2010年01月26日

かずさアカデミアパークが破綻したらしい

昼休みにニュースを見ていて驚いた。
バイオ研究の拠点、千葉の3セクが再生法申請 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
かずさアカデミアパーク:民事再生法を申請 バブル期の計画、甘さ露呈 /千葉 - 毎日jp(毎日新聞)
 学術研究と産業育成の一大拠点として県が積極的に誘致を進めてきた「かずさアカデミアパーク」事業で、ホテルなど中核施設を経営する同名の第三セクターが25日、破綻(はたん)した。91年の設立当時からの借金体質を克服できず、ここ数年は県からの貸し付けでどうにかしのいできた。バブル期に立てた県の事業計画の見通しの甘さが今後、県議会などで問われるのは必至だ。【森有正、倉田陶子、斎藤有香】

 県などが出資する第三セクター「かずさアカデミアパーク」の相原茂雄社長は25日、千葉市中央区の県弁護士会館で会見し、「県が来年度以降貸し付けを行わないことになり、民事再生に至った。関係する皆様には誠に申し訳ない」と頭を下げた。民事再生手続き申し立て後もホテルやスポーツ施設の営業を通常通り続け、今後は入札方式でスポンサーを募り、再建を進める。

かずさDNA研究所をはじめとする研究機関に影響が無いのかどうか気にかかる。
posted by 黒影 at 21:46 | Comment(1) | TrackBack(1) | バイオニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月25日

血液サラサラ詐欺の被害者にウイルス性肝炎感染の恐れあり

先日apjさんのところで気になる話を取り上げていたので、このブログでも取り上げておこうと思う。
何年か前に話題になっていた血液サラサラ詐欺に関連して、健康被害の可能性を指摘するエントリだ。
【注意喚起】血液サラサラの写真撮影を病院以外でされちゃった方へ :: Archives
最近になって気がかりな話が伝わってきた。血液サラサラの写真を撮るためには、針などでわずかに傷をつくって(耳たぶや指など)血液を採取するといったことをするのだけど、この採血の器具を使い回ししていた業者が居たという話でである。ごくわずかの傷であっても、他人の血液に触れた器具を使うと、感染症の危険、例えばポピュラーなところでは、C型肝炎に感染する危険がある。

 マイナスイオングッズ、及びその他の健康グッズの売り込みを受けた際に、業者に勧められて、医療機関以外で血液サラサラの写真を撮ってもらった覚えのある方は、医師の診断を受けることをお薦めする。
 針等の使い回しをしていた業者が中には混じっていて、「マイナスイオンで健康に」などと言っている間に、C型肝炎に感染させられている可能性が否定できない。C型は放っておくと命に関わるので、早めに発見して手を打たなければならない。他の感染症についても同様である。

一応念のために言っておくと、まだ具体的に犠牲者の存在が判明しているわけではなく、危険性が指摘された段階である。
しかし私の個人的な予測としては、この恐れが現実に起こっている可能性はかなり高いとみている。
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2010年01月22日

インフルエンザのユニバーサルワクチンの開発状況を調べてみた

先日インフルエンザ関連のトンデモを切ったので、そういえばユニバーサルインフルエンザワクチンの開発状況はどうなっているだろうかと気になって調べてみました。

各所で結構話題になっていたから知っている人も多いと思うのですが、ユニバーサルワクチンとは、ウイルスの型によらず一定の効果を見込むことが可能なワクチンで、インフルエンザのような変化の早いウイルスに対しても、一種のワクチンで恒常的な免疫を得ることが期待されます。
このワクチンが実用化されれば、公衆衛生担当者も毎年今年はどの型が流行るだろうかと頭を悩ませずに済みますし、我々も一度のワクチン接種でインフルエンザとおさらば出来ます。
英国でユニバーサル・インフルエンザ・ワクチンのテストが始まった(インフルエンザ) / 科学ニュースあらかると - 新型インフルエンザ,ユニバーサル・ワクチン
ユニバーサルなフル・ワクチン “ACAM-FLU-A”  - 感染症診療の原則

現在複数の企業・機関がこのユニバーサルワクチンの開発を行っており、有力な候補と見られていたのが、
上に紹介した二つの記事で取り上げられているAcambis社とオックスフォード大学のワクチンでした。
・Acambis社のACAM-FLU-A(2008年にphase 2開始)
・オックスフォード大学のユニバーサルワクチン(2008年にphase 1開始)
Universal ‘flu vaccine enters clinical trials | Blog | Futurismic

ここで『でした』と過去形で書いたのは、さっきGoogleNewsで調べてみたら、
この二つを追い抜いて既に新薬出願まで行ったユニバーサルワクチンがあるからです。
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posted by 黒影 at 00:05 | Comment(2) | TrackBack(0) | バイオニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月21日

若手研究者の会リンク集

もう結構前の話になるが、事業仕分けのニュースが世間を騒がせていたころに、各地の若手研究者の会が共同声明を出した。
25の若手の会による共同声明 ―知の継承と未来への投資― (若手の会共同声明)

私も生化若手の会にかつて所属していたのでこの動きは応援していたのだが、このサイトの作りで一つ不満がある。
せっかく多数の若手研究者の会をまとめておきながら、このサイトにはリンクの一つもないのだ。
なんてもったいない。

というわけで、勝手ながら名前の挙がっている若手の会のリンク集を作成することにした。
なお、サイト持ちで無いところや団体ではない有志の集まりについては申し訳ないが省かせていただき、
ついでにウェブを検索してめぼしい若手の会をさらに追加して、物化生地のジャンルに分けてみた。
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タグ:サイエンス
posted by 黒影 at 06:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | リンク集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月20日

