2008年01月28日

科学というモノサシ

ここ数か月ほど、なにやら疑似科学批判批判なるものがちょっと流行っていたようだ。
正直言ってこれ自身には興味を引かれなかったのだが、いくつかの関連エントリを読んでいて気になったことがあったのでそれを書いてみることにする。
続きを読む

2008年01月26日

サイエンス小ネタ10選

はてなブックマーク - blackshadow.seesaa.net の人気エントリーより
このブログのサイエンス系小ネタ記事で、過去に評判が良かったものをまとめてみました。

続きを読む
posted by 黒影 at 16:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | サイエンストピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月25日

江原啓之、事前調査不足でテレビで恥を晒すの巻

先週のネタだが、読んでて爆笑したので紹介してみる。

痛いニュース(ノ∀`):“江原啓之 「インチキ霊視」?” 「亡くなったお父さんは、あなたを見守っていた」→「死んだ父親」は生きていた
週刊文春:【江原啓之 インチキ霊視!? 檀れいの「死んだ父親」が生きていた!】
スピリチュアル・カウンセラーの江原啓之氏の「オーラの泉」に女
優・檀れいが出演。番組内で江原氏は檀れいの亡くなった父を「霊視」。「お父さんは『宝塚音楽学校受験』を理解し、見守っていた」と話した。

しかし、この亡くなった父とは母と再婚した相手で檀の学生時代のことは知らない。実際、
檀の実父は今も生きていて、檀が宝塚に入学した頃まで一緒に暮らしていた。江原氏は
いったい誰を「霊視」していたのか・・・檀の地元の住人や友人らから疑問が噴出している。

せっかくのカモを前にしてホット・リーディングに失敗だなんて、恥晒しもいいところだな。
信者涙目、疑似科学ウォッチャー大笑いといったと感じか。
文春のツッコミも勘所が分かっていて笑いを誘う。

第二幕として、クビになった調査員による暴露大会を希望したいものだ。

続きを読む

The PCR Song

今日コメント欄でArialさんが紹介して下さった、バイオ研究者向けの小ネタ。
実験屋なら思わず噴き出すこと請け合いです。


歌詞はこちら
The PCR Song
There was a time when to amplify DNA,
You had to grow tons and tons of tiny cells.
Then along came a guy named Dr. Kary Mullis,
Said you can amplify in vitro just as well.
Just mix your template with a buffer and some primers,
Nucleotides and polymerases, too.
Denaturing, annealing, and extending.
Well it’s amazing what heating and cooling and heating will do.
PCR, when you need to detect mutations.
PCR, when you need to recombine.
PCR, when you need to find out who the daddy is.
PCR, when you need to solve a crime.
(repeat chorus)

私もウェットな実験やってた頃には何度PCRの結果に泣かされたことか。
Bio‐Radはいかした宣伝方法を考えたもんだ。

本家のサイトでムービーのダウンロードもできる模様。
Bio-Rad - Scientists for Better PCR


Arialさん面白いネタの紹介ありがとうございました。
posted by 黒影 at 20:13 | Comment(2) | TrackBack(0) | バイオトピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月24日

Biotechnology NewsClips 20080124

今週のバイオ分野トップニュースは、慶応のゲノム再構築のニュースかな。
もちろん1000人ゲノムプロジェクトの話も欠かせないが。
方法自体は別に目新しいものでもないけれど、合成生物学分野において必須の要素技術であり、日本が貢献できていることは喜ばしい。
あと20年もすれば、レゴブロックのような感覚で遺伝子パーツを組み合わせて微生物を作り出せる時代になっているだろう。
続きを読む
posted by 黒影 at 20:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | NewsClips | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Technology NewsClips 20080124

ここ1週間のテクノロジーニュースクリップ(バイオ除く)
今週は宇宙開発関連のニュースが熱いね。
200万で宇宙旅行できるならぜひしてみたい。
続きを読む
posted by 黒影 at 20:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | NewsClips | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Science NewsClips 20080124

ここ1週間のサイエンスニュースクリップ
今週はネタが多すぎてとても拾いきれん。
続きを読む
posted by 黒影 at 20:08 | Comment(2) | TrackBack(0) | NewsClips | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月23日

