2008年09月27日

例の食育マンガのネタについてまとめてみた

ここしばらくニセ科学関連のトピックスがはてブでずいぶんとにぎわっていたので、いくつか注目度の高かったものをまとめて紹介してみる。
主に食と健康のニセ科学だな。

ちょwwww食育冊子wwwww - 荻上式BLOG
先日友人達と旅行中、「手作り雑貨とかも売ってるエコなカフェでっせ」的な店に入ったわけですが、そこにあった冊子がマジパネェ。ガチパネェ。

やはり最初はこれだろう。
マクロビ系統の、明後日の方向に旅立った食育マンガをネタ的に取り上げるエントリ。
マンガのわかりやすさといい、AAが作られそうなくらい典型的なトンデモ主張といい、実にインパクトのある一品である。
「これって陰謀だわ」
「よくわかんないけど陰謀だ!」
「大陰謀だ!」

の流れには思わず吹いた。

未読の方は是非リンク先へ。
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2008年09月24日

勘というのは、経験と理論に裏付けられた立派な才能である

地下に眠るMさんが面白げなネタを振っていたので反応してみる。
100%のガン探知とプレコックス感とにおいの科学 - 地下生活者の手遊び
化学的メッセージには多くの種類がある。あるものは時間をこえて作用し、先に行った個体に何かがおこったことをあとからくる個体に警告する。

中略

私はひじょうに多くの成功例をもつすぐれた臨床家である精神分析医と嗅覚的メッセージについて論じたとき、この臨床医が六フィートあるいはそれ以上遠くから患者の怒りのにおいを明瞭に識別できることを知った。精神分裂症患者を扱っている人は、この病気の患者が特有のにおいをもっていると昔からいっている。このような博物学的観察は一連の実験を生んだのであるが、その中でも、セント・ルイスの精神科医であるキャスリーン・スミス博士は、ネズミが容易に分裂症患者と非分裂症患者のにおいをかぎわけることを示した。化学的メッセージ・システムの強力な効果を考えてみれば、怖れとか、怒りとか、分裂症的な恐怖とかが、近くにいる人の内分泌系に直接に作用するのではないかともみられよう。案外そのようなことが実際におこっているかもしれない。

P73 第4章 空間の知覚-----遠距離受容器 目、耳、鼻 より

精神分裂症(統合失調症)における「特有のにおい」などといわれると、プレコックス感が連想されますにゃ。
私が研修医時代に教わった精神医学用語のうち、いちばん釈然としなかったのがこの言葉である。

 「プレコックス感」とは、1941年ごろにオランダのリュムケという精神科医が言い出した言葉であり、簡単に言えば分裂病の患者と面と向かったときに感じるなんとなくいやーな感じのこと。なぜそんなものに「プレコックス感」などという大仰な名前がついているのか、私にはさっぱりわからなかった。しかも、それが分裂病の診断に有用だときいて私はのけぞった。

 「なんとなくいやーな感じ」で分裂病を診断していいんかい、おい。

 二種類の精神医学事典で「プレコックス感」を引いてみたが、載っている説明はおそろしく歯切れが悪い。「分裂病者に相対したとき観察者のうちに起こる一種言いようのない特有な感情」(弘文堂)、「〈その感じ〉は言葉ではなんとも表現しがたく、表情のかたさ、冷たさ、態度のぎごちなさ、感情疎通性のなさ、奇妙な唐突さなどとともに〈分裂病らしさ〉として分裂病者の人格全般から直観的に把握される総合的な感じ」(講談社)だそうだが、両方とも「一種言いようのない」「言葉ではなんとも表現しがたく」とはなから定義をあきらめているし、〈分裂病らしさ〉なんてのはトートロジーもいいところ。そういや「プレコックス感」という言葉自体、もともとは「分裂病的な感じ」という意味だったっけ。

 なんでも言語化不可能な微妙な「感じ」らしいのだが、そんなもので診断されてはたまらないと思うのは私だけではあるまい。

http://homepage3.nifty.com/kazano/precox.html

ここに続く引用で、「サイコドクターあばれ旅」氏は「私は今まで百人を超える分裂病患者を診てきたが、「プレコックス感」がどんな感情なのか、いまだによくわからない。」と言っていますにゃ。でももしかして、このプレコックス感って患者の臭いなんじゃにゃーのか?