SPA!のトンデモ記事および池田一等陸佐の免疫学に対する無知を切る

皆さんお待ちかね。
今日は先日予告した、SPA!のトンデモ記事と池田整治一等陸佐のデタラメ主張を切るエントリだ。

まず前提として、私は北大の院にいた頃に、近くの専門学校で免疫学の講師のバイトをしていたことがある。
微生物屋は感染症的な意味で、歴史的に免疫学とは縁が深いのだ。
当然免疫学についてもそれなり以上に詳しい自信がある。
そんな立場から見れば、池田氏の主張からうかがえる彼の免疫学への理解は、控え目に言ってもど素人レベルである。
まあ彼の主張のひどさを指摘するには、別に免疫学の知識が無くてもそれほど問題は無いのだが。
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2010年01月18日

現役自衛官がSPAでトンデモ主張を垂れ流している件について

田母神や竹原に続く新たな大型物件だね、これは。

新型インフルはウイルステロだった−世界金融体制が騒動を解くキーワード | エキサイトニュース
新型インフルはウイルステロだった−世界金融体制が騒動を解くキーワード
誌名 : SPA! [ 2010年01月19日号]
http://spa.fusosha.co.jp/
ページ : 20
発売日 : 2010年01月12日
カテゴリ : 政治
キーワード : 陸上自衛隊1等陸佐・池田整治(インタビュー)/ワクチン

総力特集 大マスコミが報じない隠された真実|新型インフルはウイルステロだった!(pdf)
医療系の看過できない類のデタラメをこうも盛大に並べたてられては、ちょっと見過ごせない。
電波が強すぎて解毒に時間がかかりそうなので、後でDisる。

とりあえずメモ。
Gazing at the Celestial Blue 自衛官の人材は幅広く奥深い、ようだ
池田整治の心の旅路(池田整治ファンサイト)
船井幸雄.com|船井幸雄の「この人いいよ!」

2010年01月17日

今年の倫理のセンター試験問題が科学哲学的に非常に面白い件について

読んだ瞬間思わずお茶吹いた。
というかオーウェルの1984年を問題に使用していたりと色々とすごいな今年の試験問題。
個人的にはyu-kuboさんがどういった経緯でこの問題を知ったのか非常に気にかかる。

via はてなブックマーク - センター試験解答速報2010 倫理 第4問
センター試験解答速報2010:倫理 第4問
rinri_401.gif

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2010年01月16日

北京ゲノムセンター(BGI)が新型シーケンサーを128台新規に購入するそうな

先日業界で話題になっていたニュース。
北京ゲノムセンターがGA2の5倍の解読性能を持つイルミナの新型シーケンサーを128台もまとめて導入するそうな。
BGI to Install 128 Illumina HiSeq 2000 Sequencers Over 2010 | In Sequence | Sequencing | GenomeWeb
BGI Purchases 128 Illumina HiSeq™ 2000 Sequencing Systems
SAN DIEGO--(EON: Enhanced Online News)--Illumina, Inc. (NASDAQ:ILMN) announced today that the BGI (formerly known as the Beijing Genomics Institute) has purchased 128 HiSeq 2000 sequencing systems, representing the largest single order for next-generation sequencing systems to date. Most of the units will be installed in BGI’s new state-of-the-art genome center in Hong Kong.


1000ゲノムプロジェクトの頃からその意思がはっきり見えていたとはいえ、北京は本気で世界のゲノムセンターの座を取りに来たね。

責任者の言うことには、1サンプルあたり5000ドルで世界のゲノム解読需要を一手に引き受ける体制を整えるつもりがあるんだそうな。
アメリカやヨーロッパの側でも対抗するだろうから、このアドバルーンはゲノムビジネスに良い刺激になる。
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posted by 黒影 at 17:22 | Comment(1) | TrackBack(0) | バイオインフォマティクス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

プロが全力でネタにマジレスするとそれはもはやエンターテイメントになる

まさかカイジをこういう視点から分析して魅せる人がいるとは思わなかった。

カイジの鉄骨渡りに関する建築的考察1|建築エコノミスト 森山のブログ カイジの鉄骨渡りに関する建築的考察1|建築エコノミスト 森山のブログ
カイジの鉄骨渡りに関する建築的考察2|建築エコノミスト 森山のブログ カイジの鉄骨渡りに関する建築的考察2|建築エコノミスト 森山のブログ
カイジの鉄骨渡りに関する建築的考察3|建築エコノミスト 森山のブログ カイジの鉄骨渡りに関する建築的考察3|建築エコノミスト 森山のブログ
posted by 黒影 at 16:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | サイエンストピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月09日

先日摘発されたルルドゲルマニウム社について

あけましておめでとうございます。
昨年はブログの更新にあまり時間を割けない時期が続いたのですが、今年は少しは状況を改善できそうです。
これからも幻影随想をよろしくお願いします。

さて、今年の最初の記事は、先日摘発されたエセ医療機器の業者について。
昨年あたりから行政と警察のニセ医療に対する摘発が何件も続いていることにみなさんはお気づきでしょうか。
これは被害がそれだけ看過しえない規模になってきたことの証左ではありますが、それでも死亡事故でも起こさない限り実質放置状態に近かったこれまでのことを考えると、大きな前進です。
未だ摘発を免れている業者は無数に存在するので、警察と国民生活センターには今後もこの調子で頑張ってほしいものです。

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