イリーナ女史、堪忍袋の緒が切れた欧米の生命科学者に引導を渡されるの巻

しばらくぶりに例のイリーナ女史の話。
なんか知らんが、昨年末ごろに

NatureBiotechnology誌上で名指しで批判
 ↓
本人反論(無論ろくに反論になっていやしない)
 ↓
再批判

という素敵な流れになっていたらしい。
Via 2008-01-21 - 食品安全情報blog:GM大豆を巡る議論
最近Natureとかほとんど目を通していなかったので気がつかなかった。
NatureBiotechnologyの編集部GoodJob。

06年初夏の日本公演以後も相変わらず電波な言動を続けていたようだが、ちょっとばかりやりすぎた。
まともな生化学者を残らず敵に回すような、科学に唾を吐く言動を続けてりゃ、そりゃいつかはこうなるわな。
Nature誌上の公開論争でフルボッコにされる姿を晒しては、もはやまともな科学者は相手にもするまい。
#これ以前から既にそうだったとも言えるが。
どうせこれからも信者相手の似非学者として食いつないでいくのだろうが、「科学者」としては完全に終わったな。


以下、過去に書いた関連批判記事へのリンク。
「生」でおばさんの話を聞いた時は頭が沸騰しかけたね。

◆関連記事
幻影随想: 毎日新聞がまたやってくれちゃっている件について
幻影随想: 毎日新聞、またしても遺伝子組み換え作物ネタに踊らされてガセを掴む
幻影随想: イリーナ博士東京公演レポート

創造博物館が一つ潰れかけているらしい。

YahooNewsで先日ニュースを知ったのだが、アメリカの創造博物館が一つ閉鎖の危機にあるらしい。
アメリカにはこの手の私設博物館がいくつもあるが、まあ儲からんだろうねえ。
基本的に創造論者って博物館に行くような手合いじゃないから。

Creation museum selling mastodon skull - Yahoo! News
DALLAS - A Texas museum that teaches creationism is counting on the auction of a prehistoric mastodon skull to stave off extinction. The founder and curator of the Mt. Blanco Fossil Museum, which rejects evolution and claims that man and dinosaurs coexisted, said it will close unless the Volkswagen-sized skull finds a generous bidder.
<中略>
Taylor said he's been financially crippled by about $136,000 he's been ordered to pay in a legal dispute over finder's rights to an Allosaurus skeleton unearthed in Colorado. About $141,000 has also been put into the mastodon skull's restoration, he said.

If the mastodon auction doesn't cover the judgment, Taylor said local authorities will seize his 10-year-old museum and sell off its contents in February.

2008年01月22日

GMO2.0か

以前書いた以下の記事に関連して、新たなニュースが出ているのでクリップ
幻影随想: 遺伝子組換え作物の世代交代始まる
今現在主流となっているGM作物は、第一世代のGMOです。
第一世代のGM作物は、病害虫耐性や除草剤耐性など、農家側のメリットを主とした改良品種です。
手間=コスト削減による価格競争力はありますが、作物の品質としては従来のものと変わりません。
そして現在研究が進められているのが第二世代のGM作物。
これは味や形をよくしたり、栄養価を高めたりといったような
食品の高付加価値化を進めたGM作物の発展形です。
これから先数年のうちに、第一世代のGM作物は第二世代のGM作物に取って代わられて行くことになります。

大方の予測通り、順調に世代交代が進んでいますな。
2010年ごろにはそれなりのラインナップが揃っているだろう。

「カルシウム吸収41%up」のスーパーニンジン:『GMO 2.0』時代の先駆けか | WIRED VISION
テキサスA&M大学とベイラー医科大学の研究者チームが、遺伝子工学によって新種のニンジンを作り出した。これを30人の成人に摂取させたところ、少なくともこの被験者群においては、カルシウムの吸収率が、通常のニンジンを食べる場合よりも41%上昇したことが明らかになった。