地下に眠るMさんは、以下がん検知犬の話につなげつつ、もしかしたらこの精神科医も「臭い」で患者を判別していたのではと続けるのだが、私はこの意見にはかなり懐疑的。

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posted by 黒影 at 03:22 | Comment(2) | TrackBack(2) | サイエンストピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月23日

疑似科学 混ぜるな危険!

深層心理学(フロイト・ユング)、トランスパーソナル学、シュタイナー教育
船井幸雄、森田健、村上和雄、江原啓之
マクロビオティック、お産、ホメオパシー、さまざまな医療、レイキ
超心理学、精神世界・新霊性運動・超自然・超科学

さて、上に列挙したものを見て何だと思うだろうか?

疑似科学のリスト?
確かにそうだが、どこにあったリストだと思う?
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2008年09月20日

自治体って水伝みたいなネタに対する耐性が弱かったりする

はてブの疑似科学ネタを定期巡回していたら、こんなものを見つけてしまった。
『おみず』のはなし:神戸市保健福祉局局 環境保健研究所環境化学部
 最近、この私達にとって非常に大切な水に、情報を記憶したり伝えたりしている可能性があるということが明らかになってきました。水を汲んだボトルに『ありがとう』や『愛』、『感謝』といった文字を書いた紙を貼り、凍らせた水の結晶は、とても美しく神秘的な形をしているのに、逆に、ネガティブな言葉『ばかやろう』や『殺す』などの文字を貼ったボトルの水の結晶は、とてもいびつな形をしていたそうです。水に音楽を聞かせても同じような結果が得られるそうです。興味のある方は、江本勝氏の著した『水からの伝言』を読んでください。

神戸市はじまったな。
誰か知らんがコンテンツの製作者が水伝ビリーバーのようだ。
水伝の最大の問題点は、行政レベルですらこうやって本気で信じ込む人間が存在するほど、広く一般に浸透してしまっている点にある。
しかしこのコンテンツ、今まで誰からもチェック入らなかったんだろうか?
それはそれで終わってるが。

k-takahashiさんがこのコンテンツにこんな風にコメントしていたが、私も同感だ。
2008-09-19 - k-takahashi’s 雑記
私が神戸市民だったら、罷免請求してるかもしれん。
神戸市の浄水場の沈殿槽や濾過槽に、耳なし芳一よろしく、びっしりと「ありがとう」とか「愛」とか書いてあったり、水質改善のためと称してモーツァルトでも流れていたらさぞ愉快だろうが、きちんとした機関に依頼して水質基準をチェックしなおした方がいいのではないかと思う。(労働環境改善の一環として、「ありがとう、を励行しよう」という張り紙を貼ったり、モーツァルトをBGMに流したりするのは別に構わない。が、水伝を信じるということは、まともに実験とかできないということを意味する。水質検査がきちんとできているかどうか、本気で不安だ。)

「やれやれ ゆかいだね」と言っておこうか。


<9/23追記>
本件に関して、みみずくからの伝言のとらこさんが神戸市当局に問い合わせをされ、市は問題の記述を削除したようです。
とらこさんGJ。
みみずくからの伝言 - とりあえず神戸市にメール送った(追記あり)
みみずくからの伝言 - 神戸市から返事がきました


◆おまけ
おまけとして、本気で愉快なネタを。

「水からの伝言 官能版」登場!
ネタです。何かを飲みながらこれを読むことはお勧めしません。
口一杯に水を含んだ状態でこれを読んで、最後まで噴き出さずにいられたらあなたは勇者です。
なお、上記の行為に挑戦して万一キーボードやモニタを壊したとしても、当方は責任を持ちませんのであしからず。

2008年09月17日

All Your base are belong to us!

