昼休みにYahooNewsを眺めていたらこんな記事を見つけて驚いた。
バイオ分野では久々に規模のでかいM&Aだな。
Invitrogen to buy Applied Biosytems in mega US biotech deal - Yahoo! News
NEW YORK (AFP) - Invitrogen Corp. will buy Applera Corp.'s Applied Biosystems Group in a 6.7 billion dollar deal to create a biotechnology giant, the two California companies said Thursday.
"This strategic combination will create a global leader in biotechnology reagents and systems generating approximately 3.5 billion dollars in combined sales," Invitrogen and Applera said in a joint statement.
日本語の記事はこちら。
WSJ-インビトロジェン、アプライド・バイオシステムズ買収で合意(ダウ・ジョーンズ) - Yahoo!ニュース
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米インビトロジェン(Nasdaq:IVGN)は12日、米遺伝子分析装置メーカーのアプライド・バイオシステムズ・グループ(NYSE:ABI)を67億ドルで買収することで合意したと発表した。実現すれば、最先端の遺伝子研究に従事する顧客に”ワンストップ”サービスを提供する企業が生まれることになる。
両社は、超高速DNA配列解読に使われる機器や化学品を供給している。これは、特定の遺伝子と疾患の関連性の解読を可能にするもので、ヘルスケアをいわゆる”オーダーメード医療”の方向に向かわせている領域。
アプライド・バイオシステムズは先端装置を製造しており、インビトロジェンはDNAサンプルを解析する化学品キットを製造する。それぞれの専門分野を合わせることにより、両社は重複する顧客基盤によりよいサービスを提供できると考えている。
インビトロジェンのグレッグ・ルシエ会長兼最高経営責任者(CEO)は、両社の補完的な製品群は、ライフサイエンス能力の幅と深さで「世界で他の追随を許さない」企業を創造すると述べた。
しかし投資家はこれには懐疑的なようだった。インビトロジェンの株価は下落し、12日終値は前日比4.62ドル(10.66%)安の38.73ドル。ガープ・リサーチ&セキュリティーズのアナリスト、アラステア・マッケイ氏は、合併後の新会社がスイスの製薬大手ロシュ・ホールディング(RHHBY)傘下のロシュ・モレキュラー・ダイアグノスティクスや、米イルミナ(Nasdaq:ILMN)などのライバルとの競争をどの程度までうまくかわせるかは不透明だとした。
またバイオ業界に巨人が誕生したか。
規模の経済で体力勝負に持ち込まれたら、太刀打ちできるバイオ分野の会社は片手の指で足りるぞ。
この業界M&Aの繰り返しでかなり寡占化してきたように感じるんだが、いいのかねこれ。
ついでに次世代シーケンサー開発競争では現在イルミナが一馬身リードしているけれど、Helicos BioSciences社の第三世代シーケンサーが出てきたら勝負は容易にひっくり返りそうだし、まだまだ予断は許さないか。
タグ:バイオビジネス
大会社になると研究開発以外のことにチカラが分散しがちですからね・・・。