かすら知らず、二重盲検の必要性すら理解していない者も多いですし。
いわしの頭を信仰するだけならともかく、ちゃんとした薬を否定していわしの頭を拝むことを患者に薦めるような程度の低い治療者は批判されてしかるべきかと。特に副作用を瞑眩(めんけん)、好転反応とごまかしたり「漢方には副作用がない」と口にしたりするような連中は性質が悪いです。
Amazon.co.jp: 健康食品・中毒百科: 内藤 裕史: 本
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4621078402
現代医療だって数百年前は今代替医療と呼ばれているものと大差のない代物だったわけですが、そこから多大な努力を費やして「本当に効く薬」「本当に効果のある治療法」の確立に努めてきたわけで、それに比べたら代替医療はまだ呪術医療(ウィッチドクター)の域を脱しきれていないと思います。
漢方や鍼なんかはここ数十年きちんとエビデンスを積む方向に動いていますが、旧態依然とした治療者もまだ多いですね。
呪術医 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%AA%E8%A1%93%E5%8C%BB
>お邪魔しますさん
>二重盲目検定? 二重盲検法かな。
です。修正しました。
「効いた」という体験談をいくら集めても
治療法に効能のある証拠にならないように、
「効かなかった」という体験談を集めることも、それだけではなんら証拠の意味を持たないんです。
「効かなかったという話が集まらない」ことが
効く証拠にならないことも、言うまでもありません。
DHMOを使えば最強のレメディが出来るのでは?
DHMOをどうやって希釈するか、が、かなりの難問ですが・・・
すいません、今日ふと思いついたので投稿してしまいました。
人様のブロクのコメント蘭に何度も投稿してチャットの様に使ってしまうのも何なんで、
せめて、別のエントリに、と言う訳でこちらに。
既に使い古されている話かもしれませんが・・・
私の生体情報解析能力では視覚変換しても
経絡はまだ良く「見え」ないけど、あれだけ
変化する対象に経験則で一発で鍼を刺すのは
無理のような気がするし、「未だ議論中」の
未確立の理論しかない療法扱いがいいような。
漢方薬の「症」診断の現状はもっと悪いけど、
分からなくても有効・無効等結果が出せるし
現状・普通の漢方薬調合投薬者の副作用等に
対する無知や無責任等から言っても、価値的
損失無く現在の医療に取り入れ可能でしょう。
ホメオパシーは言い逃れし易い理だからこそ
もう完全にダメと見ても問題ないでしょうね。
否定用の有力証拠はとっくに最上の状態だし、
肯定側は有効証拠を出せず、環境汚染などの
生体の自然状態と区別する義もない訳だから。