―お前たちのゲノム(塩基)情報はすべて我々のものだ!―

とGoogleが考えているかどうかは知りませんが、Googleが出資しているベンチャーの一つに、23andMeというゲノム解析ベンチャーが存在します。
23andMe - Beyond genetic testing: Personal DNA analysis and research for health, family, ancestry, and genealogy.
23andMe - Wikipedia

この会社は1000ドルで個人のゲノム解析を請け負い、どんな遺伝子を持っているのか―例えば目、肌、髪の色や、身長体重に影響する遺伝子の有無、身体能力や特定の病気のかかりやすさ、家系などを調べてくれます。
解析結果はオンラインでブラウザを用いて見ることが出来、ユーザーがそれを望めば自分の遺伝情報を他の人に対して公開することも可能です。

TechCrunchに体験レポが載っていたのでちょっとリンクを置いておきましょう。
TechCrunch Japanese アーカイブ » 23andme、DNA解析サービスを開始―邪悪か? 未来の生活か?
TechCrunch Japanese アーカイブ » 私の23andMe DNA検査結果

この遺伝子解析サービスは現在ではまだ半分お遊びのようなものですが、今後ゲノム薬理学(PGx:Pharmacogenomics)の研究が進んで、遺伝子と様々な病気のかかりやすさや治療に対する反応との関連が分かってくれば、先端医療を受ける際に個人のゲノム解析は必須の検査項目となってきます。

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posted by 黒影 at 22:44 | Comment(2) | TrackBack(1) | バイオインフォマティクス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月16日

関東地区女性校長会が激しくやばい件

今日ニュースを巡回していて激しく吹いた記事。
『教育現場に水のメッセージを』(『Hado』9月号)|ほたるいかの書きつけ
今年3月初め「EMOTO PEACE PROJECT」の事務局であるOFFICE MASARU EMOTOに、1本の電話がありました。
電話の主は、埼玉県所沢市にある小学校の校長先生からで、その内容とは、
「7月に予定されている関東地区女性校長会の総会に『水からの伝言』の著者である江本勝氏の講演をお願いできないでしょうか」というものでした。(以下略)

関東地区女性校長会という、小中学校の女性校長の団体に江本勝が招かれて講演したんだそうな。
これだけでも何考えてんだかという感じなんだが、続く部分を見てさらに悶絶。

 また、最近の実験から、韓国の大学病院産婦人科との共同研究として、妊婦さんの羊水に音楽や言葉を見せた結晶も紹介されました(46ページに関連記事)。(引用者注:同じ号に、羊水をホメオパシーにならって5万倍に薄めた水の結晶が紹介されている。下参照)

 先生が用意した妊婦さんの羊水をホメオパシー溶液の倍率である5万倍に薄めた水の結晶を撮影しました。
 羊水の結晶です(写真1)。この羊水に韓国語で「堕胎」という言葉を見せて撮影すると(写真2)、何か文字のようなものが現れました。
 羊水に子どもの写真を見せたら、とってもいい結晶になりました(写真3)。

水伝にホメオパシーとか、あまりにイッちゃってて素敵すぎる。
こんなとんでもない講演をしたんならさぞかし会場は荒れただろうと思いきや、さにあらず。
講演は好評のうちに終わり、この講演会に参加した120人の女性校長のうちの何割が申し込んだのかは知らないが、後日水からの伝言の無料配布に7000冊もの応募があったそうな。
 そして、最後に、現在展開しております「EMOTO PEACE PROJECT」の説明が行われ、子どもたちに絵本を配布したいという小学校には、無料でご提供させていただくと申しあげました。
 すると、後日、各小学校より続々と注文があり、すでに約7000冊の絵本が関東圏内の子どもたちの手元に届けられました。

 オープンな心で、愛情と熱意をもって教育にあたっておられる、たくさんの女性の校長先生方を前に、明るい希望が感じられた、そんな一日でした。

冊数から見るに全教室への配布とか、下手をすると全校生徒への配布とかやってそうだ。
私はこれを読んでも乾いた笑いしか出て来ないのだが、講演会場では明るい希望を感じるおめでたい人間が少なくなかったらしい。
関東地区女性校長会傘下の校長は、そろいもそろってカモがネギをしょっている性質の人間ばかりなのだろうか?
これを批判する人間は一人もいなかったのか?
ここまで酷いともう笑うしかない。
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2008年09月13日