この新しいニンジンの誕生は、遺伝子組み換え作物(GMO)の新時代、いわば『GMO 2.0』の到来を示唆するものかもしれない。これを踏まえ、米Monsanto社や米Syngenta社のようなアグリテック企業は、栄養価を重視する消費者をターゲットにした作物作りを目指している。

この記事を書いたWiredの記者となら、GMの可能性や今後どのような作物が出てくるかについて熱く語れそうだ。
私は「キラーアプリ」になりうる作物は芋か豆のどちらかじゃないかと予想してみる。
posted by 黒影 at 01:33 | Comment(2) | TrackBack(0) | バイオニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

結局グダグダな感じのシーシェパードとグリーンピースの反捕鯨運動

先週捕鯨海域から強制退去させられたシーシェパード、グリーンピースに協力要請するも断られ、癇癪を起こすの巻。
グリーンピースが船を出しているのは所詮ポーズでしかないというのは以前から各所で言われていたけれど、シーシェパードにだけは言われたくないだろうなあ。
なぜか日本の捕鯨船そっちのけで場外乱闘開始。
一体なんなんだろう、このカオスは?

Environmentalists fall out over anti-whaling tactics - Yahoo! News
SYDNEY (AFP) - A militant anti-whaling group trying to stop Japanese hunters in the icy Southern Ocean on Sunday accused rival Greenpeace of "ocean posing" after it refused to hand over the coordinates of the fleet.

Sea Shepherd Conservation Society said it was forced to move away from the area by Australian officials aboard a customs vessel late last week when it made a rendezvous to pick up two of its activists rescued from a Japanese whaling ship.

As a result it lost track of the fleet, its chief Paul Watson told AFP from the society's ship the Steve Irwin.

反捕鯨戦術に関して争い合う環境保護主義者たち
南極海において日本の捕鯨を止めようとしている戦闘的な反捕鯨団体が、ライバルであるグリーンピースが艦船の位置情報の提供を拒んだことを巡って、「見せかけだけの活動だ」と非難している。

シーシェパード保護協会は、先週末日本の捕鯨船から救出された二人の活動家を受け取るためにランデブーした際に、関税船に乗ったオーストラリア当局職員によって、彼らがこの海域から強制退去させられたと語った。

その結果、彼らは捕鯨艦隊をロストしたとシーシェパード代表のポール・ワトソン氏はAFPに語った。

Greenpeace officials on board their vessel the Esperanza know the location as it has been tracking the mother ship Nisshin Maru, but Watson told AFP that Greenpeace had refused to divulge the coordinates.

エスペランザ号は母船日新丸を追跡しているため、乗り込んでいるグリーンピースの担当者はその座標を知っている。しかしグリーンピースは座標の提供を拒否したとワトソン代表はAFPに話した。

これ以降はひたすら代表の愚痴というかグリーンピース攻撃なので省略。
ま、非暴力を掲げるグリーンピースとしては、暴力行為に走るシーシェパードには協力できませんわな。
グリーンピースを追い出された過激派の割に、この程度で癇癪を起こすとは自己認識が甘いんじゃなかろか。
このまま蚊帳の外にいてくださいな。
続きを読む
posted by 黒影 at 01:17 | Comment(4) | TrackBack(1) | 時事問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月19日

バイオテクノロジー戦略大綱

我が国のバイオ戦略を語る上で避けて通れないのがこれ。
BT戦略会議-バイオテクノロジー戦略大綱

2001年の時点で以下のような内訳だったバイオ産業を、2010年には関連分野も含めて一気に25兆円産業にまで育てようという非常に野心的な計画である。
すでに計画倒れになってしまった感が強いけれど。
以下データ
続きを読む
posted by 黒影 at 00:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | バイオトピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月18日

バイオ市場の状況(2002)

またまたバイオのトピックス
というか自分用のメモ
近々この手の話をすることになりそうなので、いろいろと資料をかき集め中だったりする。
今回のネタは2002年度の市場状況。ちと資料が古いが。
続きを読む
posted by 黒影 at 23:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | バイオトピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