クジラの進化系統図に新たな一枚が追加された

クジラの先祖は構造生物学やゲノム比較の研究から、偶蹄類のシカやカバに近い動物であると考えられている。
(現存する動物のうちもっとも近縁なのはカバ)
化石やゲノムの研究からクジラ類と他の偶蹄類は約6000〜6500万年前頃に分岐し、約5000万年前に海洋進出を始めたと見られている。

大まかな系統図と登場年代を図にするとこんな感じになる。
cf.原クジラ亜目 - Wikipedia

|鯨偶蹄目Cetartiodactyla
├クジラ目 約6,500万年前〜
| ├パキケトゥス科 Pakicetidae (陸生クジラ類)約5,300万- 約5,000万年前
| └真鯨類
|   ├アンブロケトゥス科 Ambulocetidae 約5,000万- 約4,900万年前
|   └┬レミングトノケトゥス科 Remingtonocetidae  約4,900万- 約4,300万年前
|    └プロトケトゥス科 Protocetidae
|      ├ゲオルギアケトゥス(ジョージアケタス) Georgiacetus
|      ├プロトケトゥス Protocetus
|      └─バシロサウルス科 Basilosauridae 約4,100万- 約3,300万年前
|          └─現鯨類 Autoceta 約3,000万年前〜
|             ├ハクジラ亜目 Odontoceti
|             └ヒゲクジラ亜目 Mysticeti
└他の偶蹄目

例えば最近発見された化石の中では、4800万年前の地層から昨年発見されたIndohyusという半水棲の哺乳類などが昨年注目を集めた。
Whales Evolved From Tiny Deerlike Mammals, Study Says
BBC NEWS | Science/Nature | Whale 'missing link' discovered
クジラ達の先祖が見つかった(生態学と進化) / 科学ニュースあらかると - Indonyus,クジラの先祖

化石骨格からの予想図では、Indohyusはおそらくこんな姿をしていたと思われる。
071219-whales-evolved_big.jpg_44308972_indohyus_swim_203.jpg
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posted by 黒影 at 23:40 | Comment(2) | TrackBack(1) | バイオニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月12日

人はなぜ信じるのか―迷信と疑似科学―

以前「疑似科学と空気の研究」シリーズでも書いたことだが、ヒトという生物は生得的に『超自然的な何か』を信じやすいように出来ている。
幻影随想: 疑似科学と「空気」の研究(その1)
幻影随想: 疑似科学と「空気」の研究(その2)

リチャード・ドーキンスはその著書『盲目の時計職人』のまえがきで「それはあたかも、ダーウィン主義を誤解し、信じがたいと思い込むように、人間の脳そのものが特別にデザインされているかのようですらある。」と書いているが、実際ヒトという動物は、多かれ少なかれ遺伝子レベルでこうした性質を生まれ持っているらしいことが、徐々に明らかになりつつある。

今日はそんな内容の記事を一つ。
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2008年09月11日

理系と文系の研究対象の違い

少し前にはてブ経由でこんなエントリを見た。
Via はてなブックマーク - pêle-mêle - 原文、読んでる?

2007-08-22 - pêle-mêle:原文、読んでる?
昨日の日記のコメント欄でanotherさんは理系の学生は語学に興味が薄く、また英語至上主義が徹底しているので、「英語に似てるから」という消極的な理由で第二外国語にドイツ語を選ぶことが多いと述べていた。この時点でオレはどうにも悩んでしまう。理系では「論文を原文で読む」という習慣が重視されていないのだろうか。

文学・哲学研究では「お前、ちゃんと原文で読んでるのか?」がひとつの殺し文句になっている。この時点で原文を読んでいない者は「負けました」と頭を下げて投了するしかないのだが、理系ではどうなのだろうか。

たとえば理学部数学科に籍を置いてポワンカレについて本格的に研究したい者なら、当然ながらフランス語を学び、ポワンカレの論文を原文で読むものだとオレは勝手に想像している。もしここで「理系の学問は普遍的・客観的なのだから、原文がどの国の言葉で書かれていても関係ない」と言われたら、オレは「あらゆる言語にはイデオロギーが内在しており、また数学だろうが物理学だろうが化学だろうが、その論文が書かれた時点での文化状況と無縁ではいられない。ゆえにポワンカレを学ぶのであればフランス語を学び、19世紀後半のヨーロッパの置かれた文化状況も研究しなければならない。そうした作業をネグレクトしてポワンカレの『理論』だけを研究するのは知的怠慢である」と反論するだろう。しかしこういう主張を繰り返す人間は「文化相対主義者」というレッテルを貼られ、ソーカル=ブリクモンようなひとから嘲笑されるのだろうか。それとも「そういうのは科学者じゃなくて、科学史家がやることだ」と諌められるのだろうか(オレのこうした書きかたも「安易なレッテル貼り」と言われるのかもしれないが、何しろ理系の実態をよく知らないので、こんなことしか書けないのだ)。

多分このブログを読んでくれている人なら「ちょっと待て」と思わず突っ込みが入る人が何人もいるんじゃないかと思う。
なぜならこの文章は理系と文系の「研究の対象の違い」についてかなり誤解している―もっと突っ込んで言うと、理系の研究対象を文系のそれと同じだと思っている―からだ。

はてブやコメント欄をのぞいてみたら、案の定既に何件かツッコミが入っていたんだが、それらを読んでもどうにもかゆいところに手が届いていないもどかしさを感じたので、こんな風にコメントしてみた。
blackshadow 2008/09/04 22:58
はじめまして

>ポワンカレの『理論』だけを研究するのは知的怠慢

多分理系と文系の流儀の違いを知っているかどうかでトコトンすれ違う点がこれなんでしょうね。

理系の研究というのは文字通り「世界の理(ことわり)」について行われるものです。
そして理系の観点から言うと、例えば『ポアンカレ予想』という理論は理系の研究対象になっても、『ポアンカレ』という人物は理系の研究対象になりえません。なぜなら『ポアンカレ予想』が正しいか否かを証明するに当たって、ポアンカレが当時何を考えていたとかどんな思想背景を持っていたとか当時の時代背景が予想の構築にどう影響したかとかいう情報は一切必要ではないからです。
理系の研究対象は「自然」であるがゆえに(数学はちょっと特殊ですが)、過去の研究の時代背景や人物がどうであろうが、その内容の真偽は同じ「自然」を研究することで明らかになります。同様に、理系のこの特性ゆえに、余計な情報を切り捨ててエッセンスである「理論」だけを取り出すことが可能です。むしろ必要でない情報をそぎ落として行って尚残るものこそ、理系の研究の基礎となるものですから。
そして、その基礎の上にこれまでは知られていなかった新しい自然の理解を発見し積み重ねていくことこそが理系の研究です。

一方で科学『史』の学問領域だと、こういった「理系の研究」では必要ない情報こそがむしろ重要となってきますけどね。
要は研究対象の違いです。
別に「文化相対主義者」とかそういうのじゃなくて、理系文系の双方の研究対象がまったく異なるものなんですよ。


もう少し細かく書いてもよかったかもしれないが、他所様のコメント欄に長文を投下するのもアレなので、シンプルにまとめてみた。
多分yskszkさんと私や他のコメンターの相違点というか、すれ違いの源は、ここに集約できると思う。

ここからは私の主観に基づく印象論だが、文系でこの手の誤解(というよりも、自分ならば研究対象とする情報があっさり切り捨てられてどうでもいい扱いを受けていることに対する反発と言った方が適切な気がする)を持っている人というのは少なくない感じがする。
単に研究対象がまったくの別物だから、必要となる情報も違うというだけの話なんだが。
コメント先のダイアリーは既に更新停止しているようなので、ちょっと自分用のメモ代わりにここに記録を残しておくことにした。
posted by 黒影 at 22:33 | Comment(8) | TrackBack(0) | サイエンストピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月09日

博士ネットワーク・ミーティング@京都

お久しぶりです。黒影です。
8月は出張や旅行であっちこっち飛び回っていましたが、9月に入りようやくちょっと落ち着いたのでブログの更新を再開しようかと思います。

今日はとりあえず肩慣らしということで軽い記事を。
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posted by 黒影 at 22:09 | Comment(1) | TrackBack(1) | サイエンストピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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