バイオ市場二桁成長とは言うものの…

14日付の日経バイオテクに、国内バイオ市場の2007年度売上高が載っていた。記事によると07年度のバイオ関連市場の規模は2兆2992億円に及び、06年度に比べて10.8%の成長率だそうな。
この数字だけを見ると中々の成長ぶりに見えるが、中身をじっくり眺めるとおちおち喜んでもいられない。
続きを読む
posted by 黒影 at 23:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | バイオニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月17日

あなたが知らない間に口にしているクローン食品

最近アメリカのFDAがクローン動物の安全宣言を出して各所で話題になっている。
<クローン家畜>米FDAが最終報告 事実上の「安全宣言」(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
体細胞クローンの牛・豚・ヤギに安全宣言…米食品医薬品局(読売新聞) - Yahoo!ニュース
アンチGMOな毎日新聞がクローン食品に対してもいつもの調子で記事を書いていて微笑ましいが、それはまた別の機会に。

ちょっと話がそれた。
さて、クローン動物はともかく、クローン食品はすでに普通に我々の食卓にのぼっているということをみなさんはご存じだろうか?
その食品は決して頻繁に口にするものではないが、少なくとも日本人の半数以上が過去1年間に一度は口にしたであろう食べ物だ。
続きを読む
posted by 黒影 at 23:56 | Comment(10) | TrackBack(0) | バイオトピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

精液に含まれるタンパク質がHIVの感染力を劇的に高めるらしい

少し前にScientificAmericanに載っていた記事から。
ヒトの精液中に含まれているあるタンパク質が、HIVの感染力を最大で10万倍も高めるらしい。
Male Semen Makes HIV More Potent: Scientific American
More than 80 percent of human immunodeficiency virus (HIV) infections are transmitted via sexual intercourse. And researchers may have discovered at least one reason why. According to a new study published in Cell, a component of human semen may facilitate the spread of the virus by targeting immune system cells, in some cases making the pathogen up to 100,000 times more virulent.

本来感染力の低いHIVが、性接触を介した場合だけは感染しやすい理由がこれなのだろう。
研究が進んで作用メカニズムが判明すれば、それをターゲットに感染阻害剤の開発もできそうだな。
posted by 黒影 at 22:39 | Comment(4) | TrackBack(0) | バイオニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Technology News Clips 080117

ここしばらくのテクノロジーニュースクリップ
続きを読む
タグ:ニュース
posted by 黒影 at 21:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | NewsClips | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Science News Clips 20080117

ここしばらくのサイエンスニュースクリップ
続きを読む
タグ:ニュース
posted by 黒影 at 21:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | NewsClips | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

色々バイオテクノロジー

バイオテクノロジーは医薬理工農の理系5大ジャンルすべてにまたがる広い学問ジャンルですが、各分野について語る際に、そのジャンルを表す色の名前を使って"○○バイオ"という言い方をする場合があります。

例えば医薬分野の場合であれば、レッド・バイオテクノロジー。
これは人間の血の色を表しています。病院のマークとおなじですね。
あるいは農業分野のバイオであれば、グリーン・バイオテクノロジー。
これも植物の色なのでわかりやすいと思います。
また、グリーンバイオには環境浄化のバイオも含まれます。
次にバイオテクノロジーの工業利用をホワイト・バイオテクノロジー。
これはちょっとイメージが付きにくいですが、まあクリーンルームやラボのイメージとでも思ってください。
最後に海洋バイオ、水産バイオテクノロジーを意味するブルー・バイオテクノロジー。
これも海の色、水の色なので分かりやすいかと。
続きを読む
posted by 黒影 at 21:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | バイオトピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月02日

皇国史観による反進化論

進化論のアンチには様々なカテゴリがある。
海外のメジャーどころとしては、当ブログで何度も紹介しているインテリジェントデザインや創造論があるが、国内ではやや様相が異なる。

統一教会の渡辺センセなんかはキリスト教原理主義的なID論と大差ないのだが、産経新聞や中川センセあたりは根っこにあるものが違うのだ。
#無論大元までたどれば同根なのだろうが。

そんなわけで、今日は日本生まれの反進化論、皇国史観から来る反進化論について紹介してみる。
まあ紹介するといっても私自身はそれほど詳しくないので、すでにいろいろ調べている人の紹介だが。

続きを読む